ハッカズーク調べ
アルムナイ(退職者)との関係継続 84%が「仕事に好影響」と回答
2019.06.06
ハッカズーク(東京・新宿)は6月5日、会社経営者、会社員など140名を対象に行ったアルムナイ(退職者)のつながりに関する意識調査を発表した。
同調査によると、アルムナイとつながっていることは仕事へプラスの影響があることが分かった。以下、リリースより。
調査概要
アルムナイ特化型SaaS「Official-Alumni.com」とコンサルティングを展開しているハッカズーク(東京・新宿)は、インターネットによるアンケート調査(2019年4月30日〜2019年5月19日)にて、会社経営者/役員、会社員、公務員140名を対象にアルムナイとのつながりに関する意識調査を実施しました。
その結果、9割が「アルムナイとつながりたい」もしくは「つながっている」、8割以上が「つながって良かったことがあった」と回答し、ほとんどの人がアルムナイとの関係を継続することに前向きであるという結果となりました。
【調査サマリー】
1.アルムナイの中に「つながりたい人がいる、もしくは現在つながっている人がいる」が90%
理由の1位は「仕事に関係なく友人として付き合いたい」、2位は「今の仕事へのアドバイスが欲しい」、次いで「仕事上で付き合いたい(受発注や協業など)」
2.「アルムナイとつながって良かったことがあった」が84%
「仕事のアドバイスを受けた」「仕事(受発注)につながった」「モチベーションが上がった」など、つながることのメリットを実感
3.「つながりたくないアルムナイがいる」が62%
「仕事面で信頼できなかった」「相性が良くなかった」「良い辞め方ではなかった」など、人としての信頼度を低める行動や辞め方がつながりたくないと思われる原因
質問1. アルムナイの中に、現在もつながっている、あるいは今後つながりたいと思う人はいる
90%が「つながりたい人がいる、もしくは現在つながっている人がいる」と答え、この90%に対しさらにその理由を尋ねました。
質問2. その理由について当てはまるものはどれか ※最大3つまで
最も多かった「仕事に関係なく友人として付き合いたいから」81%に続き、「今の仕事へのアドバイスが欲しいから」36.5%となりました。仕事の成果・改善のために、会社の中と外の両方の視点を持っているアルムナイからのアドバイスが求められていることが伺えます。
また、「仕事上で付き合いたいから(受発注や協業など)」34.9%となり、すでに信頼関係のあるアルムナイとまた一緒に仕事をしたいという声も多く見られました。
一般的に、アルムナイとつながることで社員の退職を助長する懸念をされることがありますが、「転職を含め自分のキャリアについて相談したいから」という回答は、13.5%と少数でした。
<回答抜粋>
●今の仕事へのアドバイスが欲しいから
・自社のサービスについて、中からも外からも知る人にアドバイスしてほしいし、シナジーも出したい(50代/会社員)
・情報で溢れてる現代だからこそ、オフラインで聞けるアルムナイの方々の経験談は自分にとって最強の教科書なので。(30代/会社員)
・辞めた後に会い、自社の欠点や客観的に他社と比較した強み弱みを忌憚なく教えてもらった。(30代/会社員)
●仕事上で付き合いたいから(受発注や協業など)
・退職後フリーランスとして働いている方に発注して仕事をしてもらっています。内情がわかっているので、依頼する側としてもしやすいです。(20代/会社員)
・ビジネス上繋がれそうな業種、職種の方が多数いらっしゃるので。実際にwin-winになる内容であれば声を掛けさせていただいたりもしてます。(30代/会社員)
・自社の商品や特徴への理解が深く、最小限の説明で、発注した仕事に対する高いクオリティが期待できるため。(40代/会社員)
質問3 アルムナイとつながったことで、よかったと思ったことがあるか
「アルムナイとつながって、良かったことがある」が84%となり、多くの人が実際にアルムナイとつながったことによる恩恵を受けていることがわかります。
フリーコメントによる詳細な回答では、「仕事のアドバイスをもらった」「受発注につながった」といった質問2で尋ねた「つながりたい理由」と同じ意見が中心に得られました。
この結果から、アルムナイとのつながりは社員の仕事の成果・改善につながり、企業にとって利益・好影響をもたらしていることが分かります。
<回答抜粋>
・具体的なビジネスの相談をさせていただき、成果に繋がった。(30代/会社員)
・業務上のアドバイスを他社視点でもらうことができた。(30代/会社員)
・アルムナイより顧客を紹介してもらった。退職した後も会社の良いPRをしてくれている。(30代/会社役員)
・スキルレベルの高いアルムナイの方に参画してもらったことで、単なる業務委託だけでなく、社員のスキルアップ向上にもつながっている。(30代/会社員)
一方で、中には異なる理由で「良かった」と思ったことがあるという意見も見られました。
●モチベーションにつながった
「目に見える成果を上げている姿を見て刺激を受けた。(30代/公務員)」、「同期入社して転職した人がどんなキャリアを歩んでいるのか聞くことができてモチベーションがあがりました。(20代/会社員)」など、自身のモチベーションにつながったという声がありました。
●現在のキャリアへの自信につながった
「転職先で良いポジションを担っており、自社のキャリアに市場価値があることを感じられたから。(40代/会社員)」、「転職先で活躍しているので、どこに行っても活躍できる証明になった。(30代/会社員)」など、アルムナイとのつながりから、自身のキャリアへの自信につながったという声も見られました。
質問4. つながりたくないアルムナイがいるか
つながりたくないアルムナイがいるか尋ねたところ、62%が「いる」と回答しました。
質問5. その理由について当てはまるものはどれか」 ※最大3つまで
理由として、「仕事の面で信頼できない人だったから」55.2%、「人として相性がよくなかったから(信頼していないから)」54%に続き、「良い辞め方ではなかったから」36.8%が上位に上がり、仕事ぶりや人柄だけでなく最後の「辞め方」も重要な要素となることが分かりました。
【考察】
アルムナイと社員がつながりを持つことは、企業にとっての直接的な利益(受発注など)はもちろん、社員のスキルやモチベーションの向上など、間接的に大きなメリットがあるという結果となりました。
また、アルムナイ側にとっても、古巣や古巣社員とつながりを持つことは、仕事の相手先としての付き合いや、情報交換ができるなどのメリットがあります。このように、企業とアルムナイのつながりは双方にとってメリットが大きく、今後促進されることが予想されます。
一方で、社員がアルムナイとつながりたくない理由に「辞め方が良くなかったから」(36.8%)とあるように、在職中の成果や勤務態度はもちろん、「良い辞め方かどうか」が、アルムナイと社員が辞めた後も古巣とつながり続けられるかどうかに関わる重要な要素であることが分かりました。
※今回のアンケートは、社員側の視点で調査を行いました。現在「仕事の辞め方、辞めさせ方(送り出し方)」についてより深く調査するため、アルムナイ側の視点も加え、社員・アルムナイ両視点でのアンケートを行なっています。
【プレリリース「アルムナイ(退職者)とのつながりが社員の仕事にプラスの影響。株式会社ハッカズーク、アルムナイとのつながりに関する意識調査を実施。」(PRTIMES)より|2019年06月05日・株式会社ハッカズーク】
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