メンタルヘルステクノロジーズ調べ
働き方改革、約6割が「進んでいる」課題感は大企業も中小も同じ
2019.05.28
メンタルヘルステクノロジーズ(東京・港)は、5月27日、産業医を設置している265社を対象に行われた「自社の働き方に関する調査」の結果を発表した。
同調査によると、約6割の企業が「働き方改革が進んでいる」と回答。また、企業の規模にかかわらず「働き方改革のために何をするべきか分からない」という課題感を持っていることが分かった。以下、リリースより。
約6割の企業が、自社は「働き方改革が進んでいる」と回答
昨今、「働き方改革」という言葉は浸透してきており、耳にしたことがない人はいないと思います。これまで言われていた「働き方改革」とは、2018年7月6日公布された「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」のことで、準備期間を経て、2019年4月1日より順次施行されます。施行された内容は、①年次有給休暇の年5日の時季指定義務 ②労働時間の適正把握義務 ③時間外労働の上限規制※ ④勤務間インターバル制度の普及促進 ⑤産業医・産業保健機能の強化 ⑥フレックスタイム制の清算期間延長 ⑦高度プロフェッショナル制度の創設 の7つです。
※中小企業は、2020年4月1日施行。建設業、自動車運転の業務、医師は上限規制の適用外で、5年の猶予。
今回メンタルヘルステクノロジーズでは、約9カ月の準備期間の間に企業がどれくらい準備を進め、それにあたりどのような課題を抱えているかを調査しました。その結果、6割を超える企業が自社の働き方改革は進んでいると回答しました。一方で、5%の企業は「働き方改革は進んでいない」と回答し、まだ働き方改革に取り組めていない企業があることも分かりました。また、会社の規模(従業員数)に関わらず「働き方改革を自社に導入する際の課題」は、「コストよりも取り組み方」であり、自社が働き方改革を実行するにあたり感じている課題についても「法案の理解やコストよりも取り組み方」という結果となり、「働き方改革」というものは分かっているが、実際はどのように取り組むべきか分からないという回答が多い結果となりました。
調査内容
Q1 働き方改革の進み具合について
産業医を設置している企業の人事担当者に、自社の働き方改革は進んでいるかどうかについて聞きました。
調査企業全体の回答
自社の働き方改革の進み具合について、「進んでいる」は19%、「どちらかというと進んでいる」という回答を合わせて、全体の6割以上が自分の会社は、『働き方改革が進んでいる方だという認識がある』という結果になりました。一方で、9カ月の準備期間があったにも関わらず、全体の5%の企業が「働き方改革は進んでいない」と回答しました。
従業員数別の回答
従業員数別にみると、「従業員数300〜500名未満の企業」の約5割が「どちらかというと働き方改革は進んでいない」と回答しました。また「従業員数500〜1000名未満の企業」が一番働き方改革を進めており、全体の7割超の企業が、「自社は働き方が進んでいる方である」と認識していることが判明しました。それ以外は、ほぼ同じ6〜7割前後が「働き方改革を進めている」という結果となりました。
Q2 働き方改革を導入する際の課題
自社の働き方改革を”導入”にあたり、どんなことが課題だったと思うか聞きました。
調査企業全体の回答
回答企業全体の6割以上が「取り組み方」を「働き方改革を自社に導入する際の課題」としてあげ、圧倒的に他の選択肢より多い結果となりました。
従業員数別の回答
2番目の課題に、従業員数が1000人未満の企業は「コスト」をあげる一方、従業員数1000名以上の企業だけが、「経営者の理解」を課題としてあげる結果となりました。
Q3 働き方改革実行における課題
自社の働き方改革を”実行”するにあたりどんなことが課題だったと思うか聞きました。
調査企業全体の回答
自社で働き方改革を実行するに当たっての課題は、従業員数に関わらず、全体の5割以上の企業が「取り組み方」をあげ、2番目は「現場の理解」ということがわかりました。
従業員数別の回答
従業員数別に見ると、従業員数が300名を超えると「コスト」や「経営者の理解」よりも「社員の健康管理」に課題を感じている企業が多いことが、わかりました。
調査概要
○調査対象:産業医を設置している企業の人事担当者
○調査期間:2019年3月1日〜3月31日
○調査方法:アンケート・インターネット
○主な業種:水産・農林業、建設業、食料品、繊維製品、パルプ・紙、化学、医薬品、石油・石炭製品、ゴム製品、非鉄金属、金属製品、機械、電気機器、輸送用機器、電気・ガス業、陸運業、倉庫・運輸関連業、情報・通信業、卸売業、小売業、保険業、不動産業、サービス業、その他製品・金融業など
○従業員数
【プレスリリース「産業医を設置している265社対象「自社の働き方改革」に関する調査〜実行にあたり抱える課題は大企業から中小企業まで同じことが判明〜」(PR TIMES)より|2019年5月27日 株式会社メンタルヘルステクノロジーズ】
【編集部より】メンタルヘルステクノロジー社のコラムはこちら
メンタルヘルス予防最前線 健康経営の土台として
@人事では『人事がラクに成果を出せるお役立ち資料』を揃えています。
@人事では、会員限定のお役立ち資料を無料で公開しています。
特に人事の皆さんに好評な人気資料は下記の通りです。
下記のボタンをクリックすると、人事がラクに成果を出すための資料が無料で手に入ります。
今、人事の皆さんに
支持されているお役立ち資料
@人事は、「業務を改善・効率化する法人向けサービス紹介」を通じて日本の人事を応援しています。採用、勤怠管理、研修、社員教育、法務、経理、物品経理 etc…
人事のお仕事で何かお困りごとがあれば、ぜひ私達に応援させてください。
「何か業務改善サービスを導入したいけど、今どんなサービスがあるのだろう?」
「自分たちに一番合っているサービスを探したいけど、どうしたらいいんだろう?」
そんな方は、下記のボタンを
クリックしてみてください。
サービスの利用は無料です。
関連記事
-
プレスリリース国内・海外ヘッドライン
名古屋鉄道株式会社
グループ内での公募による副業・異動を促進へ「キャリアチャレンジ制度」を新設
名古屋鉄道は11月13日、グループ内での公募による副業・異動を実現できる「キャリアチャレンジ制度」を新設したと発表した。従業員の自律的なキャリア形成による成長の促進や、適材適所の人...
2024.11.14
-
プレスリリース国内・海外ヘッドライン
株式会社岡三証券グループ
初任給30万円への引き上げ、雇用上限年齢の撤廃、社内FA制度など人材確保へ向け人事制度を刷新
岡三証券グループおよび中核子会社の岡三証券は10月30日、働き方に対する価値観が多様化するなど人材市場が大きく変容していることを受けて、新たな人事制度を2025年4月に導入すると発...
2024.11.01
-
プレスリリース国内・海外ヘッドライン
株式会社日立コンサルティング
「配偶者」に関わる記載項目を変更。性的マイノリティに配慮した人事規則へ改定
日立コンサルティング(東京・千代田)は10月29日、多様な人材の活躍支援を目的に、規則に記載されている「配偶者」に関わる記載項目を「配偶者または同性パートナー」とすることなどダイバ...
2024.11.01
あわせて読みたい
あわせて読みたい
人気の記事
国内・海外ヘッドライン
THE SELECTION
-
PRTHE SELECTION企画
「置き型健康社食」がもたらす可能性とは
健康経営、採用強化、コミュニケーション活性化にも。 手軽に導入できる「食」の福利厚生
-
PRTHE SELECTION企画
街なかの証明写真機「Ki-Re-i(キレイ)」で、もっと社員の顔写真管理をラクに
社員証の写真、「最適化」できていますか? チーム力を強化する顔写真データ活用法とは
-
THE SELECTION特集
【特集】ChatGPT等の生成AIが一般化する社会で必須の人材戦略・人的資本経営の方法論
-
THE SELECTION企画
レポートまとめ
@人事主催セミナー「人事の学び舎」 人事・総務担当者が“今求める”ノウハウやナレッジを提供
-
THE SELECTION特集
特集「人手不足業界の逆襲」~外食産業編~
「見える化」と「属人化」の組み合わせが鍵。 丸亀製麺が外食業界を変える日
-
THE SELECTION特集
人事のキーパーソン2人が@人事読者の「組織改革」の疑問に答えます(第2弾)
数値化できない部署を無理に人事評価する方が問題。曽和利光×北野唯我対談
-
THE SELECTION会員限定特集
働きやすい職場づくり~サイバーエージェント編
「妊活支援」や 「働くママ・パパ支援」を、 一部の社員のものにしないためには?