研修の効果を劇的に高めるキーワード 「ブレンドラーニング」
人材育成分野では、非常に多くの新しいキーワードが出てきます。しかもその多くはカタカナ言葉ですから流行についていくのは大変です。しかし時間が経つと大半は自然と消えてしまいます。その中で、前回のコラム「2021年絶対無視できない人材育成トレンド」の1つとして紹介した、今話題となっている「ブレンドラーニング」は本質的で、今後重要となるキーワードです。では詳しく見てみましょう。
目次
ブレンドラーニングとは
ブレンドラーニングとは複数の教育方法を組み合わせることです。
例えば、単発集合研修ではなく、eラーニングで事前課題をしてからリモート研修を受けて、その後に職場で使ってみて、最後に集合研修で成果を発表するイメージです。
組み合わせのポイントは適材適所。各部分ごとに一番効果的な方法を使うことです。
ちなみにブレンドラーニングは決して新しいものではありません。昔から行われてきた通信教育を受けてから集合研修でレベルアップを図るのも、研修を受けてその後職場でOJTを行うこともブレンドラーニングの例です。
ブレンドラーニングの利点
ブレンドラーニングがなぜ大切かというと、以前からの人材育成の課題「研修で知識は学んだがスキルを職場で役に立てられない」の解決につながるからです。
具体的には
・研修内容を各受講者の知識レベルに合わせられない
・受講者が新しいスキルをしっかり身につけるほどの訓練がなされてない
・受講者が研修で習ったことを職場に戻って実践しない
といった課題の解決になります。
これが、ブレンドラーニングが大切で、かつ長続きしそうな理由です。
ブレンドラーニングの成功ポイント
ポイントその1 事前学習
新しい情報を確実に教えるためには、研修時間で講義をするより、ぜひ反転授業のように講義内容を事前課題としてインプットしましょう。
事前学習の効果的なパターンとしてお勧めは、
・興味を引きつける10分以内の映像
・ビジュアル中心のカラフルなPDF
・完成度の高い参考図書
ポイントは受講者に必要な情報をコンパクトにわかりやすく届くようにすることです。
ポイントその2 リモート研修
事前に知識習得をすると、必然的に研修の役割は演習やアウトプットになります。研修では、楽しいクイズ、活発なディスカッション、盛り上がるロールプレイなどを中心にしましょう。
理想的な時間の割合は 講義3割以下:演習7割以上 です。ただし、研修でここまで多くの演習ができるためには事前にしっかりとインプットをすることが前提です。
ポイントその3 職場実施
必須ではありませんが、できる限り研修後に少しだけでも研修内容を職場で使えるように支援したほうが良いです。研修で「わかった」ことを職場で練習しながら「できる」ようになるし、職場で活かして初めて研修の効果が現れます。
職場実施のためにお勧めするテクニックは 、
・アクションプランを作って、1カ月後にうまくいったことを受講者にアンケートをとってその成功事例を全受講者に共有する
・研修後、受講者に自分の上司と10分程度の打ち合わせをして、研修内容をどのように職場で使うかを一緒に考えてもらう
ことです。ポイントは無理にならない程度「職場で使ってよかった成功事例」を拾って社内に広く共有することです。
クロージング
難しそうな「ブレンドラーニング」についてのコラムでしたが、大切なメッセージを一言でいうと 「複数のやり方を組み合わせて教育をすると今までより良い成果が出るし、今後このスタイルが普通になるから早いタイミングで慣れましょう 」ということです。【おわり】
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