サービスピックアップ
採用から働く環境の用意、定着まで 障がい者雇用の課題をワンストップで解決【障害者雇用バンク】【エラビバ】
2023.09.21
障がい者雇用の「法定雇用率」は2024年度以降の上昇がすでに決まっており、その後も徐々に上がり続ける予定だ。企業としても採用するだけでなく、雇用した障がい者に長く働いてもらえる環境の整備が急務となっている。
株式会社スペシフィック(東京・新宿)が運営する求人サイト「障害者雇用バンク」と障がい者向けサテライトオフィス「エラビバ サテライトオフィス」は、人材紹介から定着しやすいオフィスの提供までを一貫してサポートするサービスだ。今回は、定着のコツや業務の切り出しテクニックなども含め、執行役員兼営業本部ゼネラルマネージャーの鈴木貴大さん(下写真)に話を伺った。【2023年7月5日取材:池田亮貴、文:須藤大智、編集:井上美来】
障がい者雇用のワンストップサービス
当社が取り扱うサービスは、求人サイト「障害者雇用バンク」と障がい者向けサテライトオフィス「エラビバ サテライトオフィス」の2つです。
「障害者雇用バンク」は、障がいのある方に就労のサポートをさせていただくためのプラットフォームです。月間1,000名以上のご利用があり、求人検索はもちろんのこと、ハローワーク求人、就労支援、就労移行サービスの検索も可能です。お仕事を探している方をカウンセリングさせていただき、それぞれの方に合った求人をご紹介しています。企業様には人材紹介サービスとしてご利用いただいております。
「エラビバ」は、オフィススペースを契約していただき、障がいのある方が安心して継続的に働ける場を提供するサービスです。
スペース内には、当社側のサポーターであるジョブコーチや看護師が常駐しており、例えば精神疾患のある方が落ち着ける環境を整えて、定着していただくための支援を行います。現在は、新宿2拠点と横浜1拠点の合計3拠点で展開し、今後もより多くの障がいのある方を支援できるように継続的に拠点を増やしていく予定です。
現在は「障害者雇用バンク」をご利用いただいている企業様、展示会や当社が開催するセミナーにお越しいただいた企業様に対して法定雇用率達成に向けた課題解決をサポートしています。もちろん、法定雇用率達成だけが目的ではなく、障がい者にとって働きやすい職場環境を提供することが当社のサービスの特徴です。
家族に誇れる会社を目指して
代表の森木(恭平)と私は大手人材紹介企業出身で、健常者の方の転職からフリーランスの方のマッチングまで、さまざまなビジネスに携わってきました。当社を設立するにあたって考えていたのが、「社員がご両親やお子様に誇れる、社会貢献度の高いビジネス」です。そんなときに、日本では障害者手帳をお持ちの方が約960万人以上いるにも関わらず、雇用者数は約60万人とごく一部であること、また原因として構造的な問題があることを知りました。
そんな状況を解決するため、今まで携わってきたHR分野で「障害者雇用バンク」をスタートさせました。
人材紹介を行う中で、採用しても定着しないという課題を抱えている企業様が多く、厚生労働省のデータにも精神障がい者の方の1年後の定着率が50%以下ということも取り上げられています。鬱(うつ)病や双極性障害、統合失調症の場合には、目に見えて症状がわからないこともあり、職場での理解や配慮が欠けてしまいがちです。例えば、偶発的なコミュニケーションや、マルチな対応が苦手だったり、意思決定が必要な業務を誰に聞けば良いか分からなくて悩んでしまったりするケースが多いです。
その解決方法として、2020年に障がい者向けサテライトオフィス「エラビバ」を立ち上げ、障がい者の方が働きやすい場を提供し始めました。雇用する側からは「定着率が90%を超えました」、雇用される側からは「長く働ける職場が見つかってうれしい」という声が聞こえてきて、win-winのサービスであることを日々実感しています。
自社の業務を切り出し生産性向上の実現へ
障がい者の働く場として、サテライトオフィスの他に農園も提供しています。
どちらが正解、と一概に申し上げることはできませんが、当社の場合は基本的には障がい者の方々に、特性や能力に合わせた業務に就いていただくことをおすすめしています。オフィスの環境面だけでなく、ジョブコーチや看護師が日々障がい者の方をサポートしてくれる安心感もあり、当社のサテライトオフィスを気に入っていただける企業様が多いです。「利用したいけれど業務がない」という企業様に向けても、業務の切り出しからコンサルティングまで行っております。
具体的には、人事や総務のサポートなど派遣社員の方が行っているような「定型化」「ルーティン化」「マニュアル化」できるもので、継続的に切り出すことができる定常業務です。この要素を掛け合わせることで、業務を切り出すことができます。その際に他部署間で協力して切り出した業務を集めることや、障がい者の方がわかりやすいように業務フローを固めることも重要となります。
まずは総務、人事、経理、労務、法務における単純作業をやっていただき、レベルが上がった方に関しては、それぞれの特性に合わせて幅を広げる、業務を深化させるなど少しハードルの高いものにシフトさせていくことが大切です。具体的には、マーケティングなどの広告レポーティングや記事の執筆、営業支援システムの入力など、アウトソーシングを考えていた業務が最適です。
障がい者雇用分野の代名詞となるために
これまでは、就労できる方のサポートをメインで行ってきましたが、これからは、一般企業への就職を目指す方の支援事業を展開したいと考えています。
法定雇用率を守らなければいけない企業側のニーズは、今後も増えることが予想されていますが、求職者の方を集めるのは引き続きハードルが高く、そこを強化することで現在ご提供している2つのサービスとさらなる相乗効果を発揮できると考えています。
まずは、2023年11月に「就労移行支援事業所」をスタートし、この分野の一番を目指します。
なかなか就労先が見つからない、障害者手帳をお持ちの方に、2年間支援事業所に通ってもらいながら、支援員が就労をサポートするシステムです。その支援員が、就労した後も定着するまで1年間程度ご一緒するので、障がい者の方はもちろんのこと、企業様にとっても心強いと思います。
他には、まだ障害者手帳を持っていない方に対する予防という観点から、「未病」分野へのアプローチも行いたいと考えています。障がい者雇用に関する市場は約7,000億円規模と言われていますが、さまざまな分野に展開し、「障がい者雇用といえば、御社だよね」と言っていただけるような企業を目指していきます。
※情報は取材時点。記事内の画像は株式会社HANDICAP CLOUDより提供。2023年11月1日付で同社は社名を株式会社スペシフィックから「株式会社HANDICAP CLOUD」へ変更しています。
【編集部注】※固有名詞以外は「障がい者」と表記しています。
サービス紹介:障がい者雇用エージェントとして採用から定着までトータルサポート
「障害者雇用バンク」「エラビバ」
企業が頭を悩ませている障がい者雇用の課題を解決するトータルエージェントサービス。仕事を探している方にカウンセリングを行い、それぞれの方に合った求人を紹介する。サポート体制万全のサテライトオフィスで仕事ができるため、障がい者の方はもちろんのこと、企業にとっても心強い環境を生み出している。
詳細および資料請求はこちら
https://handicap.co.jp/service
会社情報
株式会社HANDICAP CLOUD(ハンディキャップクラウド)[旧:株式会社スペシフィック]
本社::〒160-0023 東京都新宿区西新宿8-14−24 西新宿KFビル 4階
代表:代表取締役社長兼CEO 森木 恭平
設立:2016年4月1日
従業員数:160人(派遣社員含む)
事業内容
・障がい者向け就労支援事業
-プラットフォーム事業
-人材紹介事業
-サテライトオフィス事業
-就労支援施設運営事業(予定)
・人材派遣事業(一般派遣)
HP:https://handicap.co.jp/
(記事最終更新:2023年11月14日)
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