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WORK CREATE イベントレポート


ChatWorkとサイボウズが教える、働きやすい会社の作り方

2018.04.27

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2018年3月23日(金)、ChatWork、サイボウズ、ネオラボの3社が、実践的な働き方改革のノウハウを提供するワークショップ「ワーククリエイト~事例から考える!自分たちの新しい働き方~」を開催しました。

3社に共通しているのは、社員視点での「働き方改革」を実践し、事業においても大きな成果を上げていること。@人事ではこの日行われた講演の中から、ChatWorkとサイボウズの取り組みを紹介します。

目次
  1. 独自の休暇制度で社員のモチベーションを高める ChatWork株式会社
  2. 多様性を認める人事制度で、脱・ブラック企業に成功 サイボウズ株式会社

独自の休暇制度で社員のモチベーションを高める ChatWork株式会社

新卒で大手外資系製薬会社に入社し、1年目で上位10%の営業成績を上げた経験を持つ藤井さん。ChatWork株式会社に入社し、「世界の働き方を変える」というビジョンに共感した彼女は、同社のユニークな制度をフル活用しています。

ChatWorkには「ゴーホーム制度」「バースデイ制度」「ヘルシー部活制度」など、さまざまな社内制度があります。中でも社員の離職防止やモチベーションづくりに貢献しているのが、「長期休暇制度」と「出産立ち会い制度」の2つです。

「人が生産性を高めるには、リラックスして、本音で仕事に取り組める環境が必要です。長期休暇制度を使えば、社員は自由に、10日間の長期休暇を取ることができます。自由にプライベートの予定を立てることができるので、海外旅行に行くことも可能です。長い休暇を取ることで業務へのモチベーションが高まりますし、距離を置くことで見えてくる学びもあります。また奥さんの出産予定があれば、出産立ち会い制度を使い、男性社員も一時的に業務から離れることができます」(藤井さん)

ChatWorkのユニークな制度

とはいえ社員が安心して業務から離れるには、日ごろからの充実したコミュニケーションが必要です。そのために同社が活用しているのが、自社サービスでもあるビジネスチャットです。

「チャットでのやりとりは業務にとどまりません。チャット上にさまざまなグループがあり、クラフトビール部、映画部、フットサル部などの部活動や、語学学習推進委員会、オフィス美化委員会などの委員会があるほか、地方出身者や同じ大学の卒業生、同期などが有志でグループを作っています」(藤井さん)

同社はビジネスチャットを最大限に活用することで、コミュニケーションを増やし、トラブルを減少させました。また部活や委員会などのグループチャットにより、壁のないコミュニケーションを推進し、業務の活性化につなげました。

仕事の生産性を高めるには、自然体でストレスのない環境をキープすることが重要です。働くことを楽しむ姿勢が、大きな変化を生みだすポイントになりそうです。

多様性を認める人事制度で、脱・ブラック企業に成功 サイボウズ株式会社

続けて登壇したのは、サイボウズ株式会社のビジネスマーケティング本部でアライアンス・プロデューサーを務める丸田哲也さん。「働きがいのある会社」ランキングの中堅企業部門で3年連続ランクインした同社の取り組みを紹介しました。

2代目社長の青野慶久氏が就任した当初、サイボウズの離職率は3割に迫っていました。社員が1人やめると、人材投資コストが無駄になり、ゼロから採用活動を行わなければなりません。青野氏は「人が辞めない会社にしたい」と考え、「思い付くだけわがままを言ってくれ」と社員に相談しました。すると「残業したくない」「短い時間だけ働きたい」「週3日だけで働きたい」といった具体的なニーズが続々と浮かび上がったのです。

「約3割あった離職率がどんどん下がりはじめ、現在は5%を切るようになっています。会社の雰囲気は目に見えて良くなりました。売上も上がり続けていることから、働く人がハッピーになれば、業績もついてくることが分かりました」(丸田さん)

サイボウズの離職率と売上高

サイボウズが人事制度を設計するうえで最重視しているのは、多様性です。社員ごとにベストな働き方は異なることを前提に制度がつくられており、「残業なし」「短時間勤務」「週3日勤務」など、さまざまな働き方を選ぶことができます。また勤務場所や時間を選べる「ウルトラワーク」や、退社しても6年以内なら戻ってくることができる「育自分休暇」の制度も運用しています。公平性よりも個性を重んじることで、社員が幸福を追い求める土壌づくりを行っています。

では勤務体系が社員ごとに異なる場合、対価となる報酬制度はどのように設計されているのでしょうか。丸田さんはこう説明します。

「ほかの制度と同様、社員の個性を尊重した評価制度を採用しています。相対評価ではなく絶対評価を採用し、目標管理は評価のためのものではなく、一人ひとりの成長促進のツールと捉えています。また給与は『市場性』と『社内での信頼度』で決定しています。『市場性』は職種、スキル、実績、年齢、勤務地、働き方などから、一般的な転職市場を参考に判断。『社内での信頼度』は、発揮しているスキルと覚悟度(組織の理想に対するコミットの度合い)で測定します。年功序列ではなく、新卒の初任給にも差をつける絶対評価を採用することで、給与に対する不満が減少していきました」(丸田さん)

社員の多様な価値観を認め、働きやすい職場をつくるには、社員に寄り添った人事制度を築くことがポイントになりそうです。

サイボウズの東京本社

DATA

ワーククリエイト~事例から考える!自分たちの新しい働き方~
■日時:2018年3月23日(金)14:20 ~ 17:00 
■場所:東京都日本橋 サイボウズ東京本社
■登壇者:
・藤井 香苗氏(ChatWork株式会社)
社員満足度No.1企業が実践する組織内コミュニケーション
・丸田 哲也氏(サイボウズ株式会社)
サイボウズのワークスタイル変革 ~サイボウズでの取組みに関して~
・中岡 直輝氏(株式会社ネオラボ)
何気ないルーチン業務の効率化の先にある「業務改善」
■主催:サイボウズ株式会社、ChatWork株式会社、株式会社ネオラボ

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