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特集

HR Twitter研究 Vol.3


Twitter開始10カ月で2万ツイート。 人事未経験者がTwitterをやってよかったこと【末廣樹理菜】

2021.01.28

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株式会社ピアズに新卒で入社し、2年目の夏に人事部に異動した末廣樹理菜氏は「社内に人事ノウハウがない」「営業メンバーや、他地域のメンバーとのコミュニケーション」などの課題解決、さらには採用活動にもTwitterを役立てている。
2020年10月23日に開催されたフォロワー数1万を超える人事・広報担当者などが登壇したイベント「#ツイトーークHR」の講演内容から、末廣氏が10カ月で2万ツイートを実践した方法やツイッター活用のメリット、参加者からの注目度が高かった「採用媒体とツイッターの連携活用」についての解説部分を抜粋して紹介する。※情報は取材時点

【特集トップ】HR Twitter研究 ツイッターを活用し採用、広報、人脈づくりで成果を出す方法

目次
  1. 人事未経験者から人事部採用責任者と社長秘書を兼務へ
  2. 新卒3年目の私がツイッターを初めて良かったこと
  3. 内定者3名。採用にも繋がるツイッターの成果
  4. ツイッターをどのように10カ月投稿してきたのか
  5. 社員がつぶやきコミュニケーションが活性化
  6. 採用媒体とツイッターを連携させる

パネラー紹介

人事未経験者から人事部採用責任者と社長秘書を兼務へ

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末廣:はい、皆さんこんにちは。株式会社ピアズで人事部採用責任者と社長秘書兼務をしております、末廣樹理菜です。よろしくお願いします。
今日は若手社会人枠っていうところで登壇させていただくのですが、2018年の4月にピアズに入社しまして、今、新卒3年目です。
ちょっとキャリアが変わっていて、入社して初めの配属は管理本部のIPO準備室にいきまして、その後、1年目の11月から社長秘書を兼務して、2年目の夏から人事部に異動してきて、今年の10月から人事部の採用責任者にキャリアアップをさせていただきました。

末廣:私の方からは、新卒3年目の私がツイッターを始めて良かったこと、という内容でお話しさせていただきたいなと思います。

新卒3年目の私がツイッターを初めて良かったこと

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末廣:副題として、私が「Twitter女王になるまで」っていうのがあるんですけども、そちらはちょっと後半にお楽しみが出てくるので、待っててください。
ここからトントントンという風にお話をさせていただきます。

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末廣:まずは1つ目ですね、社外の人事の先輩ができました。
2年目の夏に人事部に異動してきたと話ましたが、もちろん新卒で会社に入っているので、人事経験がありません。また、社内にこう、人事ノウハウっていうのもあまり溜まっていなかったんですよね。そんなところで2019年の12月にツイッターを始めて、今10カ月目くらいなんですけど、それこそ今日ご一緒させていただいている方も含めて、他社の人事の方との繋がりが本当に増えました。

どういう風に採用をやっているのか、インターンシップをどうやって設計しているのかというところを結構ラフにコミュニケーションで聞くことができて、先輩方のノウハウを盗むっていうことができたなと思っています。
あとですね、「こういうところなんか難しいんだよね」みたいな他社の採用課題の話を聞くと、「あ、そこ、この会社弱いんだみたいな」と。ちょっと競合だなと思ってる方から聞くと、自社の差別化に生かすことができて、人事ノウハウっていうところに繋げることができてると思っています。

2つ目が、経営層との繋がりが増えました。
私のフォロワーさんの分布として、経営者の方とゴリマッチョが多いっていうのが、特徴なんですけれども、社長秘書としてのつぶやきをしている関係から、多くの経営者の方にフォローしていただいております。
新卒で入って、良くも悪くもその会社のことしか知らないんですよね。その会社のことが、もはや社会だという風に思っているので、なんかこの会社では普通だけれども、本当は他の社会では普通じゃないことだったりとか。社長と仕事をしているうえでは、特に普通だなっていう風に思われてることでも、リプ欄とかで、「こういう秘書さんってすごくありがたいね」って経営者の方に言われると、「あ、これって良い行動なんだな」っていう風に思えて、仕事へのフィードバックを無料でいただけるっていうのが、すごく良いなと思っています。

3つ目が、社員間のコミュニケーションが促進しました。
これは山森さんもおっしゃっていた通りなんですけど、私、それこそこの会社に入って、管理部門、秘書、人事って、社内にいるお仕事なんですよね。
そうなってくると、営業をやっているメンバーや、うちは東京の本社含めて5つの支社があるんですけれども、そこのメンバーとのコミュニケーションってそんなになかったりします。
ただ、裏側の話をすると、社内メンバーって結構、社内政治とか大事で、誰とどういう風に信頼関係を築いていくかで、会社・仕事のクオリティが変わってくるなという風に思ってるので。
そういう意味では、私以外にもたくさんの社員がツイッターをやっていて、日々メンバーがどういう気持ちでやっているのかっていうのが見えますし、業務外でもリプ欄でラフなコミュニケーションが取れる。
あと、もうひとつは、私自身がツイッターでこういう風なこと、今日の登壇もそうなんですけど、ツイッターを活用して、「こうやって社外にブランディングできていますよ」だったりとか、「今日はこういう面接があったんだよ」っていうところもツイッターを通じて会社の先輩方が見てくださっているので、そこも、社内的なところでいくと評価に繋がりやすいのかなと思っています。

内定者3名。採用にも繋がるツイッターの成果

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末廣:4つ目が、単純に仕事の成果に繋がりました。
新卒採用のメンバーはそんなにスキルとか経験で採ってるわけではないですし、中途と違って即戦力というわけではないので、いかに短期間で会社に貢献できるかとか、実績出せるかっていうのがすごく大事だと思っています。
私の場合は人事の採用担当なので、もちろん人を採用するっていうことが成果なんですけど、人事部に来ていま1年2カ月で、ツイッター経由での内定を3名お出しすることができました。
先ほど山森さんがやってくださったイベントとかも含めてですが、採用イベントに無料で登壇したり、そこからのエントリーっていうのもあったりしました。また、中途の方もエントリー4名から内定1名出しています。こうして11月から一緒に働く仲間も見つけることができました。

ほかにも、企業理解の促進について紹介しますと、ピアズは結構「理念経営」というのをやっています。価値観とかうちのビジョンに共感できるかという部分が採用でとても大事にしているところです。
説明会でも、「ツイッターやってるんでぜひ見てね」みたいな紹介をしているので、一次選考に来る学生の大体7、8割が「末廣さんのこの間のツイート見ました」みたいなことを言ってくださったりとかツイッターを見てから来てくれています。
あと、選考中の学生に、「今ここちょっとスクリーンショット見えにくいかもしれないんですけれども、お疲れ様でした」みたいに伝えた後にツイッターのリンクを貼るんですよ。ツイッターで「日々の社員のつぶやき見てみてくださいね」っていう風に案内することで、学生さんや求職者の方も、どういう社員がいるのかとか、どいう気持ちで働いているのかっていうところを見てもらいやすくなったなと思っています。

あとは、ほかの社員にも採用活動の協力をしてもらっていて、(学生へ)「積極的にDMをして、面談依頼とかもどんどんやっていいですよ」とお伝えしています。説明会後の座談会のように、社員を巻き込むような時間を作らなくても、社員それぞれが興味・関心のある学生に対してDMを送って面談をできるようにしているので、これはツイッターが新しい企業理解というか、企業分析のツールになるのでは、と思っています。

ツイッターをどのように10カ月投稿してきたのか

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末廣:ツイッターをやり始めて10カ月ほどなんですけど、ここまでどういうことを考えながらやってきたのかといったことをお話します。

1つ目が、「意思のあるツイート」と「毎日継続する」っていうことです。
今日参加の皆さんも、ツイッターを使っている方がたくさんいらっしゃると思うんですけど、「ただ見てるだけ」ってめちゃくちゃもったいないです。
ここ(上写真)にも書かせていただいていますが、本当にツイッターって「いいね」というハートを押しやすくて、共感を育むものだと思ってるんですよね。
そこに私自身の意思とか意見もなければ、「いいね」もそうだし、「良くないね」も生まれないと思っています。
なので、全ては自分自身の意思とか意見を載せてツイートすることが大事で、これはぜひやっていただきたいなと思っています。

私自身、知名度も特にないですし、有名企業出身でも経営者でもない。
そんな私が2019年の12月19日にツイッターのアカウントを作成して、今、たくさんの方と繋がりを持たせていただいているんですけど、10カ月で2万ツイートくらい、リプライを含めてやっています。
リプライを含まなくても、単純な自分だけの意見のツイートは1日平均5ツイートぐらいを指標にしていて、本当になんか知名度がなくても、質より量っていうところをすごく意識しています。

毎日やるっていうところ、量っていうところは、別にスキルがなくても誰にでもできることなので、ぜひ。今日もたくさんハッシュタグでつぶやいてもらってるんですけど、アクティブユーザーであり続けるってところは大事にしていきたいなと思っております。

社員がつぶやきコミュニケーションが活性化

末廣:2つ目ですね。社員約50名くらいでつぶやきまくってます。
ピアズは今、全社員数が85名くらいなんですけれども、私が確認できてるだけで49のツイッターアカウントがあります。もしかしたら私が確認できていないだけでもっとあるかもしれないです。社員の半数以上がツイッターをやっているので、「社内SNS」みたいな感じになってます。
本当に社員の皆さんが、たくさんやってくださっているので、コミュニケーションの活性化になっていると思っています。

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末廣:あとここ、お楽しみのところでとってたんですけど、日本初?なんじゃないかなと思ってます。私の今回の挑戦でもあるんですけど、社内のツイッターの女王に輝きました。

小澤:これがすごいんですよね。

末廣:ありがとうございます。3つ目ですが、ピアズの採用サイト(https://peers.jp/special/)は、ツイッターとリアルタイム連携しています。

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末廣:ツイッターありきの採用サイトにしちゃってるので、ツイッターしなくなっちゃたらこれあまり生きなくなっちゃうんですけれども。

リアルタイムで社員のフォロワー数を集計してランキングに反映しています。
今日のツイトーークHRのために、1位になるために頑張ってきました。

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オクシン:今1位。
末廣:さっきのオクシンさんの「Tiktok再生回数が2」っていうのをリツイートした最新のデータも反映されています。

山森:やばい。これは晒されている。ピアズに興味持っている人、みんなオクシンさんに興味持ちます。
小澤:確かに。

末廣:最新のツイートとフォロワー数が表示されるようになってます。トップ3まではちょっとかっこいい感じで大きく出されていて、4位以下は並んでますみたいな感じで、いろんな社員がどういう風につぶやいているのかがリアルタイムで反映されるようになってます。
これはもう、日々日々、ランキング変わったりします。

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小澤:このフォロワー数とか、本人の名前とかっていうのも、毎回変わるんですか?アカウントの方で変えたら。
末廣:フォロワー数も全部連携してます。
山森:だからこれが、フォロワー数50人の差が今あるけど、ここが入れ替わったら場所も…
末廣:場所変ります。
小澤:へえ!場所も変わるんだ。面白い!
末廣:リアルタイムでフォロワー数の多い人が上になるようになっています。
小澤:すごいこれー。なんかTwitter社から褒めてほしいよね。
末廣:褒めてほしいです。ツイッターめちゃくちゃ活用してるんで。
小澤:これ本当にツイッターから何かもらわないと。本当。

採用媒体とツイッターを連携させる

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末廣:4つ目ですね。採用媒体との連携活用を行っております。
全社ユーザーとかフォロワーが一定数まで増えたところで、Wantedlyの募集記事を同時刻に狙い撃ちでリツイートしたんですよ。
その結果、ピアズはそんなにめちゃくちゃ有名企業でもないので、普段のPVランキングとかはそんなに高いわけではないんですけど、この時は2位までいって、PVランキングとこのWantedlyの記事と、ツイッターの拡散だけで、サマーインターンシップの応募が75名獲得することができました。成果というところには繋がっているんじゃないかなと思っています。
私からは以上でございます。ありがとうございました。

小澤:すごいものを見せてもらってありがとうございます。すごいね、これ聞いて良かった。【おわり】

《HR  Twitter研究 Vol.4》21卒内定者が語る「Twitter告知イベントを通じて学んだこと」【西本卓真】につづく

セミナー概要

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セミナータイトル:ツイトーークHR  Twitter活用で創り出す可能性 ~採用、広報、人脈に繋げるノウハウ~
開催日:2020年10月23日(金)21:00~22:30
開催場所:オンライン(Zoom)
受講料:無料
定員:200人


特集:HR Twitter研究(順次公開)

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