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コラム

山根一城の「今日からできる採用実践講座」Vol.3


知名度がない40名規模の2次請けSIが3カ月で7名採用できた方法

2017.10.31

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経験上、Web系サービス企業、ゲーム企業よりもシステムインテグレーター(以下、SI)の採用活動は圧倒的に難しいと感じています。理由としては自社に商材が無いので、魅力を打ち出すことが難しいためです。SIのほとんどは中小企業ですし、お金も時間もマンパワーもありません。そのため、大企業の採用手法は参考になることはありません。特に自社の採用ブランディングで苦労します。
今回は、このような環境の中で採用活動に成功した中小企業のSIの事例を紹介したいと思います。こちらの会社様は採用ブランディングを工夫することで、最初の1カ月で2名、その後2カ月でさらに5名の計7名のエンジニアを採用しています。第1回のコラムでご紹介した、「人材紹介会社の活用法」の話も参考にしながら読んでいただけると幸いです。
【2017年9月取材。聞き手:株式会社ポテンシャライト代表・山根一城、話し手:i株式会社代表・細矢隆明氏】

目次
  1. 自分たちでは気づけなかった自社の特徴を採用ブランディングの柱に
  2. 福利厚生や実績のみを伝えると他社比較の的に。自社の特徴をストーリーにのせて語る

自分たちでは気づけなかった自社の特徴を採用ブランディングの柱に

i株式会社代表の細矢隆明氏①

――簡単に会社紹介をよろしくお願い致します。

i株式会社で代表取締役をしております細矢と申します。よろしくお願い致します。

当社は現在4期目を迎えるシステムインテグレーターです。現在の社員数は40名ほどで、直近の目標としてプロパーで50名体制、再来年には100名の規模を目指しています。
本当によくあるシステムインテグレーター様と変わらないんです

――採用活動を開始してから1カ月間に2名のエンジニアの採用に成功しています。何がうまくいったのでしょうか?

過去の話からさせていただきますと、つい半年前まではほぼ社員紹介で採用活動をしていました。ただやはり社員紹介ですので、紹介していただく人数が底をついてきました。

採用活動を行う上で何か突破口が必要だったんです。特にマッチングするエンジニアからの応募数を担保したいと考え、採用コンサルティングを入れてみることにしました。
実は前職でも採用活動を積極的に行っていて、その時は人材紹介会社に紹介を依頼していました。ところが、紹介数が非常に少なく「なんでだろう」と感じていました。

その理由として、どうやら前職と同じような募集が3,000件ほどあることが分かり愕然としたことを覚えています…。3,000件ある求人の中で当社が選ばれるような企業にならないといけない。 そして、選ばれるためには「自社のことをどうPRするか」が非常に大事だと思ったんです。
そこで採用コンサルティングの方に、当社をブランディングしていただくことにしたのです。これが、今回採用活動がうまくいったキッカケでした。

――どのようにブランディングしたのですか?

当社は普通のシステムインテグレーターです。2次請け案件が多いため、当社の名前や実績が前面に出るケースは少なく、知名度でアピールすることは難しい状況でした。
そのような中で、採用コンサルタントの方が、いくつか当社にしかない特徴を見出してくれたのです。

その1:『i株式会社が設立された背景』

私は現在38歳で、一貫してSIで長年営業経験を積んでいます。
2社経験をしており、この業界に関しては熟知しているつもりなのですが、前職では代表の考えに疑問を持って退職をしました。そして当社を立ち上げました。
疑問に思っていたことは、「利益率を重視する経営」でした。会社なので当たり前かもしれませんが、社員<利益率という構図があり、個人的にはここが疑問でした。
ですので、自分が会社を立ち上げる際はとにかく社員第一の企業にしようと思ったのが設立背景にあります。

その2:『社員第一の具体事例』

競合企業様よりも社員の「キャリアチェンジ」の実現率は圧倒的に高いかと思います。
SIではよくあることなのですが、クライアントからいただく料金と社員に支払われる給与はもちろん差分があります。その差分がSIの利益になるんです。

エンジニアはスキルアップのために未経験の領域に携わりたい、ということがあります。 ただ、未経験領域の場合はもちろんクライアントから提示される料金が低く、社員に支払う給与を考慮するとSIにほぼ利益が出なくなってしまう、という理由で「SIは未経験領域の案件を断る」ケースがほとんどなのです。

そのため、キャリアチェンジを希望する社員に対して、「(機会を与えられないので)それは無理だ」と断ってしまう企業が多いのが現状です。しかし、当社は利益主義ではないため、社員のキャリアチェンジの希望があった際には受け入れられるよう仕事を受け、環境を整えるようにしています。

また、蛇足ですが、実は私の給与は社員の半分程度なのです。 私は特にお金がほしいという欲はありません。とにかく社員と一緒に「いい会社」を作っていきたいんです。私の給与が高いことで利益が圧縮されて、社員が希望するプロジェクトに携われないということは避けたいんです。

その3:『働く環境の具体事例』

2017年9月にISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の審査が通りまして、10月に認定書が届く予定です。当社のように4期目40名規模の企業がISMSを取得するケースはとても珍しいと思っています。

また、1年ほど前に関東ITソフトウェア健保にも加入しました。 ISMSと同様に、4期目の企業でこの健保に加入している企業は稀かと思いますし、求職を希望する方への安心材料になるのではと考えています。

また、現状として2次請けの案件が多いものの、1次請けの案件を取得するために3期分の決算書も整いました。2018年には1次請け案件が増えてくるかと思っています。

「働く環境を整えています」と仰る企業は多いかと思いますが、当社は設立4期目であっても、有言実行にして整合性を取りたいと思っています。
こうした具体事例をお話することによって、今回採用できた社員に対しても、納得感を感じてもらうことができたのではと思っています。

i株式会社代表の細矢隆明氏②

福利厚生や実績のみを伝えると他社比較の的に。自社の特徴をストーリーにのせて語る

――その他採用活動を行う上で注意しているポイントはありますか?

面接時の対応はもちろんなのですが、面接時に応募者へ伝える内容に「ストーリー性」を持たせています。

繰り返しになってしまいますが、当社は競合他社と比較しにくい事業体にあります。
また職務内容もお客様(案件)ありきで決まります。そのため、有名企業や人気企業と比較するとやはり負けてしまうんです。
そこで、少しでもアピールできるよう、当社の会社紹介をする際は下記の「ストーリー性」を意識した構成、順序で話をします。

1.私の経歴
2.前職での退職理由
3.会社の設立背景
4.当社の想い
5.キャリアチェンジOKの理由
6.働きやすさの具体事例

システムインテグレーターは、「福利厚生」や「携わる案件」くらいしかPRするところがない、と仰る方は多くいますが、当社がPRしたい内容を一本の線に繋げて応募者に伝えることができれば、当社のことをより魅力的に感じてもらうことができるのではないか、と思っています。

i株式会社(イーカブシキガイシャ)

HP:http://www.iii-inc.co.jp
所在地:〒103−0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-6-4 第三カネタツビル702&503
設立:2014年6月
事業内容:Open系、Web系、汎用系を中心に、Webシステム開発・ネットワーク構築・運用・セキュリティシステム構築・システム統合に関わるシステム開発・金融機関に特化したシステム開発など、幅広いシステム開発を行う

執筆者紹介

山根一城(やまね・かずき)(株式会社Potentialight(ポテンシャライト) 代表取締役) 株式会社ネオキャリアに入社後、キャリアカウンセラー 兼 営業として4年従事。その後、IT/インターネット/ゲーム業界に特化した人材紹介会社の立ち上げに参画。2014年、同社取締役に就任。2017年4月に株式会社Potentialight創業。 これまで担当してきた企業実績700社以上。キャリアカウンセリング実績4,000名以上。転職先支援実績600名以上。転職決定率:同業カウンセラーの4倍程度。リクナビNEXT主催のキャリアカウンセラーランキングでは1位を獲得(3,000名中)。

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