ヴォーカーズ調べ
1位はグーグル 退職者が選ぶ「辞めたけど良い会社ランキング2018」
2018.09.19

Vorkersは、2018年9月18日に、退職者が選ぶ「辞めたけど良い会社ランキング2018」を発表。「退職者からの評価が高い企業」に焦点を当て、ランキングを集計した。
ランキングの1位には、グーグル合同会社がランクイン。オフィス環境や福利厚生の良さが有名な同社だが、その恵まれた環境を理由に退職したとの意見も散見された。以下、リリースより。
要旨
1.1位はグーグル、2位はP&G、3位はマッキンゼー・アンド・カンパニーという結果に
2.退職した会社を高く評価する社員の共通点はキャリア自律意識の高さか
3.会社への評価が低いにも関わらず、転職意向が無い「とどまり社員」が多い業界は?
退職者が選ぶ「辞めたけど良い会社ランキング2018」
転職が当たり前になる今、「会社を辞める」ことは珍しいことではなくなりました。しかし、辞める理由は千差万別。会社に不満を持って辞める人もいれば、新しい挑戦を始めるために辞める人もいます。今回の調査レポートでは「退職者からの評価が高い企業」に焦点を当て、ランキングを集計しました。
退職=ネガティブな印象がまだ残る日本ですが、「辞めることを選択したけれども良い会社だった」と言われる企業にはどんな特徴があるのでしょうか。Vorkersに寄せられた社員クチコミから見ていきます。
グーグルを辞める理由は「環境の良さ」!?さらなるチャレンジ環境を求めて
退職者から高い評価を得ている企業を調査した今回、1位にランクインしたのは、今や世界的大企業となったグーグル。オフィス環境や、福利厚生の良さはもはや有名だが、退職した元社員の社員クチコミを見ていくと、その「恵まれた環境」を退職理由に挙げているクチコミが多く見られた。また、併せて「大企業化」したことも理由として見られ、環境の良さに甘んじることなくチャレンジングな場所を求める、ハングリー精神の強さが伺える。
・「あまりに恵まれすぎている環境(食事、オフィス環境、福利厚生etc)ハングリーさが削られる。良くも悪くも大企業であり、アップサイドが少ない。(営業、男性、グーグル)」
・「会社の成長フェーズがスタートアップから大企業への移る狭間におり、もっとスタートアップ的な環境で働きたいと思ったため。(シニアマネージャー、男性、グーグル)」
・「起業するからです。個人的には、それ以外に辞める理由が見つからない会社と思います。(営業部、男性、グーグル)」
・「挑戦することをいつのまにか忘れてしまう状況にきづいたため。良くも悪くも居心地がいいので…。(管理、女性、グーグル)」
「全く不満はないが、新しいチャレンジが見つかったから。(プロダクトスペシャリスト、男性、グーグル)」
「前職」を高く評価する社員の共通点はキャリア自律意識の高さか
退職者に評価される会社は、何が違うのか。退職した企業を高く評価する社員にはどのような共通点があるのかを、今度は逆に彼らの「入社理由」から探った。その結果見えてきたのは、会社に頼らない、自身のキャリアにおける自律意識の高さだった。この会社で何を得たいのか、自身の成長のために会社を「活用」しようとする姿勢が上位企業のクチコミに多く見られた。
・「入社を決めた理由:今後のキャリアパスとして経験がつめると考えて迷わず入社。(マーケティング、女性、プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G))」
・「入社を決めた理由:いずれ経営者になりたいと思っており、幅広い業界、分野の経験を短期間で積むことができることに魅力を感じた。(コンサルタント、女性、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社)」
・「入社を決めた理由:限られている社会人としての時間で、一番効率良く知識を蓄え、なおかつ金融業界での最前線に立つことができる。(セールス、男性、ゴールドマン・サックス証券)」
・「入社を決めた理由:数年間勉強した上で、独立する上では学べることが多い会社なのではと思ったため。(営業、男性、リクルートホールディングス)」
・「入社を決めた理由:自身で新たな事業を起こすことを考えていたため。(営業部、男性、三菱商事)」
・「入社を決めた理由:人材の市場価値とご縁。企業のブランド力もあり、営業という職種においては、転職に困らないと考えたため。そして、営業に相当する職種は世の中の大半の企業に存在している。自分次第でキャリアプランも広く描けると考えたので。(センサ事業部、男性、キーエンス)」
・「入社を決めた理由:当時から注目されていたハイブリッド技術や先端の開発に携わっていけると感じたから。また、いろんな技術の集合体である自動車の開発に携わることでスキルUPできるのではと感じたため。(技術開発、男性、トヨタ自動車)」
・「入社を決めた理由:業界トップである事に加え、仮に先々転職がしたくなった場合、転職に非常に強い企業であるとの話を聞いていたため。(AE、女性、野村総合研究所)」
・「入社を決めた理由:ネームバリューがあり、数年間の勤務でも評価されると思ったため。ベンチマークとされることが多く、その企業文化を体験したかったため。(ファイナンス、女性、GEジャパン)」
会社への評価が低いにも関わらず、転職意向が無い「とどまり社員」が多い業界
「辞めたけど良い会社ランキング」には、「会社を高く評価し、転職意向がある」社員の割合が高い業界から多くの企業がランクインした。では逆に、「会社への評価が低いにも関わらず、転職意向が無い」とどまり社員の割合が高い業界とは?クチコミ投稿者の転職意向有無から集計をした。業界や企業ごとに差はあるものの、これら業界の入社理由には「企業規模」「安定性」「福利厚生」「ワークライフバランス」「自宅から近い」といった、企業の「ハード面」を挙げるものが多く見られた。会社選びにおいて、ハード面も重要な要素ではあるが、そこに依存しすぎてしまうと、会社への不満があっても自らキャリアを開拓する勇気が出にくいのかもしれない。
データの集計について
データの収集方法
「Vorkers」の会社評価レポートへの回答を通じてデータを収集。会社評価レポートの回答条件は下記の通り。
・社員として1年以上在籍した企業の情報であること
・500文字以上の自由記述項目と、8つの選択項目に回答いただくこと
・月間残業時間(実数)、有休消化率(実数)についても収集
対象データ
Vorkersに退職者からの投稿が5件以上ある502社のうち、投稿数が30件以上ある124社12835件のクチコミを対象データとしている。転職意向有無については転職意向の収集を開始した後のクチコミ投稿169547件を対象に集計・分類。(集計期間:2007年7月~2018年8月)
▶会社評価レポートの回答ページはこちら
【プレスリリース「退職者が選ぶ『辞めたけど良い会社ランキング2018』」|株式会社ヴォーカーズ・2018年9月18日】
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