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コラム

「学ぶ。みがく。変わる。」かんき出版の“誌面”研修


第5回「海外で通用するマナーを知る」の心得

2017.04.17

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「語学力が高い人を海外赴任者に選抜したけれども、現地でコミュニケーションがうまくいかなかった」とよく耳にします。グローバル人材の育成に力を入れようと、英語教育ばかリに目を向けていないでしょうか。海外で働くのであれば、その国の文化を学び、マナーを知るべき。人気の社員研修の中から、人事担当者へおすすめの研修プログラムを“誌面”上で体験していただく「かんき出版の“誌面”研修」。第5回は、グローバルマナーを身につけるための『国際ビジネスマナー研修』の内容を、一部ご紹介します。

ニーズの拡大するグローバルマナー研修

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著者の大部氏はファーストクラスの客室サービス責任者として、首相や世界のVIPのフライトなどを担当。語られる言葉の一つひとつに説得力がある

近年ではグローバル展開する企業が多く、「グローバル人材の育成をしたい」「世界で通用するグローバルビジネスマナーを学びたい」というニーズが増えています。

また、職場にさまざまな国籍のスタッフが増えてきた、もしくは社員が海外赴任する、といった場面で国際的な視点を学びたいというご相談もいただきます。
そんなニーズにマッチするのが『国際ビジネスマナー研修』です。

講師の大部美知子氏はJALのパーサー(主席添乗員)を経て接遇インストラクターとして活躍。長年の海外生活の中で、世界のエグゼクティブと交流を重ねるなど国際経験豊かな大部氏が世界で通じる国際的なマナーやコミュニケーション術などを伝えます。

今回は大部氏の最新著書『世界で通用する 一流のビジネスマナー』の中から、グローバル人材の育成にも役立つ知識を抜粋してご紹介します。

プロトコールを知っておく

世界の国々の文化は実に多種多様です。それぞれの国や地域によって考え方やマナーはまったく異なるため、“全世界共通のグローバルマナー”というものは、実際には存在しません。
ですが、どの国へ行く際にも持っておくべき“考え方”あります。それが「プロトコール」です。

これは、それぞれの国によって歴史や文化、宗教の違いがあることを認めたうえで、互いの習慣やしきたりの違いを尊重し合う国際間の交流基準、儀礼上のルールのことです。

各国の文化は、「コンテクスト」「民族」「宗教」「歴史」などの要素が関係し合って生まれています。マナーというものは、どの国においても“相手を不快にしないふるまいをする”ということに尽きますから、これらの要素を考慮することで適切な行動を推測し、選択することができるでしょう。

コンテクストの度合いの違い

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まず、日本人のぶつかりがちな問題に「コンテクストの違い」が挙げられます。
コンテクストとは、「コミュニケーションに言葉を必要としない度合い」のこと。言葉を使わずに以心伝心でコミュニケーションがとれる文化を「ハイコンテクスト」、言葉できちんと気持ちを伝えないと分かってもらえない文化を「ローコンテクスト」と呼んでいます。

アメリカの文化人類学者エドワード・T・ホールが1976年に発表したデータでは、主な12の民族のうち、もっともハイコンテクストな文化を持つ民族は日本人と紹介しています。そして、もっともローコンテクストな文化を持つ民族はスイス人だそうです。

どちらかが良い悪いというわけではありません。ただ、コンテクストの低い国であれば、契約ごとでは逐一、書面を交わすことが重要になるでしょう。反対に、コンテクストの高い国では、そこまですると「信用していないのか」と思われてしまう可能性も。このような文化の違いを理解して、信頼関係を築くためのヒントとすると良いでしょう。

日本にはないタブーには必ず従う

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著者で講師も務める大部美知子氏(株式会社M’sコミュニケーション代表取締役)

日本には基本的に存在しないためあまりピンとこないかもしれませんが、各国には絶対にやってはならない「タブー」というものがあり、それには必ず従う必要があります。
参考までに、各国でタブーとされている風習を一部、挙げてみましょう(地域により違いがあります)。

・中国……戦争中の話題、政治の問題、人間関係に関する情報、台湾のことを「中華民国」と言う
・インドネシア……(物静かさが美徳なので)大声を出す、叱るときに怒鳴る、物を渡すときに左手を使う
・インド……カースト制の話題、隣国とのトラブル、宗教問題
・イギリス……第二次世界大戦、政治&宗教(アイルランド問題など)の話
・ドイツ……第二次世界大戦、ナチス、私生活の話題
・アメリカ……身体に触れる、(シニア世代の人に)真珠湾の話題、指さしの「Fuck you」の仕草

これらの言動がなぜタブーとされているのか、その背景を学ぶことで、その国をより深く理解することができるでしょう。

各国共通のトークテーマ

これだけタブーがあると、何を話して良いか困ってしまうという人もいるかもしれません。そんな人のために、各国共通でふさわしい会話のテーマをお教えします。

1.相手の国の文化や歴史(とくにその国の人気のあるスポーツ)
2.教育制度(小学校は何年間など)
3.観光地
4.趣味
5.出身地
6.食べ物

これらはお互いに興味を抱きやすく、楽しく会話ができる話題です。相手から聞かれた際に会話が弾むよう、日本の国技や人気の観光地についてなど、自国の文化を深く知っておくことも大切です。

知っておきたい基本的なジェスチャー

ジェスチャーも、各国でまったく違う意味になることがあります。
たとえば、人差し指と親指で輪をつくると日本では「OKサイン」となりますが、フランスやギリシャでは「ゼロ、価値がない、役立たず」という意味に。インドネシア・メキシコ・ブラジルでは「下品、性的侮辱」の意味となります。

中には同じジェスチャーでまったく正反対の意味を表す場合もあるので要注意。以下に、各国で、それぞれの意味を表すジェスチャーを一部、紹介します。

「Yes」

頭を傾けて左右に揺らす……インド・パキスタン
首を横に振る……ブルガリア
片方の眉を上下に動かしてほほえむ……フィリピン

「No」

首を縦に振る……アラブ・ギリシャ・イタリア南部
眉をあげて首を縦に振る……トルコ

「親指を立てる」

good job……アメリカ
NG……中東・西アフリカ・南米・アフガニスタン・インドネシア・ブラジル

トラブルを防ぐため、海外へ行く際には、その国のジェスチャーの意味についてもよく調べておきましょう。

知識だけでなく実践的な研修

以上、ほんの一部ですが研修の内容をご紹介しました。
実際の研修プログラムでは、これらの「グローバルビジネスマナー」のベースをQ&A形式で学んだり、実際の事例を踏まえて伝えたりしています。また、赴任先など渡航先の国が決まっている場合は、より具体的な内容となります。
この『国際ビジネスマナー研修』を受講された方からは、「漠然としていた海外赴任への不安が“楽しみ”に変わった」「海外渡航に対する心のハードルを下げてくれた」「海外事情に対して、自分は何が分からなかったのかが分かった」といった声をたくさんいただいています。

このほか、大部講師は、各種コミュニケーション、スキルアップ研修やリーダーシップ研修、キャリアプラン研修などを担当。提供するプログラムは、「かならず身になる」と評判で、リピート率、紹介率はほぼ100%を誇る人気となっています。ご要望に沿って各企業にマッチしたプログラムをカスタマイズし提案できますので、お気軽にご相談ください。

※この記事はフリーマガジン「@人事第7号」(2017/4/20発行)の転載記事になります。

「かんき出版の社員研修」

出版社の強みをいかした豊富なネットワークにより、有名作家が講師として登壇するのが特徴。あらゆるテーマのプログラムを取り揃え、企業の問題点の解決につながるようカスタマイズして提供している。講師陣の著書からカリキュラムを具体的にイメージしやすい。【サービス詳細】「かんき出版の社員研修」

執筆者紹介

山縣道夫[やまがた・みちお](株式会社かんき出版 教育事業部 部長) 1970年東京生まれ。大学卒業後、実務書籍の出版社を経て大手人材サービス会社に15年在籍。主に大手企業へのシステムソリューションサービスを通じて企業の採用活動を支援する。2012年よりかんき出版教育事業部にて、法人向けに出版社の特徴を活かした教育サービスのソリューションパートナーとして活動、かつ新たな教育サービスを創造している。

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