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特集

HR Twitter研究 Vol.5


Twitter・noteを駆使した広報のSNS戦略【小澤美佳】

2021.01.29

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「ベンチャー企業こそSNSを駆使するべき」と語る株式会社ニットの広報・小澤美佳氏は、広報のSNS戦略を具体的な実践例を多く紹介しながら解説。企業ブランディングにつなげるために、広報が個人アカウントでどんなことを意識して情報発信すれば良いのか。特にベンチャー企業やBtoB企業にとって参考になる実践方法やノウハウを披露した。

2020年10月23日に開催されたフォロワー数1万を超える人事・広報担当者などが登壇したイベント「#ツイトーークHR」の講演内容から抜粋して紹介する。※情報は取材時点

【特集トップ】HR Twitter研究 ツイッターを活用し採用、広報、人脈づくりで成果を出す方法

目次
  1. 2019年10月にアカウントを復活。本気を出して一気のフォロワー増
  2. コザワの想い
  3. note/Twitterを軸にしたブランド展開強化
  4. 「コザワ=広報ニット」を確立させながらフェーズにあわせた情報配分を意識
  5. ベンチャー企業の個人アカウントで発信するのは「社会・社長・組織」
  6. 大公開。ニットの広報の取り組み

パネラー紹介

2019年10月にアカウントを復活。本気を出して一気のフォロワー増

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小澤:私がツイッターをあらためて始めたのは2019年の10月。もともと10年前からアカウントはありましたが、ここで復活をさせました。
めちゃくちゃ良いことを毎日書いていたんですけど、6,000人くらいフォロワーのいる友人に「いや、小澤さんのツイッターださいね。誰も見てないじゃん」みたいなことを言われて、めちゃくちゃむかつくと同時に、グサッと傷ついて、そこから本気を出してやろうと思って、10日間で1,000とか、1カ月で3,000、3か月で5,000増やしました。
その後は増やすというか、コツコツコツコツやってきて、今は17,600、700人くらいのフォロワーさんがいらっしゃるような感じです。

(写真右側)もともとこんな人生でして、結構、紆余曲折、波乱万丈みたいなところもあったりするので。
基本的に今、knit(ニット)という会社で広報をやっているので、広報として発信しているんですけども、その中での気付きや、例えばリクルートの時とか、海外にいた時の話なども含め、「人生丸ごとコンテンツ」ということで、”私だから言えること”を結構中心に発信をしています。

ツイッターとnote、基本的にこの2つを中心にやってますので、今日はそのあたりのこともお伝えができたらなと思っています。

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コザワの想い

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小澤:私自身の想いとしては、もともと営業畑で12年、ゴリゴリの営業マンでやってきて、2020年の7月にニットの広報になって、このタイミングで広報として働くということで世界を変えたいなと。
もともとHRマンかつ、営業マンということもあるので、そこでやってきたことと広報っていう掛け合わせでやっていきたいなと考えました。ニットはまだまだスタートアップのベンチャーなので、広報イコール経営ぐらいの気持ちでやっていこうと。入社してここまでの3カ月間でも結構いろんな取り組みをやってきたので、「3カ月でもここまで変わるんだ」というところ、「序章」を今日はお話をしたいなと思います。

広報としてこのツイッターやnoteなどを、どう駆使していくのかについてお話したいなと思います。基本的には広報のSNS戦略と我々ニット社がどんなことをやってるのかというところが中心になります。

note/Twitterを軸にしたブランド展開強化

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小澤:まず、このnoteとツイッターを中心にしたブランド展開についてです。
今回は採用関係の方が多いと思いますけど、営業だったりとかコーポレートだったりとかっていうそれぞれの目的のブランディングがあると思うんですが、私はここ(note、ツイッター)を中心にやっています。
noteで何かものを書いたりとか、私がこれをシェアすることで、またシェアが増えたりと。このnoteやツイッターは拡散性があるので、それで書きたいことを書きながらメディアさんだったりとか、登壇だったりとかの機会をいくつか作ることができました。

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小澤:ブランドってどうやって確立されていくのかって言った時に、やはり広報マンでいくと、世の中の流れだったり、今の流行とかトレンドみたいなことを意識します。そこから、じゃあ、自分の会社とか私自身が何を発信したいのかということと、名ができるのかの2つを意識することがすごく大事だな考えています。

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小澤:特に、大手さんで言えば、例えばタニタさんやキングジムさん、シャープさんなどのツイッターがすごく上手です。そういった企業アカウントは、そもそもBtoCで作っている物があるから企業のことをイメージしやすいよねっていう話なんですけど、BtoB×ベンチャーなんて言ったら、「え、何屋ですか?」みたいに、全然分からない感じになってしまいます。
やはり、こういったBtoCの企業こそ個人アカウントで前に出ていって、その人のファンになってもらうっていうことがすごく大事だなと私自身思っています。

「コザワ=広報ニット」を確立させながらフェーズにあわせた情報配分を意識

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小澤:もともと、私がニットの広報になった時はコロナの存在があって、発信はテレワークのノウハウを中心にやっていました。3カ月経ってだいぶ落ち着いたので、そこから会社の情報を結構発信をするようになったのと、「私らしさ」みたいな部分を感じられるものを掛け合わせで発信をしています。

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小澤:例えば、ニット広報の部分でいくと「ニットさん魅力ある会社ですね」とか、「私と一緒に働きたい」と言われて嬉しいですっていうよう発信をすると、「ああ、こんなことを言ってくれる、こんな人と働けるっていいなって思います」といった反応があったりします。また、「こんなバランスボールで仕事してる彼がいますよ」や「こういった変な人が多いです」っていう、うちの会社らしさみたいなことを発信したりとか。
そうはいっても、ただのお遊びではなくて、「会社は学校じゃないとか」「上司マネジメントをしてくれるメンバー」といった紹介の仕方をして、ある意味ピリッとする部分なんかも意識的に発信しています。

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小澤:前回のツイトーークHRでもお伝えしましたが、私が一番嬉しかったなと思うツイートを紹介します。
私が入社した時に、社長に対して、「自分なりの御社の課題考えてみました」みたいなことを言って、挙句の果てに「全力で私に提案してみてください」みたいなことを社長に言って、それに対して社長が「すごい!さすが!鋭い!分かりました、説明します!」って、結構リアルに、「うちの会社ってこういう感じでして」といったことを説明してくれる機会がありました。そのことをツイートしたら、「いいね」だったり、エンゲージメントがめちゃくちゃ高くなったのも嬉しかったんですが、私が尊敬するアースメディアの松本淳さんや山森さん、松永貢さんなどみなさんが結構反応してくださった。これはすごく嬉しかったなと思うツイートです。

ただ、「固定ツイ」に関しては、2019年10月7日のまさにツイッターを再開した日なんですけど、ここで作った固定ツイは今でもずっとこのまま継続しています。
これはなんか私の今、ツイッターをやる原点にもなっているので、これはそのまま変えずにいます。良かったら見てください。

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小澤:さらにはですね、最近嬉しいことに、だんだんだんだん、このニットっていう社名が広がってきているので、例えばエゴサもめっちゃやってます、最近。

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小澤:例えばこの三船さんていう方はですね、ニットの「HELP YOU」というサービスにちなんだツイートなんですけれども、「こんなで終電間に合ったぜ」みたいなことを発信してくださってて、速攻で「三船さんも終電間に合ってよかったです。でも、終電にならないくらいもっとサポートします」みたいなことをツイートしましたら、この三船さんが「いやいや、御社のこのデザインがすごいんです」みたいなことを言ってくださって。
そうして、「(ニットのHELP YOUを)スポットでもお願いできますか?」みたいなことになり。DMを送って、営業が翌日商談して、ニットのお客さんになっていただいた--。みたいな一連の流れがありまして、いや、すごいな。

三船さんがこんなにもうちのサービスのことを言ってくださってるのであれば、というので、うちのマーケに繋いで三船さんに連絡したところ、「じゃあ一緒にオンラインのセミナーをやりましょう」というところまで広がっていきました。
こうやって、ファンといいますか、好きだなと思って下さる輪が広がっていくっていうの、すごく嬉しいなと思っています。

ベンチャー企業の個人アカウントで発信するのは「社会・社長・組織」

小澤:改めて個人アカウントで、特に広報マンが個人アカウントで発信することの内容に関しては、「社会・社長・組織」の3つを意識することが大事だと思っています。特に採用広報で言えば、もともと私は採用広告の営業マンなので、その3つに加えて働く環境や仕事内容なども発信するといいんじゃないかなと思います。

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小澤:ちなみに、noteとツイッターってすごく親和性が高くて、例えば「テレワークと健康」というテーマでnoteを書きたいなと思った時に、「ツイッターにかける時間」とか「前髪が禿げました」とか」「禿げた理由」とか、こういったことを発信したうえで、これが一番伸びたねっていうことで言ったらば、このnoteのタイトルはそれで始めるだったり、ちょっとマーケティングの要素で使うことができたりなんかもしています。

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小澤:ちなみに、このnoteのラインナップでいくと、テレワークのこととか、チーム作りとか、あとはこのツイッター運用のこととかオンラインファシリテーションだったりとか、そういったことを結構発信をしてまして。
最近だと、全部ワーケーションネタで発信しているんですが、これの理由が、後ほどちょっとお話をしたいなと思います。

ちなみに7月以降でいくと、noteの執筆がいま17回やっていて、それがきっかけでwithnewsさんって朝日新聞さんが運営している1億5,300PVみたいな結構マンモスなメディアさんに寄稿させていただいたりとか、@人事さんに既に5回執筆させていただいてたり、ほかにもOKANやSalesZineさんとか。寄稿だけでなく、セミナーへの登壇依頼にもつながっています。

【参考】小澤 美佳のコラム一覧(@人事プライムコラム)

大公開。ニットの広報の取り組み

小澤:ニット広報の戦略をかいつまんでお話すると、やっぱり「ファンを創出する」。これはツイッターの運用のポリシーでもあるんですけど、ファンを作っていくっていうことを大事にしてます。

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小澤:怒涛の10連発ということで、私が何をいっているのかの紹介です。今、「①プレスリリース」を実は週に3本以上は書いてまして、ネタを探しては営業マンに「それ書かせて」とか、人事の人と「これ作って来てよ」みたいなことを言いながら、とにかくプレスリリースを打ちまくってます。
あとは「②note」も15本とか執筆が増えてくと、「いろんなとこで書いてますよ」ということが信頼に繋がって、メディアさんに「この記事で寄稿させてください」「ツイッターも17,000人フォロワーさんがいるのでシェアしますよ」みたいなことで提案することもやっています。

10月は11本の取材がありました。もともと、7月に私が担当になった時は取材なんて1本もなかったんですけど、今はここまで伸びてきています。
あとは、いろんな企業さんだったりとコラボしたり、手書きでお手紙書いて、記者さんにこんにちはみたいなことをやったり、あとは「⑤テレワークのアワード」もいっぱいあるので、エントリーしましょうと会社に言ったりとか。

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小澤:ほかにも「⑥社長ブランディング」については、社長のツイッター、noteで露出を増やそうとスタートして、社長がめっちゃ文才あるじゃん!と思ったんですけど、1回しか書いてくれないので、「もういいです」と思って、取材の機会とか登壇の機会を作って「これ出てください」とブランディングをしています。

「⑦子供向け」の取り組みをやったり、「⑧人事」を巻き込んだり。「⑨マーケ」とか「営業」巻き込んだりとか。広報としては、広報関連のフォロワーさんが増えたのはこのツイートだったんですけど、こういったことも意識してやっています。

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ちなみにワーケーションは直近で取り組んでまして、例えば、長野県と沖縄。実証実験とそてい助成金をいただいてやらせていただくっていうようなこともスタートしています。

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小澤:細かいところは飛ばしますけど、結構、長野で、今週は私も長野の発信もしてたと思うんですけど、長野でやりつつ、再来週は沖縄でやります。

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小澤:例えば、
「今からワーケーション行ってきます」
「こんな可能性あるよね」
「こんなんでした」
みたいなのもツイートしています。

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小澤:ということで、だーっとお話しました。本当はこっから先に4個のスライドがあるんですけど、ちょっともう話しきれないので。ということで、今日ご紹介したようなことを意識してSNSをやっています。皆さん、ツイッターは楽しく運用していくことが大事かなと思っておりますので、引き続きよろしくお願いします。【おわり】

《HR  Twitter研究 Vol.6》人事担当者必見のSNSテクニックとノウハウ。パネリストによる質疑応答座談会につづく

セミナー概要

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セミナータイトル:ツイトーークHR  Twitter活用で創り出す可能性 ~採用、広報、人脈に繋げるノウハウ~
開催日:2020年10月23日(金)21:00~22:30
開催場所:オンライン(Zoom)
受講料:無料
定員:200人


特集:HR Twitter研究

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