平成27年度「大学等卒業予定者の就職内定状況調査」(10月1日現在速報）

大卒予定者の就職内定率は66.5％で前年同期比1.9ポイント減

2015.11.21

厚生労働省と文部科学省の共同調査によって年4回（10月、12月、2月、4月）行われている、「大学等卒業予定者の就職内定状況調査」の初回結果が発表された。平成27年10月1日現在の来春卒業予定社の就職内定率は大学66.5％（前年同期比 1.9ポイント減）、短期大学（女子学生のみ）33.2％（6.5ポイント増）、高等専門学校（男子学生のみ）94.3％（0.9ポイント増）、専修学校（専門課程）48.2％（0.8ポイント減）であった。

男女別では大学卒業予定者の就職希望率は男子73.2%、女子86.5%と前年と同率であったが、内定率は男子65.8％（前年同月比1.8ポイント減）、女子67.2%（同2.2％減）。大学区分別では国公立大学の男子が3.2ポイント減、私立大学の女子が2.9ポイント減となっているのが目立っている。文理別では文系学生が1.4ポイント減の65.9％、理系学生が4.3ポイント減の69.2%と、理系の内定率は依然として文系よりも高いものの減少率が大きい。景気回復による雇用状況改善で新卒の売り手市場といわれているが、就活スケジュールが後ろ倒しになった影響が出ているものと考えられる。

また地域別では関東地区が75.8％（1.3ポイント増）と前年同様内定率が高い傾向がみられる一方、中国・四国地区で47.8%（9.1ポイント減）、九州地区で53.5％（3.7ポイント減）と地方格差がみられる状況となっている。

調査対象は全国の大学、短期大学、高等専門学校、専修学校の中から設置者や地域などを考慮して抽出した112校、6250人。

平成27年度就職・採用活動時期の変更に関する調査結果について（速報版）（10月1日現在）｜厚生労働省・11月20日