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特集

特集「東京五輪 急務のリスクマネジメント」第1弾


首都高は3倍以上? 東京五輪の交通混雑予測と回避方法

2018.12.10

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東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と東京都は2018年10月、大会期間中の道路渋滞や鉄道の混雑予想をまとめた「大会輸送影響度マップ」を公表した。

マップでは、何も交通対策を講じなかった場合に生じる影響を予想。特に、月末の金曜日に当たり、期間中で最も混雑するとされる7月31日は、首都高の全域で通常の3倍以上の時間がかかると算出した。新国立競技場が近い新宿駅周辺、晴海や有明地区のベイゾーンでも「かなり混雑」するとされる。

交通混雑は首都圏の通勤や物流に大きな打撃を与えるほか、首都圏の混乱により地方企業の業務にも影響が及ぶ。リスクをきちんと把握し、「人事・総務担当者が今から対策すべきこと」を探る。

【人事・総務担当者向け】東京五輪 急務のリスクマネジメント(特集トップ)

7月31日(金)の交通混雑は必至

東京五輪開催スケジュール

2020年7月27日~8月7日は競技が続き、選手や観客の移動が多くなると考えられる。特に、7月31日は月末の金曜日に当たるため、交通混雑が深刻となる見通しだ。

主要高速道で3倍以上の所要時間

東京五輪の道路混雑予想

(大会組織委員会と東京都が2018年10月に公表した「大会輸送影響度マップ」から抜粋)

5号池袋線、中央環状線、4号新宿線、3号渋谷線、川口線、6号三郷線、6号向島線とほぼ環状道路を中心に午前8時前後の時間帯で移動に通常の3倍以上の所要時間を要するという予想。何かしらの対策を立てなければ影響が出ることは明らかだ。

新国立競技場(新宿)へ向かう主要鉄道や京葉線は「かなり混雑」。通勤対策が重要

東京五輪の鉄道混雑予想

(大会組織委員会と東京都が2018年10月に公表した「大会輸送影響度マップ」から抜粋)

広範囲にわたり首都圏沿線の利用者に影響が出ると予想される。複数の競技会場の最寄り駅となる新木場駅を通る京葉線、新国立競技場(新宿)へ向かう主要鉄道も軒並み混雑すると予想され、通勤対策は必至だろう。

新木場や四ツ谷、新宿など13駅で滞留客が2倍に

五輪開催時、首都圏の主要駅にはどれだけの人が押し寄せるのだろう。@人事では、五輪の交通混雑を予測した中央大理工学部の田口東教授の調査データに基づき、各駅の混雑予想や回避方法を紹介する。

通常、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)の通勤、通学の鉄道利用者は1日約800万人とされる。招致委員会が国際オリンピック委員会(IOC)に提出した立候補ファイルによると、東京五輪で開催競技が最も多い日は約66万人の観戦客が見込まれており、鉄道利用者が1割弱増える見通しだ。

田口教授は国土交通省の「大都市交通センサス」(2005年)を参考に、首都圏の2,009駅を発着する全ての列車について、乗降客数や乗り換え客の経路を分析。各競技の開催時間や競技会場の収容人数から算出した観戦客数を上乗せし、駅ごとに利用状況を試算した。その結果、五輪期間中の平日午前6~9時に、首都圏で乗車率200%以上の電車で運ばれる延べ乗客数が50%増加するというデータが打ち出された。

さらに、首都圏でも特に乗降客の多い50駅に関して、電車1本ごとに乗降客の動きを分析。駅構内で午前7時~9時に何人が滞留するか、1分ごとに試算した。

五輪では出勤時間と重なる9時台に開始される競技が少なくなく、観戦客輸送と通勤ラッシュの2つの流れが時間・路線とも重なるところが現れる。

その結果、メインスタジアムである新国立競技場周辺と、晴海や有明地区のベイエリアへの乗り換えに便利な駅(新宿、東京、秋葉原、有楽町、四ツ谷、浜松町、代々木、永田町、青山一丁目、大門、新木場、八丁堀、大井町)で、午前8時半~9時の滞留客が通常の2倍を超える可能性があることが分かった

東京五輪時の各駅の混雑予想

新木場駅はJRや東京メトロ、東京臨海高速鉄道りんかい線の乗換駅、かつ競技会場(夢の島公園、東京辰巳国際水泳場など)の最寄り駅のため、混雑予想値が最も高くなるとみられる。代々木や大門も同様の理由だ。

もちろん、競技会場の最寄り駅にも多大な影響が出る。特に、JR千駄ヶ谷駅や大江戸線国立競技場駅(新国立競技場)、ゆりかもめ台場駅(潮風公園)やりんかい線国際展示場駅(有明テニスの森)などは、競技開催日は最大で通常の5~6倍の利用が予測される

通勤、観戦客は目的駅の1つ手前、1つ先の駅で降車して駅を分散利用するとともに、競技の開始・終了時刻に集中しないようにするべきだ。

競技会場の最寄りでない駅でも混乱

競技場最寄り駅の混雑は予想しやすいが、直接的な影響がないと思われる乗換駅でも混乱が起きる可能性がある。現状でも朝ラッシュ時には駅の容量一杯まで乗客が利用している上に、観戦客輸送と重なるからだ。

さらに、首都圏の移動に不慣れな人や外国人が行き先に迷い、通路の真ん中で急に立ち止まると、混乱の可能性はさらに高くなる。

駅構内は複雑な作りになっているため、滞留客が増えれば、ホームやエスカレーター、通路などいたるところで人が滞り、駅利用者は歩くのも困難な状態となる。狭いホームや階段、エスカレーターに大勢が集まると、駅構内への入場制限や電車の大幅な遅れ、安全確保のための停車が予想される。

では、企業は「混雑五輪」の影響を最小限にとどめるために、どう対策すればいいのか。

田口教授は「交通ネットワークに負荷をかけないことが一番の対策」と語る。五輪を機に、各企業がテレワークによるサテライトオフィスの利用や在宅勤務を推進して通勤ラッシュの解消を目指し、会社員の日常生活の質向上につながる対策を取ることが望ましい。五輪限りの臨時対策として、時差出勤や競技日の休日化を実施するよりも、日本の交通混雑解消に向けて長期的な視点で「会社員の働き方」を考えるきっかけにしてはどうだろうか。

出典

・東京都オリンピック・パラリンピック準備局「大会輸送影響度マップ」
・論文「東京オリンピック観戦客輸送の余裕を首都圏電車ネットワークは持っているか」(田口東(2017年)、オペレーションズ・リサーチ)
・朝日新聞「五輪に鉄道網は耐えられるか」(2018年5月26日)
・読売新聞「東京五輪で鉄道混乱…駅から人があふれる恐れ」(2018年7月1日)
・日経ビジネス「観光立国に落とし穴 電車も宅配も滞る「混雑五輪」高まる懸念」(2018年10月8日発行)

【取材・編集:@人事編集部】

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