ボッシュ日本法人が本格的に在宅勤務制度を開始

自動車部品の開発・製造・販売を行うボッシュグループの日本法人ボッシュ株式会社は2015年11月1日より一般在宅制度を導入することを発表した。従業員のワークライフバランスを向上させ、仕事への満足感による生産性の向上を目的とする。ボッシュ株式会社では既に在宅勤務規定により育児・介護、傷病に伴う在宅での就業が可能であったが、対象をさらに一般に拡充する。一定量以上在宅従事可能な業務がある場合には前日までに上長の承認を受けることにより在宅勤務が可能となる。勤務体系は月40時間を上限とし、終日在宅も部分在宅も選択できるようになる。

一般在宅勤務制度の開始にあたり、海外のボッシュグループの在宅勤務制度を参考にしながら事前に行ったトライアルでは参加者の83％、参加者の上司の75％が満足という結果となった。さらに94％の上司は在宅勤務での仕事効率がオフィスと同様もしくは向上したと認めている。このトライアルによって指摘されていたネットワークスピードに関する環境問題や業務の効率化など、在宅勤務制度を導入するにあたってのさまざまな課題を解消し本格稼働を迎えることができた。

ボッシュ株式会社ではワークライフバランスの実現を推進しており、現在非管理職の年休は100％と業界平均の約80％を大きく上回る消化率を誇る。育児休暇や子の看護休暇も法定要件以上の制度を整えており、今回の在宅勤務制度の拡大によりさらに柔軟な働き方ができるようになるとしている。またボッシュ株式会社の離職率は1%台に維持されており、従業員の満足度も高い。女性にとっても働きやすい環境の実現に力を入れており、女性管理職の割合を2020年までに10％まで引き上げることを目標に掲げている。

プレスリリース ｜ ボッシュ日本法人