今すぐ使える、会社の経費削減アイデア100! 事例も紹介
経費削減は会社の経営効率の向上につながります。しかし、企業規模の大小に関わらず、経費削減の方法に悩む人事・総務担当者は少なくないでしょう。そこで、ここでは経費削減の100のアイデアや経費削減で効果を出すポイント、成功事例を紹介します。
経費削減アイデア100(エクセルシート)
経費削減アイデア100個をご紹介します。自社で取り入れられそうなものがあれば参考にしてください。
事務用品費(取り組みやすさ:★★★)
- 白黒印刷を標準化する
- 社内文書を印刷する際に、裏紙を再利用する
- 社内用の印刷物には安い紙を利用する
- 2ページを1枚にまとめて印刷する、両面印刷する
- 留め置き印刷を導入
- 月の印刷枚数や印刷コストを従業員に周知
- 印刷前にプレビューを確認する
- トナー節約ソフトを導入
- リサイクルトナーを使う
- カウンター料金の単価引き下げの交渉を行う
- オンラインで資料を共有する
- 契約書や領収書を電子化
- 不要な雑誌・新聞の定期購読を解約
- 電子書籍の読み放題サービスを活用
- 消耗品は申請許可制で管理
- 消耗品はオンラインショップで購入し、ポイントを有効活用
水道光熱費(取り組みやすさ:★★★)
- 自社に合った契約プランを選ぶ
- 節水コマを蛇口に取り付ける
- 大小レバーで水量を使い分ける
- 節水型トイレの導入
- 使用後、便座のふたを閉める
- 便座の温度設定を調節、夏はヒーターを切る
- エアコンのフィルターをこまめに清掃
- カーテンやブラインドを活用
- エアコンの温度を適温に設定
- クールビズを実施
- 使用頻度の少ない部屋はこまめに電気を消す
- LED照明に交換
郵送費(取り組みやすさ:★★★)
- 切手や印紙を金券ショップで購入
- バイク便の使用制限をかける
- 書き損じはがきを郵便局で新しいものに交換(手数料1枚5円)
- 法人向けの大量発送割引を活用
- 宅配業者と価格交渉
- 大容量データはクラウドストレージで転送・共有する
交通費(取り組みやすさ:★★★)
- 1カ月定期ではなく、3カ月や6カ月定期の代金を支給する
- 通勤手当の申請受付時には通勤経路が最短経路か確認する
- タクシーの利用は事前申請方式にする
- 出張の際は出張パックを利用
- 会議のための出張をやめ、Web会議を導入
- 1日乗車券や回数券、早割運賃を利用
電話代(取り組みやすさ:★★☆)
- 不要なオプションサービスを減らす
- 無駄な回線を減らす
- 契約プランを見直す
- Web明細を利用
- 定額通話を利用
- スマートフォンの内線化
- IP電話を導入
- 中古のビジネスフォンを購入
通信費(取り組みやすさ:★★☆)
- サーバー・PC代の見直し
- 用途に合わせて契約プランを見直す(定額かけ放題、大口契約割引など)
- 固定電話と携帯電話のキャリアを同じにする
- BYOD(私的デバイスの業務利用)を導入
- インターネットFAXを利用
保険代(取り組みやすさ:★★☆)
- 補償内容が現状に合っているか見直す
- 複数社から見積もりを取り、コストパフォーマンスの良い保険を選ぶ
振込手数料(取り組みやすさ:★★☆)
- 銀行窓口ではなく、ネットバンクから振り込む
- 従業員の給与振込口座を同一行同一店舗にする
- 振込代行サービスを利用
- 法人クレジットカードで手数料を節約
警備費(取り組みやすさ:★★☆)
- ITシステムによる機械警備を導入
- 適正価格を踏まえて、警備会社と交渉
- 直接雇用せず、アウトソーシング化
車両費(取り組みやすさ:★★☆)
- 公共交通機関で済む場合は車を使用しない
- デパートや百貨店の無料駐車サービスを活用
- カーシェアリングを利用
- カーリースを利用
- レンタカーを利用
- 軽自動車に切り替え
採用費(取り組みやすさ:★☆☆)
- 無料の採用ページやハローワークを活用
- 自社サイトで募集する
- 会社説明会を動画で配信
- リファラル採用を実施
- ダイレクトリクルーティングを実施
- 助成金を活用
- 選考フローを見直す
- 求人情報の掲載内容の見直し
- 改善
- 複数社から見積もりを取り、広告費にかかる料金を比較
- 効果測定を行い、費用対効果の小さな広告をやめる
- 販促グッズを必要最低限にする
残業代(取り組みやすさ:★☆☆)
- フレックスタイム制の導入
- みなし労働時間制の導入
- 変形労働時間制の導入
- シフト勤務制の導入
- 残業申請制の導入
- 時間管理が評価される管理職人事制度の導入
- ノー残業デーを設定
- 生産性向上の目標を設定
- 有給休暇の取得を促進・取得ルールの見直し
賃料(取り組みやすさ:★☆☆)
- 交渉の材料を用意(周辺の相場や経済事情の変動を調べる)
- 専門の業者に賃料交渉を依頼
- 賃料が安い場所への引っ越しを検討
- 貸し会議室やコワーキングスペースを活用
人件費(取り組みやすさ:★☆☆)
- 社内勉強会を開催する
- 外部の講師を呼ばず、社内研修を行う
- 無料公開セミナーを活用
- 研修の一環としてeラーニングを活用
- 情報共有コスト低減のため、グループウェアを導入
- サーバー管理者の負担軽減のため、クラウドストレージを活用
- アウトソーシングを活用
- 人員削減(最終手段)
経費削減の成功事例2つ
@人事の記事の中から、HRテクノロジーの導入やオフィスレイアウトの変更によって経費削減に成功した例を2つご紹介します。
【例1】ソフトバンク | チャットボット・AIの活用で採用コストを削減
ソフトバンク(東京・港区)は、チャットボットやAIなどテクノロジーを活用した採用活動を実施。就活生・内定者との一次対応をチャットボットで自動化し、これにより1年度あたり800時間以上の業務時間削減に成功しています。
詳しくはこちら→「チャットボット」「AI採用」ソフトバンクが実践! 人事の業務効率化
【例2】キヤノンS&S | オフィスの省スペース化でITコストを削減
キヤノンマーケティングジャパングループの一員である、キヤノンS&S(東京・港区)では、ビル移転に伴い大規模なオフィスレイアウトの変更を実施。フロア数を減らし、フリーアドレスのスペースを増やしたことでPCや備品にかかるコストの削減に成功しました。
詳しくはこちら→生産性向上とコスト削減を同時に実現! キヤノンS&Sのオフィス改革
経費削減の効果を出すためのポイント
経費削減の効果を出すためのポイントを2つご紹介します。
1.一方的な押し付けにならないようにする
1つ目のポイントは、経費削減の取り組みが会社側の一方的な押し付けにならないようにすることです。従業員側と会社側では経費削減に対する温度差があり、ただ従業員に経費削減に協力を依頼するだけでは「やらされ感」が生まれてしまう場合があります。経費削減を行うことが現場の仕事にどう結びつくかを従業員に伝え、従業員側と会社側が一体となって取り組みを進めていくと良いでしょう。
2.長い目線で効果を考える
もう1つのポイントは、長い目線で効果を考えることです。必要なコストを削ってしまうことは、結果的に会社にとって不利益になってしまいます。コスト削減が、サービスや商品の質の低下を招くことにつながらないか考慮した上で実施しましょう。
リスクと手間も考慮した上で実施を
経費削減は、効果の大きな施策ほどリスクやかかる手間も大きくなります。自社で行う必要性と実現可能性を考え、実施を検討しましょう。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
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