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社員のモチベーションアップを促すピアボーナス制度とは?

人事

掲載日時:2021.02.04

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ピアボーナス

ピアボーナスとは、人事や上司の評価による給与やボーナスと異なり、従業員同士で報酬や感謝の気持ちを贈り合うことのできる制度です。従業員の日々の貢献に対するポジティブなリアクションが取れるため社内全体のモチベーションを上げる効果があるとして注目されています。ピアボーナスのメリット・デメリットの解説を始め、代表的なサービスや導入企業の事例、テレワーク中に有効な活用方法について解説します。

<目次>

ピアボーナスとは?

導入企業が増えているピアボーナスについて、概要やメリットやデメリットを解説します。

ピアボーナスの概要

ピアボーナスとは、従業員同士が日常的に報酬や感謝の気持ちを贈り合うことのできる制度を指す言葉です。一定の時期ごとに与えられる人事や上司の評価による給与やボーナスとは異なります。感謝の言葉とともにポイントを贈ることができ、ポイントを貯めることで景品と交換できる設定を採用しているケースが一般的です。

現在では様々なサービスが提供されており、普段の連絡の延長線上で気軽に使えるよう、Slackを始めとするチャットツール上に実装し、すでに活用している企業も多くあります。

  成果給   ピアボーナス
評価主体 上司・人事     従業員
評価対象 従業員 従業員
評価内容 目に見える成果 日々の貢献(ささやかでも◎)
評価/支払い 年回数 随時
報酬 金銭 ポイント/拍手/コメント/景品(交換)etc

ピアボーナスを導入するメリット・デメリット

ピアボーナスを導入・活用することによって、職場に与えられるメリットとデメリットとは何か、具体的にそれぞれ解説します。

メリット

ピアボーナスを適切に導入・活用することによって、職場の空気を前向きに変える効果があります。期待できる変化について、具体的に解説します。

コミュニケーションが活発になる

従業員同士がお互いに感謝の気持ちを伝えるやりとりを気軽に行え、これにより社内で前向きな交流が活発になる効果が期待できます。また、「感謝を伝えよう」という意識から、お互いの行動に注目するようになります。「誰かに送らなければ一定期間でピアボーナスが消滅する」仕組みに設定することで、この効果をより強めることも可能です。

モチベーションがあがる

ピアボーナスを活用することで、表立って人事評価などには乗らないようなささやかな仕事や、普段は目立たない貢献をポイントの形にして評価できるようになります。これにより、従業員のモチベーション向上が期待できます。モチベーションをさらに高めるには、感謝のコメントやスタンプだけではなく、「感謝の回数やポイントを集める」ことで、現物の報酬と交換できるシステムを併設することも検討しましょう。

従業員のストレスが軽減される

感謝の言葉を日常的に伝える機会が増えることで、従業員のストレス軽減が期待されます。さらに、オウケイウェイヴ(東京・渋谷)の実施した実験では、口頭よりも文面で感謝を伝えられた方がストレス軽減の効果が強まるということがわかりました。コメントを添えて感謝ポイントを贈れるピアボーナス制度を活用することで、社内全体のストレス軽減が期待できます。

参考:株式会社オウケイウェイヴ|「ありがとうを科学するーストレスと感謝の関係」

デメリット

ピアボーナスの導入・活用にあたって、考慮しておくデメリットについて具体的に解説します。

導入コストがかかる

ピアボーナス導入時のデメリットとして、初期費用やサービス利用料などのコストがかかります。さらに、ポイントで交換ができる報酬を設定した場合には、その分の景品代も負担する必要があります。

実際に活用されない可能性がある

ただピアボーナス制度を導入しただけでは社内の利用が進まず、コストに見合う効果が得られない可能性があります。ピアボーナスの利用頻度を高めるには、社内文化として根付くよう、使い方の実例を人事側が示したり従業員が積極的に使いたくなるような報酬制度を設計したりする必要があります。

ピアボーナスの代表的なサービス

現在注目の集まるピアボーナスの代表的なサービスを紹介します。チャット内で使いやすいサービスや、海外発のユニークなタイプなどから、企業の特性に合うものを比較検討してみましょう。

Unipos

Unipos株式会社(親会社:Fringe81)が提供するピアボーナスのサービスです。従業員同士で感謝のメッセージとポイントを贈り合うことができ、リアルタイムに感謝の言葉が全社にシェアされます。SlackやChatWorkなどの各種ビジネスチャットと連携しているため、従業員が使いやすいのも特徴です。ポイントを貯めると給与やAmazonギフト券、お菓子など、各企業で設定した商品と交換できます。また、各社で名称をカスタマイズでき、愛着を持ってサービスを運営することを可能にします。

Hey Taco!

アメリカのスタートアップから誕生したサービスで導入企業500社以上のシェアを誇ります。感謝を表すため、Slack上で従業員同士がタコス(のスタンプ)を贈り合うことができます。タコスを集めることで得られる報酬を設定すると、目標に向かってゲージが溜まっていきゲーム感覚で楽しめます。導入前に60日の無料トライアル期間が設けられてます。

インセンティブ・プラス

株式会社イーウェルの提供する、「会社と人の結びつきを深くする」サービスです。従業員の努力や成果に対し、ポイントを与えることで称賛を伝えることができます。ポイントを一定数貯めると商品と交換でき、全種類6万点のラインナップが用意されています。組織に合わせたカスタマイズが可能で、1ユーザーあたり月額300円から利用可能です。

OKWAVE GRATICA

株式会社オウケイウェイヴの提供する、「ありがとう」でつながる「感謝経済」の実現を目指したサービスです。感謝の気持ちを込めたメッセージやポイントを、かわいいデザインのサンクスカードと合わせて贈ることができます。ポイントを貯めると、同社の提唱する「感謝経済」のスポンサー企業の優待品との交換、慈善団体への寄付を行うことができます。利用料がかからずサービスは無料で使用することができます。

RECOG

株式会社シンクスマイルが提供するサービスで、アプリを通して相手を褒める「レター」を贈ることができます。「レター」は社内全員が見えるようにシェアされるため、日頃見えづらい小さな貢献にも焦点が当たりやすくなります。人がどんな「レター」を贈っているのかチェックができ、「どうすれば相手をよりよく称賛できるか」参考にすることも可能です。RECOGはメッセージを贈りシェアすることに特化したサービスのため、ポイントを貯めて景品と交換する仕組みはありません。

テレワーク中に有効なピアボーナス活用方法

2020年以降、新型コロナウイルス感染症拡大による急速なテレワークが普及したことに伴う業員の孤立感の高まりやチームワーク低下の対策としてピアボーナス制度の活用が注目を集めています。

ポイント付与で孤立感由来のチームワーク低下を防ぐ

テレワーク中に問題となるのが、対面でのコミニュニケーション機会が減ることで従業員の孤立感が高まり最悪、離職へと至ることです。対面で伝えることが減った感謝やねぎらいの言葉をオンライン上で伝えることができるピアボーナスを活用することによって従業員の孤立感を和らげ、チームワーク低下を防止する効果が期待できます。

テレワーク中に見えづらい貢献を可視化

オンライン上で感謝を使えることのできるピアボ―ナスなら場所を問わず従業員の貢献を共有して可視化することが可能です。テレワーク中は対面時と比べ、上司が部下の貢献を評価しづらく、部下の方も「自分の仕事がチームの役に立っているのか分かりづらい」という問題が常に生じます。ピアボーナスを導入し、「テレワーク中だからこそ意識的に感謝を伝えよう」とトップやマネージャー層が呼びかけることでテレワーク中のモチベーション低下を回避する効果が高まります。

ピアボーナス導入企業例

上記のサービスを始め、多くの企業で導入されているピアボーナス。実際に導入している企業の具体的事例を紹介します。

メルカリ

メンバー同士のコミュニケーションを重視している株式会社メルカリは、従業員の交流を促すために様々な施策を行っています。その一環として、ピアボーナス制度「メルチップ」を導入しました。感謝の気持ちをボーナスとともに言葉で伝えることができ、一日で300件以上利用されています。また、ピアボーナスの文化をより広げるために「メルチップ賞」を設け、クォーターごとに「一番送った人」「一番もらった人」を表彰するという取り組みも行っています。

JapanTaxi

タクシー配車アプリ「Japan Taxi」を提供するJapanTaxi株式会社は、全社でUniposを導入し、ピアボーナス制度を活用しています。「ありがとうポイント」、略して「ありぽん」というオリジナルの名称を設定し、ポイントをAmazonギフト券として還元するシステムで運営を行っています。

Google

ITを活用したピアボーナスの仕組みの原点とされるGoogleのピアボーナス制度は、「高額の現金が支給される」「送れる対象が限られている」「一度送ると半年送ることができない」など、多くの制限を設けています。他社で一般的な「気軽な交流」といったものとは少し異なる性質を持った制度です。

リンクアンドモチベーション

経営コンサルティングを提供する株式会社リンクアンドモチベーションは、モチベーションやエンゲージメント指標を重視しており、コミュニケーションへの投資に力を入れています。この投資を効果的に成果に結びつけるべく、Uniposを導入し、ピアボーナス制度運用を開始しました。同社は「いいね」に囲まれて育ったミレニアム世代にとって、ピアボーナスのような即時的な評価を行うことができるシステムが満足感を与えると考えています。

損害保険ジャパン日本興亜

損害保険ジャパン日本興亜株式会社では、保険金サービス部門において、OKWAVE GRATICAを活用したピアボーナス制度を運用しています。事故にあった顧客の対応を行うにあたり、従業員間のコミュニケーションも重視する必要に迫られたことが導入のきっかけです。以前からアナログのカードで感謝の気持ちを伝えあっていましたが、よりスピード感のある交流を目指してデジタルのピアボーナスシステムが導入されました。

MMM

クラウドのプロフェッショナルとして活用や導入・運用のサポートを行っている株式会社MMMではHey Taco!を導入し、ピアボーナス制度を運用しています。チームの結束力や信頼関係強化に加え、ゲーム感覚でチーム内のモチベーションを高める狙いがあります。

サーバーワークス

クラウドインテグレーターである株式会社サーバーワークスでは、新卒1年目の従業員が主導し、Uniposを活用した「さばチップ」というピアボーナス制度を全社に導入しました。使い方を説明するだけではなく、具体的にどのような場面で使うかという実例を示すことで、利用のハードルを下げる取り組みをしています。

ピアボーナスの上手な活用がポジティブな効果を生む

ピアボーナスを適切に活用することによって、社内コミュニケーションの活発化や、従業員のモチベーションやエンゲージメント向上を実現することができます。導入を検討している企業は、当記事で紹介したサービスをカスタマイズしながら活用し、例示した企業の実行例を参考にして準備を進めていきましょう。

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※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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