SNSを活用した効果的な企業広報のノウハウを伝授!【事例付き】
皆様、こんにちは。株式会社ニットの小澤美佳(こざわ みか)です。
もうすぐニットの広報担当になってから半年ほど経ちます。今回はベンチャー企業の広報・PRにTwitterを中心としたSNSを使うメリットについて、私自身が広報担当として行動した事例とともに、皆様にお伝えします。
※こちらの記事は下記のnoteの記事「企業広報・PRにSNSを活用し効果を高めるノウハウと事例」を@人事の読者様向けに一部編集させていただいております。
https://note.com/micakozawa/n/ned1af206fe30
下記は私が活用しているTwitterとnoteのアカウント名やプロフィール画面に記載している内容です。
Twitterアカウント:https://twitter.com/mica823
noteアカウント:https://note.com/micakozawa
目次
「本音」「リアルな声」を求めるSNSの変化
これまで、ビジネス上でのSNSといえば、企業の公式アカウントが多く、発信されている内容は広告に近しいものでした。
しかし、単に公式情報を発信するための公式アカウントは世の中に溢れており、ユーザーがその企業・サービスへの興味を持てる状態になるのは難しくなっています。今求められているのは、個人が前面に立った情報発信を行う公式アカウントだと考えられています。
なぜなら『人々は「安全」な情報よりも「本音」へ、表層的な「イメージ」よりも「リアル」な感触へ』変化しています。そのため、SNSの利用者に合わせて企業の情報発信も変化していかなければいけません。
SNSの企業アカウントの在り方についての詳細な内容は、私が非常に共感する株式会社ガイアックスさんが運営されているSocial Media Labに載っていますので、ぜひご参照ください。
参考URL:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-56122/
上記の図のようにこれからの時代は、企業が【人】を媒介して、ユーザーに情報を届けることで、より”伝わる”ということが強くなってくると思います。だからこそ、企業は【人】の認知度と信頼度を上げて、「【人】を通じて、情報が伝播されていく広報」を意識する必要があるのです。
企業・社会人・学生も、それぞれの単位での認知を上げていきながら、繋がってビジネスが生まれたり、ファンを創出し、連鎖を繰り返し、輪が広がっていきます。ガイアックスさんが提唱されている「SNSを通じたエコシステムが出来上がっていく」という概念【上図】は、私も非常に共感しています。
Twitter、Facebook、note、Instagram、TikTokなど、様々なSNSがありますが、やはり【Twitterが、ライトにオープンに繋がることが出来る=知らない人と繋がることが出来る】という意味では、広報においても採用においても、非常に有益であることが明白です。
ではTwitterを活用し、どのようにブランディングしていくのか見ていきましょう。
世の中の流れを掴みつつ、自社の情報も伝えていくのが広報
「●●と言えば、ニット」と第一想起してもらえるような状態を確立するためには、時流に乗った情報を出しつつも、何度も繰り返し発信していきつつ、段々と認知度を上げていくことが大切です。
発信するときには、ファンになってもらえるような言い回しや心使いも大切です。
以下はあくまでも自論ですが、企業認知とSNSとの親和性は高いです。ベンチャーこそTwitterを活用していくべきだと私は考えています。
BtoCは、消費者にとっても身近に感じやすく、その製品やサービスが素晴らしければ、どんどん認知度は広がっていきますよね。そのため、公式の企業アカウントでも問題ないと思います。
しかしベンチャー、特にBtoBにおいては、認知度を上げるのは至難の業なのです。したがって、BtoB・ベンチャーの場合は、特に個人アカウントで、「個人」の認知度を上げながら、ファンになっていただける人たちを増やしていき、企業の認知を上げていくことが大事です。
フォロワー数に応じたツイート内容の変化 ◆1万人まで「コザワ=テレワーク専門家」を確立 ◆1万人を超えたら「コザワ=ニット広報」へチェンジ |
私が勤めるニットでは、テレワークを5年前から実施しており、現在、400人全員がフルリモートです。したがって、コロナの影響もあり、テレワークのノウハウを伝えていくなら今だという気持ちで、その情報を最優先で出していきました。
また、ブランディングの流れは、下記のようにしていました。おそらく、はじめは「ニット」という社名や、小澤の会社のことを知っている人は、まずいなかったと思います。むしろ、「元リクルート」という印象の方が強かったかもしれません。
はじめは「会社」を認知してもらうのではなく、「個人=小澤美佳」を知ってもらう、ということに注力していました。
「ニット・広報」としてTwitterの発信内容も変化させる
上記のようにフォロワー数が1万人以上になってからは、投稿内容にも変化をつけていきました。
◆プロフィールの変更
◆「小澤美佳=ニット広報」の投稿
・左側:第三者評価に感謝の気持ちを発信
・右側:「副業」でもエッジの立った事例を発信
https://twitter.com/mica823/status/1292960969375641600
https://twitter.com/mica823/status/1293468865016418304
◆「ニット=多様で柔軟な働き方・組織」の投稿
・他社では珍しいほどのエッジの立った特徴を発信
https://twitter.com/mica823/status/1289425232202215425
◆「ニットの社長・社風」の投稿
このツイートは多くの方に「いいね」していただき、すごく嬉しかったです!社長の人柄、ニットの社風、私の入社動機…等々、140文字に込めた想いが多くの方に認知いただきました。
https://twitter.com/mica823/status/1275215919829012481
◆「ニットが社会に対してどんな貢献をしている会社か」の投稿
ニットという会社が社会に対して、どんな貢献をしているのか、ということをまとめた投稿を固定ツイートにしています。2019年10月7日という「Twitterを復活させた日」に書いて固定ツイートに設定した時から、変えていません。固定ツイートは投稿の一番上に来るので、自分が一番伝えたいことや、考え方の軸などの内容にするとより個人への理解が深まると思います。
https://twitter.com/mica823/status/1181196227355926529
noteとTwitterを連携させ、相乗効果を狙う
Twitterとnoteは非常に親和性が高いと思っています。そのため、noteを書くより前に、Twitterで内容をいくつか露出して、どれが一番関心を持ってもらえるか、というマーケティングをした後で、noteのタイトルや構成を考えていきます。
noteはストック型なので、自分の決めたタイミングで投稿し、ラインナップとして読んでいただけるため、メディア関係者の方にもこのURLを送って会話をするツールになっています。また、セミナー講師で登壇する時に「どの内容で登壇しましょうか?」という時にも使用しています。ちなみに、noteやTwitter経由でメディアの掲載、セミナーの講演、セールスのリード化も実現しています。
Twitterとnoteの特徴を上手く活かしながら連携させ、企業広報や認知度向上に役立てています。
<note執筆までの流れ> ②テーマ決め ③構成案検討 ④Twitterでマーケティング ⑤タイトル・構成案再検討 ⑥note執筆 |
例えば、「テレワークと健康」というテーマで書く場合、真ん中の「前髪が禿げました」【下写真(中央)】というのが一番「いいね」が付いたので、noteのタイトルには、その文言を持ってきたり、Twitter内でいただいたコメントを基に、眼精疲労や姿勢のことを書いたりしました。
https://twitter.com/mica823/status/1286974266181693440
https://twitter.com/mica823/status/1286998814566440960
https://twitter.com/mica823/status/1287047860639342592
https://twitter.com/mica823/status/1287339272177999873
SNSを活用し、集客1週間で1119人集客!バーチャル世界一周旅行
オンラインイベントを実施する際にもSNSは有効です。Twitter・FacebookのSNSを活用しながら、PRTIMESでプレスリリースを作成し、Peatixで集客を図りました。
◆実施背景 上記の声を受けて。 ◆集客ツールとスケジュール |
下記は集客時のツイート内容です。また、フロー図のようにTwitterとnoteで集客や認知・関心を図りました。
https://twitter.com/mica823/status/1288615670838525952
Twitter、note、YouTubeを駆使して、視聴者様の導線を設計し、興味をひきます。
当初、社外の参加者申し込み枠は100人で設定していましたが、あっという間に定員になったため、500人、1,000人と増やしました。最終的に1週間で1,119人を集客することができ、メンバーに楽しんでもらえただけでなく社外の皆さんにニットを知っていただく機会をつくれました。SNSを使うことで広報にここまで生かせるという事例です。
ベンチャー企業のブランディングは【人】が大事
表題の通り、ベンチャー企業でのブランディングは一人ひとりの「個」を見せていくことが大切です。特に、BtoBの無形商材を扱うとしたら、尚更大切です。【人】を介して会社の情報を発信し、ファンになっていただく輪を大きくしていくことが企業広報においては重要なポイントになっていきます。
ベンチャー企業の個人アカウントで発信すること 採用広報で発信すること |
上記のように会社主語ではなく、個人主語で発信し続けることこそ、ベンチャー企業のブランディングではないだろうかと思っています。 SNSを長く続けるコツは、「無理をしない」「楽しむ」これに尽きます。楽しめる人が担当して、コツコツ発信していくことで、企業イメージやブランディングを確立させていきましょう。
【編集部より】関連イベント情報
コロナ禍だからこそ考えたい個人ブランディングの意味と手法
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当コラムの執筆者・小澤美佳さんの他、キャリア論の専門家と、TwitterやTikTokで10000名以上のフォロワーを獲得しているインフルエンサー達が個人ブランディングについて徹底的に語る!
◆開催日:2/2(火)20:00-21:30
◆形式:ウェビナー(マイク・カメラなし)
◆費用:無料
▼イベントの詳細と申込み▼
https://at-jinji.jp/event/464
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