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「2020年版 日本における『働きがいのある会社』ランキング発表会」レポート」


「働き方改革」は着実に効果が出ている一方で、経営・管理者層への評価などはマイナスに

2020.03.09

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「働きがいのある会社」に関する調査・分析を行うGreat Place to Work® Institute Japan(東京・品川、以下GPTWジャパン)は2月26日、2020年版日本における「働きがいのある会社」ランキングの記者発表会を開催した。【写真は:小規模部門の受賞企業】

当日は、従業員規模別に3部門のランキングと傾向分析の発表が行われたほか、受賞企業による事例紹介講演や表彰式が行われた。今年のランキング受賞企業の傾向として、「働き方改革」は着実に効果が出ている一方で、経営・管理者層への評価などはマイナスだった。
「働きがいのある会社」ランキングは、「働く人へのアンケート」と「会社へのアンケート」の2種類で構成され、GPTW社が世界約60カ国共通のアンケート項目と評価基準で点数化し、一定の水準に達した企業をベストカンパニーとして認定、発表している。

参考:当日の編集部ツイートレポート

以下、主催者発表リリースより。※会場写真は@人事編集部撮影

ランキングの傾向分析結果

写真:GPTW ジャパン代表取締役社長・岡元利奈子氏まずはGPTWジャパン代表の岡元利奈子氏【写真】より、従業員数から大中小3つに区分した企業規模別のランキングと今年の傾向分析結果の発表がありました。今回の傾向のポイントとしては、以下の3つが挙げられています。

  • ■企業規模が小さくなるほどスコアは低下傾向
  • ■「働き方改革」は着実に効果が出ている一方で、経営・管理者層への評価などはマイナス
  • ■ベストカンパニーとノンベストカンパニーを分けたのは、仕事を楽しみにしていること、一体感、採用の納得感など
図__ランキング参加企業数の推移(2020年版 日本における「働きがいのある会社」)

全設問平均スコアの変化(全規模)

全設問平均の変化(全規模)

2019年版と2020年版の両調査を利用した207社を対象とする「働きがいのある会社」調査スコアの変化。ワークライフバランスや労働環境、福利厚生などの「働きやすさ」が向上する一方で、経営・管理者層に対する信用、「家族」「仲間」といった雰囲気、そして組織における公平感に対する評価が低下したとのこと。また、小規模企業において、これらの傾向がより顕著に見られました。

部門別 2020年版 日本における「働きがいのある会社」ランキング

※画像をクリックすると拡大します。

図__大規模部門のランキング(2020 年版 日本における「働きがいのある会社」)

大規模部門(1,000人以上)のランキング

図__中規模部門のランキング(2020 年版 日本における「働きがいのある会社」)

中規模部門(100-999人)のランキング

図__小規模部門のランキング(2020 年版 日本における「働きがいのある会社」)

小規模部門(25-99人)のランキング

企業規模別のランキング

大規模部門は1位に2年連続のセールスフォース・ドットコム、2位ディスコ、3位シスコシステムズがランクイン。中規模部門は1位に3年連続のコンカー、2位サイボウズ、3位ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズと続きます。小規模部門はスタメンが1位、2位に現場サポート、3位に難病の子どもとその家族へ夢をという結果になりました。

発表の中でGPTWジャパン岡元氏はベストカンパニーとノンベストカンパニーの違いに触れ、「ベストカンパニーに選ばれた企業は、従業員の能力開発費用に投資する傾向にあり、ノンベストカンパニーに比べ、全規模平均で1.83倍の開きがあった」とコメントしています。

写真__大規模部門表彰式(2020 年版 日本における「働きがいのある会社」)

大規模部門受賞企業

写真__中規模部門表彰式(2020 年版 日本における「働きがいのある会社」)

中小模部門受賞企業。コンカー(写真中央)は3年連続で1位の栄誉に

写真_小規模部門表彰式(2020 年版 日本における「働きがいのある会社」)

小模部門受賞企業。スタメン(写真中央)がランキング1位に

事例企業講演:株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ

機会の平等~主体的に成長したい人が働きやすい環境と制度~

写真:テイクアンドギヴ・ニーズ_岩瀬賢治さん(2020 年版 日本における「働きがいのある会社」)事例企業講演の1社目は、国内ウェディング事業で全国に65施設98会場を展開し、年間12,000組の挙式・披露宴を手がけている株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ。代表取締役社長の岩瀬賢治氏【写真】によると、「機会の平等」をベーシック・コンセプトに掲げ、「成長したい人のために、どう環境を整えるか」を考え方の指針としているとのこと。

「企業風土に合っているか」「ターゲットが明確で本当に利用される制度になっているか」という2点を軸に、ブライダル業界の中では珍しいカスタマーセンターを活かして顧客の声を現場にフィードバックする仕組みづくりや、表彰制度、オンライン研修など、「成長を実感しづらい」「労働時間が長くなりがち」といったサービス業の課題を解決するべく、さまざまな施策に取り組んでいます。

事例企業講演:freee株式会社

イノベーションに臨む組織づくり~マジ価値を届けきる集団~

続いて、昨年12月に上場したばかりのfreee株式会社より経営管理本部カルチャー推進部部長の辻本祐佳氏が登壇【下写真】。クラウドサービスによるバックオフィス業務の自動化をはじめ、「スモールビジネスを、世界の主役に。」というミッションのもと事業を展開しています。

組織づくりのポイントとしては「個々の自律性」「強い一体感」「矛盾がないこと」の3つを掲げ、価値基準や組織課題について全社員が自分ごととして議論する「井戸端超会議」の実施や、社内SNSにおける情報共有、「マネージャーは上に立つものではなく、成果に向けての役割のひとつ」という思想から生まれた「ジャーマネ」というネーミングなど、アイデア溢れるチームづくりを行っています。

写真:freee_辻本裕佳さん(2020 年版 日本における「働きがいのある会社」)

【プレスリリース「~全国で低下傾向!? 従業員の「働きがい」に危機~「ベストカンパニー」に学ぶ、働きがいを高める組織づくり2020 年版 日本における「働きがいのある会社」ランキング発表会レポート」より|働きがいのある会社研究所PR事務局(2020年3月5日)】


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