株式会社リクルート
【人的資本経営に関する働く人の意識調査(2022)】部署配置やジョブアサインに対し最適だと感じている人は約3割にとどまる
2022.10.04

リクルート(東京・千代田)は9月29日、企業で働く10,459人を対象に実施した「人的資本経営に関する働く人の意識調査(2022) 」の結果を発表した。
調査結果によると、「今の部署や職場は、自分の知識やスキル・経験を活用する上で最適な配置だと感じている」という項目について「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人は30.2%であったことが分かった。
他の項目でも職場・仕事にフィットしている実感や将来の職場や仕事への展望に関するアンケートを行ったものの、「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人は同程度の割合にとどまり、企業の人的資本の活性度は約30~40%と結論づけられた。以下、リリースより。
スキルや持ち味に目を向けたコミュニケーションが、最適な配置やジョブ・アサインメントの鍵
1. 企業の人的資本の活性度は約30~40%
2022年8月30日(火)、内閣官房から「人的資本可視化指針」が発表されました。また同月には経済産業省および金融庁をオブザーバーとした「人的資本経営コンソーシアム」が設立されました。人的資本経営に関する議論はますます盛り上がりを見せており、企業における人的資本経営の実践が注目されています。
人的資本経営を実現するためには、経営戦略と人材戦略の連動、人的資本投資の体系的整理、人的資本に関するデータマネジメントとその情報開示等、数多くの課題があります。このような状況の中、まずは足元の人的資本の状況をつかむことが重要であると捉え、現在企業で働く10,459人に調査を実施しました。
本調査では、企業の人的資本、すなわち人材がどのような状況であるかについて、スキルや仕事・職場の観点から明らかにしました。具体的には下記の状況について確認しています。
- 今の部署や職場は、自分の知識やスキル・経験を活用する上で最適な配置だと感じている
- 現在任されている仕事は、自分の知識やスキル・経験を活用する上で最適な職務内容だと感じている
- 自分の仕事に関する知識やスキル・経験を言語化して他者に伝えることができる
- 現在の仕事のレベルを高めるためには、どのような知識やスキル・経験が必要かわかっている
- 将来的にやってみたい仕事に就くためには、どのような知識やスキル・経験が必要かわかっている
- 自分の知識やスキル・経験があれば仮に転職することになっても、新しい仕事を見つけるのは難しくないと思う
調査結果を見ると、「あてはまる」と回答した割合は、6項目全てで10%未満でした。「ややあてはまる」を加えた「あてはまる計」の割合は約30~40%であり、「あまりあてはまらない」と「あてはまらない」を合わせた「あてはまらない計」の割合は約15~25%という結果となりました。
上記の項目のうち1~3は、今の職場や仕事にフィット(FIT)しているかどうかを示しています。一方で4~6の項目は、将来の職場や仕事への展望(FUTURE)に関するものと捉える事ができます。以下、それぞれについて解説します。
調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:企業で働く会社員及びアルバイト・パートの人(従業員規模30人以上)
有効回答数:10,459人
調査実施期間:2022年3月25日(金)~3月30日(水)
調査機関:インターネット調査会社
本件の詳細をこちらより御覧ください
人的資本経営に関する働く人の意識調査(2022)(2MB)
人的資本経営に関する働く人の意識調査(2022)_データ集入り(2MB)
【プレスリリース「人的資本経営に関する働く人の意識調査(2022) 企業の人的資本の活性度は約30~40%にとどまる―働く人と企業が、共に人的資本を育む時代へ―」より|2022年9月29日・株式会社リクルート】
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リクルートは、企業の人事担当者3,000人以上を対象に行った調査から、昨今の人的資本経営の潮流や人的資本経営の全体像、人的資本の価値を高める戦略などをレポートにまとめた。レポートの発表会では、学習院大学教授守島基博氏やリクルート研究員の津田郁氏が登壇し、ディスカッションを行っている。
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