ハイテク・ハイタッチテーマでリモート研修+オンデマンド化へGO

人材育成の現状と下期のチャレンジに対するヒント:ブレンドラーニングへのトライ!

夏休み、オリンピック、Covid19、環境変化などで変化が激しいタイミングです。また、多くの企業にとってそろそろ2021年の上期末です。

この状況の中で人材育成がどうなっているか、下期に向けてどうすれば良いかのヒントを得るため、国内外の情報収集と6月25日から7月6日にかけてヒアリングを行いましたので、「研修実施」「研修内容」「研修企画」のテーマごとにハイライトをお伝えします。

目次

  1. 研修実施:研修が増えていて、リモートが大半
  2. 研修内容:研修対象は変わらず、研修テーマがハイテク・ハイタッチ
  3. 研修企画:2021年下期にブレンドラーニングのトライアルを
  4. 結論:ハイテク・ハイタッチテーマをリモート研修+αでブレンドにトライしましょう

研修実施:研修が増えていて、リモートが大半

弊社の研修サービスをご利用いただいている企業の人材育成担当者にヒアリングした結果をまとめました。
今年と来年の「研修の実施回数」は、去年同等もしくは増加するとの傾向が明確です。去年はコロナの影響で最初に突然な延期やキャンセルが生じましたが、一方で新しいリモートワーク関連研修が急増しました。今年はある程度落ち着き、来年も今年同様の実施回数が確保できそうです。

実施する研修形態のうち「リモート研修の割合」を聞きました。一昨年までにほとんどなかったリモート研修が今後もメインとして生き残りそうです。

去年は多くの企業が一気にリモートにシフトした中で、間に合わなかったためか集合研修にこだわった企業も9%程度いました。しかし今年は、98%(74+24)の企業が半分以上をリモート研修で行っています。

そして、ワクチン接種が進み、集合研修もやろうと思えばできるような状況が想定される来年は、リモート研修が大半で、一部を集合研修で行うという声を聞きました。特に知識系の研修に関してはリモートで十分効果があると感じている企業が多く、今後も知識系の研修をリモートで行うようです。ただし、ヒューマンスキル、技術教育の実技、受講者の交流が大切な階層別研修に関しては集合研修が良いという声があります。

ヒント

この状況を踏まえて、良い人材育成を提供するためにした方が良いことは、

  • リモート研修の質を高める。
    →今後も主体として続きそうな講師によるリモート研修の質を高めるキーワードは研修設計、リモートにふさわしい講師スキル、運営です。
  • オンデマンド研修(録画された映像コンテンツ)を充実させる。
    →スマホで自分の都合の良い場所と時間を使って効果的な自己学習ができるメリットが評価されてきています。このため知識系リモート研修をリモートからオンデマンドに切替えることを求める経営者が増えています。
  • 今後の集合研修はよりインタラクティブに設計しなおす。
    →わざわざ集まったのに一方通行の講義だけだと大クレームになります。

研修内容:研修対象は変わらず、研修テーマがハイテク・ハイタッチ

続いて研修対象やテーマについてヒアリングした結果を紹介します。
まず「研修対象者」は、これだけ変化の激しい数年間でも、驚くほど変わっていないです。

 

対象は変わっていないが、「人材育成の重点テーマ」を見るとDXやリモート対応のようなIT関連スキルとコミュニケーションやエンゲージメントのようなヒューマンスキルが混ざっています。

グローバルでも同じような調査が多くて、そのうちの一つの結果を紹介します。

「LinkedIn Learning Workplace Learning Report 2021」の情報もとに作成】

どちらを見てもわかることは、今後DXやデジタルフルーエンシーのようなAI時代に求められるハイテクスキルと人間ならではのコミュニケーションやレジリエンスのようなハイタッチスキルの両方が必要です。

ヒント

ハイテク:まず全社員をリモートワークとハイブリッドワークを完璧にこなせるレベルに持っていきましょう。
ハイタッチ:底上げにはレジリエンスとエンゲージメントが適切です。同時に管理職に高いレベルのヒューマンマネジメントとダイバーシティ対応能力を強化することが大切です。

【編集部注:「ハイタッチ」は人間らしい関り方や対応のことで、「ハイテク」との対比で使われる】

研修企画:2021年下期にブレンドラーニングのトライアルを

最近リモート研修が注目されていますが、今後は単独リモート研修というよりは色々な研修方法を混ぜた「ブレンドラーニング」が大切になってくるはずです。
ブレンドラーニングについての詳細はこちらの記事を参照してください。

研修の効果を劇的に高めるキーワード 「ブレンドラーニング」
https://at-jinji.jp/expertcolumn/274

 

ブレンドラーニングの強みは研修内容と受講者のニーズに合わせて最適な提供方法ができることですが、プログラムが少し複雑になりがちです。代表的なイメージは下記の図です。

ヒント:早めにブレンドラーニングに慣れるために、今年度の下期には小さくても良いからトライアルや実験をしませんか?

ポイントは4つです。

  • テーマ:ニーズを考えるとハイテク・ハイタッチ関連が良い。
  • ブレンドラーニング:少なくてもオンデマンドの自己学習と講師によるリモート研修の両方が必要で、理想は1回でも集合イベントがあれば最高です。自己学習のコンテンツとしては見た目で興味を引き付けるようなビジュアルの資料や映像で、かつ短時間でできることが重要です。
  • 定着フォロー:可能なら研修内容の一部でも職場で実践するようなアクションラーニングも入れましょう。
  • 上司の巻き込み:研修の効果を高めるために受講者の上司を巻き込むことが一番重要です。簡単な事前面談や最後の成果発表に聞いてもらうだけでも良いが、上司を巻き込む第一歩を是非踏んでみてください。

結論:ハイテク・ハイタッチテーマをリモート研修+αでブレンドにトライしましょう

このコラムからわかることは次の3点です。

  • 今後も研修が大事で、今後も「リモート研修」が中心になります。
  • 対象者は従来と変わらないが、大切なテーマはIT関連のハイテクとヒューマンスキルのハイタッチの両方です。
  • 研修スタイルとして「ブレンドラーニング」が重要です。早めのトライアルを行って今後のトレンドに乗りましょう。是非下期に小さくても良いのでハイテク・ハイタッチテーマのブレンドトライアルに挑戦してください。

ブレンドラーニングに向けた人材育成担当者のスキルアップについての詳細は下記をご参照ください。

■やりたい、やった方が良い、やってほしいと言われている「3つのスキルアップ」への挑戦
https://at-jinji.jp/expertcolumn/310


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https://ide-development.com/

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