コラム

「学ぶ。みがく。変わる。」かんき出版の“誌面”研修


第1回「共感型リーダー」の心得

2016.02.18

  • 教育・研修
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株式会社かんき出版教育事業部では、企業の人事・教育担当者様に、「かんき出版の社員研修」として当社の教育プログラムを提供しています。「かんき出版の社員研修」の強みは、母体が出版社であるがゆえの豊富な著者ネットワーク。著者の経験や知見に基づいてまとめたビジネスに役立つメソッドをもとに、プログラムを作成、主に著者自身が講師として研修を行っています。この連載では読者の皆様のお役に立てるよう、研修の内容の一部をご紹介していきます。第1回目は中堅社員から上級管理職に人気の『リーダーシップ研修』です。

人気作家が研修の講師

今回、紹介するのは、リーダーに対して「メンバーの力を引き出し目標達成する能力を磨いてほしい」という課題をお持ちの方、または組織に対して「数字中心のマネジメントに偏ってしまっている」といった問題意識をお持ちの方々に広く支持されている『リーダーシップ研修』です。

講師は、2万人以上の管理職に研修を実施してきたリーダーシップコンサルタントの守屋智敬氏。著書『シンプルだけれど重要なリーダーの仕事』(写真)は、リーダーとしてのベーシックで大切な心構えを説き、発売3カ月で累計5万部のヒットとなっています。この著書より、ポイントを抜き出してお伝えします。

これからのリーダーに求められていること

新時代のリーダーに求められている資質はどのようなものでしょう。
優秀さでしょうか、強さでしょうか、カリスマ性でしょうか。

実はどれも必要ありません。今の時代に求められるのは、上下の関係ではなく、メンバーに寄り添い、対等な立場で共にチームを作り上げる「共感型のリーダー」。そんなリーダーとして信頼を得るには、ひとつひとつの行動の積み重ね。そしてその行動は心の持ち方ひとつで180度変わります。

1.リーダーとして信頼を得る

リーダーとしては部署に着任したら、「チームのキーマンとカルチャー」をまず見極めましょう。発言力、影響力のある人物、メンバーひとりひとりの性格、チーム内の雰囲気などを把握することは、とても重要なリーダーの仕事です。そのために、会議の場や面談でのメンバーの言動をよく観察しましょう。

そして同じく重要なのが、リーダー自身の人となりを知ってもらうこと。機会があるごとにパーソナルな体験を率直にオープンに話してみましょう。その際、成功自慢ではなく「失敗したこと」を中心に話すこと。素直に「弱み」をさらけだせるリーダーにメンバーは親しみを持ち、正直であることに信頼を寄せます。それも長々と語らず、短く端的に話をまとめましょう。

次に、「一対一の面談」の場を設けます。目的は「メンバーと自分との距離を縮める」こと。そこで、次のような質問を投げかけてください。
「あなたがこれまでで、一番感動したことは何?」「あなたがこれまでで、一番悩んだことや辛かったことは?」「これまで出会った人との間で、一番心に残っているエピソードは?」
会議室でなくても、ランチや営業同行のときなどにフランクに話してもOKです。このとき、どんなことも受け止める姿勢で、メンバーの目をじっと見て真剣に話を聴くことがポイントです。

2.リーダーとして視点を変える

リーダー就任直後に味わう「アウェイな空気」は、自分を高めるチャンスです。まっさらな状態で起こる何らかの食い違いは、自分が何気なく使っている言葉や自分の考え方のクセに気づかせてくれます。客観的に自分のクセを見直す良いきっかけと捉えましょう。

そして、信頼関係を築くのにもっとも大切なことは、「対等な関係」を目指すことです。リーダーとメンバーの関係は上下ではなく、同志。「自分のやり方を教えてあげる」「自分のレベルまで追いついてこい」といった上から目線の気持ちは捨て、メンバーを基本的に肯定し、新しいことを教えてもらうという意識を持ちましょう。リーダーにとって成果を生み出すためになくてはならない、もっとも大切な存在は「メンバー」です。そのことを、決して忘れてはいけません。

そして、コミュニケーションのベースは「感謝」。感謝の気持ちは連発しても意義が薄れることはありません。あらゆる場面で常に「ありがとう」の言葉を送るよう心がけましょう。

3.チームを成長させる

チームリーダーとして最初に必ずやるべきことは、「目的の共有」です。どんなに忙しくても、チームの目的を全員で話し合いましょう。「私たちのお客様は誰なのか?」「お客様にどのような貢献をするのか?」。何をやるためのチームなのかをはっきりとさせ、全員で共有します。

そして、どんなことに対しても、だれもが「自分ごと」として取り組む習慣をつけることもマストです。何か問題が発生したときに「自分には関係ない」「忙しくてそれどころではない」と「他責」で逃げる風潮があれば変えなければなりません。リーダーはまず率先して「自責」として捉える姿を示し、「他責」の姿勢を取るメンバーには「できない理由ではなく、キミならどうするかを教えてほしい」と問いかけてください。

リーダーは、メンバーを育成するのも大きな仕事です。そのためには、思い切って仕事を任せ経験を積ませる必要があります。心配もあるでしょうし、自分でやったほうがはるかに速いかもしれません。しかし、一度任せると決めたなら、途中で仕事を引き取ってはいけません。最後までやってもらう「遂行責任」をメンバーが、「結果責任」をリーダーが引き受ける覚悟が必要です。メンバーを信頼して任せることは、最初に挑戦すべきリーダーの試練ともいえます。

リーダーが行うのは、最大限のサポート。「報連相」を密にし、メンバーの仕事量、時間配分などを把握する。報告の段階では進捗状況の確認にとどまらず、「不安に感じていること」「壁になっていること」などを聞き出し、環境を整えてあげましょう。

各企業にカスタマイズした実践型プログラムを提供

この研修プログラムでは、さらに「メンバーのマネジメント」「チームの温度を上げる方法」などのテーマも盛り込み、より具体的に、より実践的に、演習やシミュレーションなどを交えて展開します。
この『リーダーシッププログラム』のほか、プログラムは多数。すべて、事前にいただいた課題をもとに問題共有と原因分析を行い、各企業様にフィットした内容にカスタマイズして提供しています。

企業様が「研修前と研修後で、受講者の顔つきがまったく違う」と言ってくださり、リピートしてくださることは、私たちの喜びです。
今後も、市場の変化にマッチした新しい書籍および研修プログラムを開発していきたいと思っています。

※この記事はフリーマガジン「@人事第3号」(2/29発行)の転載記事になります。

かんき出版の研修プログラムの特長
企業様に提供する人材育成のためのプログラムは多岐にわたります。たとえばベーシックなビジネススキルである「ビジネスマナー研修」にはじまり、「リーダーシップ研修」「グローバルマインド研修」、「経営戦略研修」、「リベラルアーツ研修」「女性活躍推進プログラム」など、新入社員から中堅社員、管理職、役員まで役立つ研修プログラムを揃えています。また、営業職向けの「営業力強化研修」、店舗販売員向けの「接客力強化研修」といった職種に特化したプログラムも用意。各企業様がどんな課題を持っているかをヒアリングしたうえで、必要としているプログラムのマッチングを行っています。

執筆者紹介

山縣道夫[やまがた・みちお](株式会社かんき出版 教育事業部 部長) 1970年東京生まれ。大学卒業後、実務書籍の出版社を経て大手人材サービス会社に15年在籍。主に大手企業へのシステムソリューションサービスを通じて企業の採用活動を支援する。2012年よりかんき出版教育事業部にて、法人向けに出版社の特徴を活かした教育サービスのソリューションパートナーとして活動、かつ新たな教育サービスを創造している。

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