特集

採用の流儀~「博報堂・博報堂DYメディアパートナーズ」編


新卒採用のキャッチフレーズ 「打倒、博報堂」「打倒、博報堂DYメディアパートナーズ」の真意は?

2016.12.16

  • 新卒採用
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頭脳が商品と言っても過言ではないだろう。広告業界の大手が求める人材とは、どのような人材だろう。人材を求める方法においてもユニークなアイディア満載である。企業を活性させ、成長させる頭脳と行動力を持った人間の見極め方を今年の募集キャッチフレーズから紐解く。

総合広告会社の博報堂と総合メディア事業会社の博報堂DYメディアパートナーズが2013年に発表した合同ビジョン「未来を発明する会社へ。Inventing the future with sei-katsu-sha 」において、広告会社を取り巻く環境が変化する中、従来の広告業に加えて、さまざまな商品やサービス、事業やメディアを「つくる」会社になると宣言した。人材採用に影響があったのか。
新卒採用のキャッチフレーズに込められた想いとともに、合同採用をしている博報堂と博報堂DYメディアパートナーズの人事局人事部を兼務しているマネジメントプラニングスーパーバイザー朝妻太郎氏に採用に際して大切にしていることを聞いた(2016年10月取材・佐々木多惠子)。

朝妻 太郎(あさづま・たろう)
株式会社博報堂・株式会社博報堂DYメディアパートナーズ人事局人事部マネジメントプラニングスーパーバイザー。2007年入社。営業へ配属になり3年後大阪転勤を経験。その後3年で東京へ戻り2014年から人事部へ配属

打倒、自分。打倒、広告。打倒、常識。

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博報堂DYグループは、博報堂、大広、読売広告社の3つの広告事業会社と総合メディア事業会社の博報堂DYメディアパートナーズ、戦略事業組織のkyuで構成されています。その傘下の博報堂と博報堂DYメディアパートナーズが合同採用をしています。

2017年卒の新卒採用キャッチフレーズ「打倒、博報堂」「打倒、博報堂DYメディアパートナーズ」は、いまの「自分」、「広告」や「常識」というすでにある枠に対し、乗り越えたり、疑問を持ったり、結果的に会社や社会までをも変える意識を持った人に来てほしいという意味です。
例えば、たくさんの問題を解決する志を持った人や、新しい発想でいまある常識を変えてしまえるような人を求めています。

博報堂や博報堂DYメディアパートナーズの仕事はチームで対応することが多いです。
社内のさまざまな部門や外部の方が加わったチームで課題解決にあたります。人の気持ちを動かすことに喜びを感じられるコミュニケーション能力が高い人が求められています。

毎年工夫を凝らしたウエブコンテンツを制作

合同採用が始まってから毎年作っているコンテンツがあります。
例えば、「HAKUHODO FUTURE ME」は、顔写真を分析することで、未来の仕事を独自のアルゴリズムで予測、未来の自分の可能性を感じてもらうコンテンツを製作しました。

また、「超○×クイズ」という、エントリー選択設問を実施しました。ビッグデータ解析を応用したクイズに正解すると先に進めるというもので、「気づく力」と「分析力」が試されるものでした。
この設問を選択するのは統計や数字が得意な理数系の学生が多かったです。入社いただく理数系の方は全体で一定数おり大学院の方が中心です。

「粒ぞろいより粒ちがい」という個性を見極める視点

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博報堂や博報堂社DYメディアパートナーズの社員は、「粒ぞろいより粒ちがい」と言われ、個性的な社員が多いです。

それは幅広い経験をしている社員が多いということかもしれません。

例えば部活でチームを取りまとめ優勝に導いたとか、学校を休学して世界一周をした、苦難を乗り越え目標にたどり着いたとか、経験という財産を持っている人です。

それが、私たちが考える「粒ちがい」なのかもしれません。

「それどうやったの?」という経験を積んでほしい

人の気持ちを動かすことに喜びを感じられるかどうか。これを採用評価の軸にしていることが多いです。

面接で経験を語っていただくとわかります。
エピソードに、人を喜ばせよう、感動させようという話が入っている人は、相手の気持ちを考えられるという点で、無意識に生活者発想ができているように思います。まずは、コミュニケーション能力を備えた人と言えるかもしれません。

例えば仕事でクライアントと一緒に問題点を探るというケースもあります。
そういう時に会話でクライアントの想いを引き出す話術も必要になります。さらに商品を買う人がどんな暮らしをしている人で、どこで買うのか、買った時にどういう気持ちになるかということを理解するのもコミュニケーション能力のひとつだと思います。それが生活者発想にもつながるのです。

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相手が共感できる話し方、内容の面白さなど、「それ、どうやったの?」とこちらが質問したくなるような経験を積んできてほしいです。

例えば、スポーツで優勝したとか、世界一周をしたとかなんでもいいから、それどうやってできたの? と質問したくなるような経験です。
それが「粒ちがい」を見極めることにもなります。

「タテ・ヨコ・ナナメ」の文化

博報堂や博報堂DYメディアパートナーズには「多段階キャリア育成制度」というのがあります。
10年間で複数の異なる領域の業務を担当するものです。私も初任は営業職で、その後大阪へ異動となり、現在の人事局へ配属となりました。
この制度は若いうちに幅広い業務経験をし、社内ネットワークを作ることで柔軟な発想と人間力の向上を目指すというシステムです。

また、悩み事はひとりで抱え込まないよう「タテ・ヨコ・ナナメ」という文化があり、組織の上下や仕事のチームとは直接関係のない先輩・後輩が相談に乗ってくれる風土があります。社内に悩みを相談できる人がいる、大家族のようなのも昔ながらの社風だと思います。

博報堂の未来創造に、学生との接点

新卒採用に関しては、多くの社員がなんらかの形で人材獲得に貢献しています。
OB訪問は、人事は間に入らず、直接社員にコンタクトして訪問してもらいます。学生が会いたい社員を自ら探してコンタクトする、これがコミュニケーション能力を発揮する最初の段階です。

今年度の自社説明会「博フェス」には4,000人ほど参加いただきました。
一次面接の書類選考のあと、グループディスカッションを実施し、面接は3回行います。それぞれの面接官が選んだ人に異論を唱えることは基本的にありません。それが「粒ぞろいより粒ちがい」という考え方ですね。内定を出す時期は遅いほうで、今年は6月中旬でした。
来年度の新卒採用は現在プランニング中ですが、今年と大きく変わるということは無いと思います。

海外においても、グローバル事業展開をしているクライアントを責任あるパートナーとしてサポートしており、数多くの社員が世界各地でその力を発揮しています。

新卒採用に関しても意識的にグローバル化を進めています。海外の学生や海外経験者に対しても広く門戸を開き、例年のボストンに加え、数年前から会社説明会を上海、ソウル、オーストラリア等でも開催しています。こちらにも数多くの参加がありました。



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また、新卒採用とは異なりますが、大学生との接点を持つ機会もありまして、「BranCo!」という博報堂のブランディング専門チームと東京大学教養学部が共催する、”大学生のためのブランドデザインコンテスト“というものも実施しています。

このコンテストでは3~6名のメンバーが協力して、課題となるテーマについて様々な視点から調べ、その本質を考え抜き、魅力的な商品やサービスブランドのアイディアをつくりだして競い合う、チーム対抗形式のコンテストを実施しています。【詳細】http://branco.h-branddesign.com

執筆者紹介

佐々木多惠子(ささき・たえこ)(フリーライター) 広告会社でコピーライターを経験後、フリーランスになる。専門は、広告関連、キノコ・野菜、ペット関係、企業系ビジネス関連。

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