コラム

残業ゼロを目指して


仕事をスムーズに進めるために、タスクの通知を一元化しよう!

2017.07.06

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
目次
  1. スマホもPCも、今はとにかく通知が多い
  2. まずは不要な通知をオフにする
  3. 通知先を特定の場所に一元化する
  4. どうでもいい通知が多いと、大事な通知もスルーしてしまう
  5. 必要な通知だけを、一か所で受け取ろう

スマホもPCも、今はとにかく通知が多い

資料やタスクリスト、それになんといっても手帳を一元化せよということは非常によくいわれます。まったくそれは正しいでしょう。資料が「ここにあるかも知れないが、ないかもしれない」では、さがす時間が3倍以上になります。手帳が2つあったらダブルブッキングをいつかやらかします。時間を失うという意味では、これほど確実に失うやり方はないほどです。

そこまで重大ではないかもしれませんが、やはり一元化するべきものが他にあります。通知です。

最近のスマホは、AndroidもiPhoneも、とにかく通知したがります。大事なメールが来たといっては通知し、Lineに新しいメッセージが来たといっては通知し、アプリのアップデートがあるといって通知し、ゲームに新しいキャラクターが追加されたといっては通知しようとします。

MacやWindowsも負けていません。そもそもインターネットをしていれば、ブラウザがなにかを通知したがります。予定のアラートや、Facebookの誕生日のアラートなど。

最近になってスケジュールやタスクをいちいち管理する必要はなく、とにかく通知リストを見ていれば仕事が進む、といった方法も提唱されています。個人的には危うい方法だと思うのですが、必要な通知がなされるのは便利でしょう。

しかし、不要な通知があふれ出すと、人は通知を無視するようになります。これではまったく意味がなく、わずらわしいばかりです。

まずは不要な通知をオフにする

したがってまずは、不要な通知をオフにしましょう。とくに、ウィジェットやウェブブラウザ、メールシステムなどの通知は、一見便利そうなのでオンにしがちですが、むしろ思い切ってすべてをオフにすることがオススメです。

すべてをオフにしても、さほど困らないことが多いものです。それで困ることがあったら、それだけをオンにすればいいのです。

ちょうど、引っ越しが終わっても、荷ほどきが面倒ならダンボールを閉じっぱなしにしておいて、困ったらその都度探して取り出すようなやり方です。確かにしばらくは不便でしょうが、やがてさほど不便ではなくなります。生活して1年経っても開封せずにすむようなダンボールの中身は、つまり不要である可能性が高いものです。

まずは、通知だらけという状況をなんとかしましょう。通知は、まとめてオフにすれば非常に静かになり、それだけで仕事がはかどったりします。

通知先を特定の場所に一元化する

とは言え、通知を完全にオフにして仕事ができるという人は、いまどき珍しいでしょう。そもそも、電話もメールも通知といえば通知です。特に電話は、室内いっぱいに音声でお知らせするという意味で、有無を言わせぬ最優先対応を要求する強力な通知です。

電話が強力なのは、自分のみならず、周りにいるすべての人が気づくからです。通知というのはもともとそういうものでした。可能であればその電話に、あらゆる通知を集中させるべきでしょう。つまり、今ならばスマホということになります。

スマホでなくてもかまいませんが、要は1カ所、それだけに注意していればいい場所に、大事な通知だけを集中させるべきだという話です。そうすれば、「通知に気づかなかった」というなんだか残念なミスをせずにすみます。通知に気づかないというのは、通知先が定まっていないか、通知が多すぎるかどちらかなのです。

smart-watch-821557_1

私自身はウェアラブルコンピュータであるApple Watchだけに通知するようにしています。これに、特定の関係者からの電話、メッセージ、メール、特別大事な予定だけを通知させています。

結果として、通知される数自体が非常に減り、通知されるとすれば腕に、ということになっているので、通知に気づかないということが100%なくなりました。だから通知のことは、通知されるまでは完全に忘れていられるのです。これこそが通知されることの意味です。

どうでもいい通知が多いと、大事な通知もスルーしてしまう

もちろんApple Watchを購入した方がいいとは思いませんが、通知先が2カ所も3カ所もあって、「その方が安心」というのは錯覚だと考えていただければと思います。デスクトップパソコンにも、ノートパソコンにも、スマホにも予定が通知されるから、どれか1つなら受信できるだろうし気づくだろうから安心というのは、理屈ではそう思えますが、実際にはわずらわしいことが多く、しかもすべての通知に気づかないことすらありますから、精神衛生上もよくありません。

どうでもいいような自分がしっかり覚えている予定を、スマホで目にして、パソコンで目にして、いつしか気にも留めなくなる、という習慣がまず身につきます。そうなってしまうと、たまに頭から追い出していた大事な締め切りの通知も、スルーしてしまうようになるものなのです。そういう自分の傾向はしかし気になるものなので、「通知はされるだろうけど、忘れないようにしよう」などといった本末転倒なことになります。

必要な通知だけを、一か所で受け取ろう

通知が信頼できると、仕事もスムーズに進みますし、よけないことに注意を回さずにすむようになるのでオススメです。通知が信頼できるようになるためには、通知に100%気がつくようになる必要があります。そのためには絶対必要な通知だけを1カ所で受け取ることを徹底しましょう。

連載コラム〈残業ゼロを目指して〉

執筆者紹介

佐々木正悟(ささき・しょうご) 心理学ジャーナリスト。「ハック」ブームの仕掛け人の一人。1973年北海道生まれ。「効率化」と「心理学」を掛け合わせた「ライフハック心理学」を探求。執筆や講演を行う。著書に、ベストセラーとなったハックシリーズ『スピードハックス』『チームハックス』(日本実業出版社)のほか『先送りせずにすぐやる人に変わる方法』(中経出版)『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』(ソーテック)などがある。ブログ:佐々木正悟のメンタルハック

@人事では『人事がラクに成果を出せるお役立ち資料』を揃えています。

@人事では、会員限定のお役立ち資料を無料で公開しています。
特に人事の皆さんに好評な人気資料は下記の通りです。
下記のボタンをクリックすると、人事がラクに成果を出すための資料が無料で手に入ります。

今、人事の皆さんに
支持されているお役立ち資料

@人事は、「業務を改善・効率化する法人向けサービス紹介」を通じて日本の人事を応援しています。採用、勤怠管理、研修、社員教育、法務、経理、物品経理 etc…
人事のお仕事で何かお困りごとがあれば、ぜひ私達に応援させてください。

「何か業務改善サービスを導入したいけど、今どんなサービスがあるのだろう?」

「自分たちに一番合っているサービスを探したいけど、どうしたらいいんだろう?」

そんな方は、下記のボタンを
クリックしてみてください。
サービスの利用は無料です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

あわせて読みたい

あわせて読みたい


資料請求リストに追加しました

完全版 HR系サービスを徹底解説! HR業務支援サービス完全ガイド 勤怠・労務管理 採用支援 会計・給与ソフト など