ユーザー操作を画像で記録。いつ・誰が・何をしたか完全に可視化【Ekran】

新型コロナウイルスの感染拡大によって日本国内でもリモートワークの導入が一気に進むも、従業員の勤務状況の確認や情報漏洩のリスク向上などさまざまな課題が浮上した。
ジュピターテクノロジー株式会社（東京・府中市）が提供するセキュリティシステム「Ekran」（エクラン）は、パソコンやサーバーの操作画面を画像で記録できるユニークな製品だ。同社ビジネスユニット2リーダーの石橋めぐみさん（下写真）に、サービスの特長や強みについて聞いた。【2023年6月26日取材：池田亮貴、文：黄理愛】

パソコン操作の画面を記録し、何をしたか可視化

「Ekran」はパソコンの操作ログを記録するためのセキュリティシステムで、証跡管理という製品ジャンルに属しています。

従来の類似システムでは、いつログインしたか、いつアプリケーションを起動したかなどの操作ログまでしか分からず、アプリケーション起動後にウィンドウ内で何を見てどのボタンをクリックしたのかといった詳細な点までは不明瞭でした。

しかし、「Ekran」は管理対象の端末でクリックや文字入力が行われた際に画面をそのままスクリーンショットするため、操作内容が一目で分かります。意図せぬ操作ミスの調査にも便利です。

監視カメラのような役割を果たしますが常に動画で撮影しているわけではなく、操作があった時にのみ画面を記録します。常に操作画面を記録しないため、ディスク容量を効率的に使えます。

事前設定で不正操作時にアラート表示　内部不正抑止効果も

また大きな強みとして、アラート機能も挙げられます。「何を」「どんなキーワードで」検知させるか、「誰に」「どんな方法で」知らせるか、「どのコンピューターで」検知させるかを事前に設定しておくだけで、設定条件の操作が行われた際にはメールでの通知が可能です。

いくら記録を取っていたとしても、不正な操作やリスクのある操作が行われてしまえば手遅れです。ログイン時にメッセージを出すことにより操作者には注意を促せますし、問題操作については、管理者が強制的に操作をやめさせることで被害を最小限に抑えられます。

アラートの条件は何度でも編集・更新できるだけでなく、不正操作者をパソコン上でブロックしたり、アプリケーションを強制終了させることも可能です。監視対象の機器へはエージェントソフトをサイレントモードで導入できますが、操作ログが記録されていることを従業員に伝えておくことで内部不正抑止効果も期待できるでしょう。

英語力と専門知識を強化し、質の高いローカライズに努める

弊社は2001年の創業以来、「海外で生み出されるユニークで優秀な製品を日本のお客様にお届けしたい」という気持ちでサービスを展開してきました。リリースした製品数は40以上、ライセンス製品導入ユーザーは約10,000社になります。

海外製品を日本国内で販売するにあたっては、特有の課題があります。まず一つはいかに自然な日本語に翻訳してお届けするか。弊社ではお客様が使いやすいよう、日本語マニュアル 作成や日本語インターフェース、ローカライズに役立つ英語力の習熟に力を入れています。

さらに日本製品との違いもあります。海外製品の中には「なんでこんな仕組みになっているの？」というような、一見分かりにくい特徴を持つものも。こうした際のメーカーとのやり取りもお客様に任せるのではなく、弊社が請け負っています。

さらに弊社従業員の資格取得を支援し、ITやネットワーク、セキュリティに関する専門知識を強化することでさまざまなお問い合わせに対応できるよう準備しています。

「Ekran」も元は海外製品で、弊社によるリリースは2014年です。当時まだ日本では証跡管理というカテゴリへの認知度が低く、既存商品があっても高価だったため、セミナーや展示会で啓蒙しつつPRを続けてきました。徐々に「こういう商品を探していた」とのご感想やお問い合わせにつながり、導入数を増やしてきた形です。

使い勝手の良さでさまざまなシチュエーション・目的に活用可

コロナ禍以降、リモートワークが一気に広がったことを受け、改めてセキュリティに対する意識が高まってきたように感じます。弊社も外部環境に合わせて、以前より運営していたブログでの情報発信を強化するなど、ユーザーのキャッチアップに努めました。

現在の導入ニーズはさまざまです。例えば、システムのメンテナンスを外注している企業が万が一の漏洩を防ぐために導入していたり、誰もがアクセスできる情報ではないものの100人ほどが権限を有しているといった状況があるため不正抑止のために告知して導入したり…。もちろん、特定のシステムにアクセスすることができるパソコンにだけ導入することもできますし、操作者を限定することも可能です。こうした使い勝手の良さも好評いただいています。

ユニークな海外製品で裏方業務をきめ細かにサポート

証跡管理のカテゴリでは、「Ekran」の他にもう一つ別の製品を取り扱っています。こちらはさらに詳細な管理機能を持っているため、より深いニーズへの対応が可能です。個人的な感覚ですが、将来的にはクラウドサービスとしての展望もあるのではないかと考えています。企業のセキュリティ意識向上に伴ってサービスの必要性も増すのではないでしょうか。

「Ekran」と連携できる新たなシステムを開発するなど、この分野周りのサービスは今後も拡充させていきたいですね。

弊社はセキュリティ・ログ管理・ネットワーク管理という、大きく3つの柱に付随するサービスを提供しています。どれも裏方的なものですが、すごく処理能力が早かったり、監視性は高いけれど管理画面が見やすかったりと、海外製品ならではの面白い特性をいろいろと持っている。そうしたユニークな製品で、裏方の細かいニーズに応えていきます。

※情報は取材時点。記事内の画像はジュピターテクノロジー株式会社より提供。

サービス紹介：操作内容を画像でまるまる記録する「Ekran」

「Ekran」
パソコンの操作画面を画像で記録するソフトウェア。キーボードの入力内容やインターネットで閲覧したURLを取得できる他、禁止されている特定の操作（Webサイト閲覧、特定ファイルを開く、USB使用など）を監視するアラート機能も実装。

詳細および資料請求はこちら
https://www.jtc-i.co.jp/product/ekran/index.html

会社情報

ジュピターテクノロジー株式会社
本社：〒183-0023　東京都府中市宮町一丁目40番地 KDX府中ビル6F
代表：代表取締役　石川幸洋　
設立：2001年1月12日
事業内容：システム製品販売（ログ管理、ネットワーク管理、セキュリティ製品、オリジナルアプライアンス製品）、およびシステム構築事業など
HP：https://www.jtc-i.co.jp/index.php

【企画・制作：＠人事編集部広告制作部】