障害者雇用の助成金制度~金額や期間も解説~
2024年1月現在、障害者の雇用を安定させることを目的とした障害者雇用促進法により、民間企業の法定雇用率は2.3%と定められています(4月以降順次引き上げ予定)。これに従い障害者を雇い入れた企業は、国から助成金を受けることができます。この助成金にはさまざまな種類があり、受給条件や受給額も異なるため、自社の状況に合った助成金を見つけることが大切です。詳しく解説していきます。
※最新情報は、厚生労働省または独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)のホームページなどを確認してください。
目次
障害者雇用助成金の基本情報
障害者雇用助成金の目的、種類についての基本情報を解説します。
障害者雇用助成金について
障害者雇用助成金は、障害者を雇い入れる企業の費用負担を軽減することを目的としています。この助成金には、雇い入れたときに使用できるものや、設備や雇用管理などの措置に使用できるもの、能力開発や定着のための助成金などさまざまな種類があり、目的や企業のこれまでの障害者雇用の状況によって受けられる助成金が異なります。
障害者雇用における助成金の種類・金額・受給条件
障害者を雇用する際、一定の条件を満たすと助成金を受け取ることができます。ここでは、主に雇い入れ時に使用できる特定求職者雇用開発助成金とトライアル雇用助成金、職場適応援助者助成金の3つの助成金について解説します。
特定求職者雇用開発助成金
特定求職者雇用開発助成金は、さまざまな理由で就職困難である人々を雇用する事業主をサポートする助成金です。5コースに分かれ、そのうち障害者雇用に関わるものは2コースです。
1.特定就職困難者コース
高年齢者や障害者などの就職困難者を、ハローワークなどを介して継続して雇用する労働者(雇用保険の一般被保険者)として雇い入れる事業主に対して助成されます。
受給条件
受給には、以下の条件を両方満たすことが必要です。
(1)ハローワークまたは民間の職業事業者など(※1)の紹介により雇い入れること
(2)雇用保険一般被保険者として雇い入れ、継続して雇用すること(※2)が確実であると認められること
※1 公共職業安定所、地方運輸局、適正な運用を期すことのできる有料・無料職業紹介事業者など
※2 対象労働者の年齢が65歳に達するまで継続して雇用し、かつ、当該雇用期間が継続して2年以上であること
受給額
対象労働者 | 支給額 | 助成対象期間 | 支給対象期ごとの支給額 | |
---|---|---|---|---|
短時間労働者以外の者 | 重度障害者などを除く身体・知的障害者 | 120万円 (50万円) |
2年 (1年) |
30万円×4期 (25万円×2期) |
重度障害者など | 240万円 (100万円) |
3年 (1年6カ月) |
40万円×6期 (33万円※×3期) ※第3期の支給額は34万円 |
|
短時間労働者 | 重度障害者などを含む身体・知的・精神障害者 | 80万円 (30万円) |
2年 (1年) |
20万円×4期 (15万円×2期) |
短時間労働者以外の者 重度障害者などを除く身体・知的障害者 |
|
---|---|
支給額 | 120万円 (50万円) |
助成対象期間 | 2年 (1年) |
支給対象期ごとの支給額 | 30万円×4期 (25万円×2期) |
短時間労働者以外の者 重度障害者など |
|
支給額 | 240万円 (100万円) |
助成対象期間 | 3年 (1年6カ月) |
支給対象期ごとの支給額 | 40万円×6期 (33万円※×3期) ※第3期の支給額は34万円 |
短時間労働者 重度障害者などを含む身体・知的・精神障害者 |
|
支給額 | 80万円 (30万円) |
助成対象期間 | 2年 (1年) |
支給対象期ごとの支給額 | 20万円×4期 (15万円×2期) |
※()内は中小企業事業主以外に対する支給額および助成対象期間です。
※ 重度障害者などとは、重度の身体・知的障害者、45歳以上の身体・知的障害者及び精神障害者をいいます。
※ 短時間労働者とは、1週間の所定労働時間が、20時間以上30時間未満である者をいいます。
詳細はこちらをご覧ください。
→厚生労働省「特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)」
2.発達障害者・難治性疾患患者雇用開発コース
発達障害者や難病の患者をハローワークなどを介して、継続して雇用する労働者(雇用保険の一般被保険者)として雇い入れる事業主に対して助成されます。雇い入れから約6カ月後に、ハローワーク職員などによって職場訪問が行われます。
受給条件
受給には、以下の条件を両方満たすことが必要です。
(1)ハローワークまたは民間の職業事業者等(※1)の紹介により雇い入れること
(2)雇用保険の一般被保険者として雇い入れ、継続して雇用すること(※2)が確実であると認められること
※1 公共職業安定所、地方運輸局、適正な運用を期すことのできる有料・無料職業紹介事業者など
※2 対象労働者の年齢が65歳に達するまで継続して雇用し、かつ、当該雇用期間が継続して2年以上であること
受給額
対象労働者 | 企業規模 | 支給額 | 助成対象期間 | 支給対象期ごとの支給額 |
---|---|---|---|---|
短時間労働者以外の者 | 中小企業 | 120万円 | 2年 | 30万円×4期 |
中小企業以外 | 50万円 | 1年 | 25万円×2期 | |
短時間労働者(※) | 中小企業 | 80万円 | 2年 | 20万円×4期 |
中小企業以外 | 30万円 | 1年 | 15万円×2期 |
短時間労働者以外の者 中小企業 |
|
---|---|
支給額 | 120万円 |
助成対象期間 | 2年 |
支給対象期ごとの支給額 | 30万円×4期 |
短時間労働者以外の者 中小企業以外 |
|
支給額 | 50万円 |
助成対象期間 | 1年 |
支給対象期ごとの支給額 | 25万円×2期 |
短時間労働者(※) 中小企業 |
|
支給額 | 80万円 |
助成対象期間 | 2年 |
支給対象期ごとの支給額 | 20万円×4期 |
短時間労働者(※) 中小企業以外 |
|
支給額 | 30万円 |
助成対象期間 | 1年 |
支給対象期ごとの支給額 | 15万円×2期 |
※短時間労働者とは、1週間の所定労働時間が20時間以上30時間未満である者をいいます。
詳細はこちらをご覧ください。
→厚生労働省「特定求職者雇用開発助成金(発達障害者・難治性疾患患者雇用開発コース)」
トライアル雇用助成金
トライアル雇用助成金は、職業経験、技能、知識などから安定的な就職が困難な求職者や障害者などを短期間雇用することで、適性の見極めや相互理解を通じ、継続雇用につなげる助成金です。障害者に関連するコースは、障害者トライアルコースに加え、短時間就労から始めて就労時間の延長を目指す障害者短時間トライアルコースも設けられています。
1.障害者トライアルコース
ハローワークなどを介して障害者を一定期間雇用することにより、障害者の適性や業務遂行可能性を判断し、継続雇用のきっかけをつくることを目的とした制度です。
受給条件
受給には、以下の1の対象労働者を2の条件によって雇い入れることが必要です。
1.対象労働者
継続雇用を希望しており、また、障害者トライアル雇用による雇い入れを希望しているもの。かつ、障害者雇用促進法に規定された障害者のうち、次のア~エに該当するもの。
(ア)紹介日において就労の経験のない職業に就くことを希望する者
(イ)紹介日前2年以内に、離職が2回以上または転職が2回以上ある者
(ウ)紹介日前において離職している期間が6カ月を超えている者
(エ)重度身体障害者、重度知的障害者、精神障害者
2.雇い入れの条件
(1)ハローワークまたは民間の職業紹介事業者などの紹介により雇い入れること
(2)障害者トライアル雇用などの期間について、雇用保険被保険者資格取得の届け出を行うこと
受給額
支給対象者1人につき下記の額が支給されます。
対象労働者 | 支給額 | 助成対象期間 | 支給対象期ごとの支給額 |
---|---|---|---|
精神障害者 | 最大36万円 | 最長6カ月 | 最大8万円×3カ月 最大4万円×3カ月 |
それ以外 | 最大12万円 | 最長3カ月 | 最大4万円×3カ月 |
精神障害者 | |
---|---|
支給額 | 最大36万円 |
助成対象期間 | 最長6カ月 |
支給対象期ごとの支給額 | 最大8万円×3カ月 最大4万円×3カ月 |
それ以外 | |
支給額 | 最大12万円 |
助成対象期間 | 最長3カ月 |
支給対象期ごとの支給額 | 最大4万円×3カ月 |
詳細はこちらをご覧ください。
→厚生労働省「障害者トライアルコース・障害者短時間トライアルコース」
2.障害者短時間トライアルコース
継続雇用することを目的に、障害者を一定の期間を定めて試行的に雇用する制度です。雇い入れ時の週の所定労働時間を10時間以上20時間未満とし、この制度期間中に所定労働時間が20時間以上となることを目標とします。
受給条件
受給には、以下の1の対象労働者を2の条件によって雇い入れることが必要です。
1.対象労働者
継続雇用を希望しており、また、障害者短時間トライアル雇用による雇い入れを希望しているもの。かつ、精神障害者または発達障害者。
2.雇い入れの条件
(1)ハローワークまたは民間の職業紹介事業者などの紹介により雇い入れること
(2)3カ月から12カ月間の短時間トライアル雇用をすること
受給額
支給対象者1人につき月額最大4万円(最長12カ月間)
詳細はこちらをご覧ください。
→厚生労働省「障害者トライアルコース・障害者短時間トライアルコース」
職場適応援助者助成金
職場適応に課題を抱える障害者に対して、事業者が職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援を実施する場合に助成されます。
受給条件
障害者の職場適応のため、独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構地域障害者職業センターが作成または承認する支援計画において必要と認められた支援を、「訪問型」と「企業在籍型」の職場適応援助者に行わせた場合に受給することができます。
受給額
(1)訪問型職場適応援助者助成金
1と2の合計額が支給されます。
1.下記の日額単価に支援計画に基づいて支援を行った日数を乗じた額
対象労働者 | 1日の支援時間 (移動時間を含む) |
日額単価 |
---|---|---|
精神障害者 | 3時間未満 | 8,000円 |
3時間以上 | 1万6,000円 | |
それ以外 | 4時間未満 | 8,000円 |
4時間以上 | 1万6,000円 |
精神障害者 | |
---|---|
1日の支援時間 (移動時間を含む) |
3時間未満 |
日額単価 | 8,000円 |
精神障害者 | |
1日の支援時間 (移動時間を含む) |
3時間以上 |
日額単価 | 1万6,000円 |
それ以外 | |
1日の支援時間 (移動時間を含む) |
4時間未満 |
日額単価 | 8,000円 |
それ以外 | |
1日の支援時間 (移動時間を含む) |
4時間以上 |
日額単価 | 1万6,000円 |
2.研修にかかる受講料を事業主が全額負担したうえで、研修修了後6カ月以内に訪問型職場適応援助者が初めての支援を行った場合、受講料の2分の1の額
詳細はこちらをご覧ください。
→独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)「訪問型職場適応援助者助成金」
(2)企業在籍型職場適応援助者助成金
1と2の合計額が支給されます。
1.下記の支給額に支援が実施された月数を乗じた額
対象労働者 | 支給額(1人あたり月額) | ||
---|---|---|---|
障害の種別 | 雇用形態 | 中小企業 | 中小企業以外 |
精神障害者 | 短時間労働者以外の者 | 12万円 | 9万円 |
短時間労働者 | 6万円 | 5万円 | |
精神障害者以外 | 短時間労働者以外の者 | 8万円 | 6万円 |
短時間労働者 | 4万円 | 3万円 |
精神障害者 | |
---|---|
雇用形態 | 短時間労働者以外の者 |
中小企業 | 12万円 |
中小企業以外 | 9万円 |
精神障害者 | |
雇用形態 | 短時間労働者 |
中小企業 | 6万円 |
中小企業以外 | 5万円 |
精神障害者以外 | |
雇用形態 | 短時間労働者以外の者 |
中小企業 | 8万円 |
中小企業以外 | 6万円 |
精神障害者以外 | |
雇用形態 | 短時間労働者 |
中小企業 | 4万円 |
中小企業以外 | 3万円 |
2.研修にかかる受講料を事業主が全額負担したうえで、研修修了後6カ月以内に企業在籍型職場適応援助者が初めての支援を行った場合、受講料の2分の1の額
詳細はこちらをご覧ください。
→独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)「企業在籍型職場適応援助者助成金」
また、ここまでの助成金に関する支給申請窓口は厚生労働省「助成金のお問い合わせ先・申請先」をご覧ください。
その他の助成金
ここまで「雇用時」に関係した助成金について紹介してきましたが、ここからは雇用後の補助的な役割を果たす助成金について紹介します。
障害者雇用納付金制度に基づく助成金
事業主が障害者雇用にあたって、施設・設備の整備等や適切な雇用管理を図るための特別な措置を行わなければ障害者の新規雇い入れや雇用の継続が困難であると認められる場合に、助成金が支給されます。
受給条件・受給額
障害者雇用納付金制度に基づく助成金には、障害者作業施設設置等助成金、障害者福祉施設設置等助成金、障害者介助等助成金、重度障害者等通勤対策助成金、重度障害者多数雇用事業所施設設置等助成金、職場適応援助者助成金があり、それぞれ受給条件や受給額が異なります。
詳細はこちらをご覧ください。
→独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)「助成金」
人材開発支援助成金(障害者職業能力開発コース)
障害者の職業に必要な能力を開発、向上させるために、教育訓練を継続的に実施する施設の設置・運営を行う事業者を対象に助成されます。
受給条件
対象の事業主が「訓練対象障害者」について、「障害者職業能力開発訓練事業」を行うために「訓練の施設または設備の設置・整備または更新」をする場合、または「障害者職業能力開発訓練事業」を行う場合に受給することができます。
受給額
施設または設備の設置・整備または更新を行う場合、設備の設置・整備または更新に要した費用の4分の3を乗じた額が助成されます。この時、初めて助成金の対象となる場合は5,000万円、更新の場合は1,000万円が上限となります。また、運営にかかる費用も助成を受けることができます。
詳細はこちらをご覧ください。
→厚生労働省「人材開発支援助成金(障害者職業能力開発コース)」
キャリアアップ助成金(障害者正社員化コース)
障害者の雇用を促進するとともに、職場定着を図るため、障害者の雇用形態をより安定度の高いものに転換する事業者を対象に助成されます。
受給条件
雇用保険適用事業書ごとにキャリアアップ管理者を置き、キャリアアップ計画を提出して下記の措置を継続的に講じた場合に受給できます。
- 有期雇用労働者を正規雇用労働者または無期雇用労働者に転換する
- 無期雇用労働者を正規雇用労働者に転換する
受給額
支給対象者 | 措置内容 | 支給総額 | 支給対象期間 | 支給額 |
---|---|---|---|---|
重度身体障害者、重度知的障害者、精神障害者 | 有期雇用から正規雇用への転換 | 120万円 (90万円) |
1年 (1年) |
60万円✕2期 (45万円✕2期) |
有期雇用から無期雇用への転換 | 60万円 (45万円) |
30万円✕2期 (22.5万円✕2期) |
||
無期雇用から正規雇用への転換 | 60万円 (45万円) |
30万円✕2期 (22.5万円✕2期) |
||
重度以外の身体障害者、重度以外の知的障害者、発達障害者など | 有期雇用から正規雇用への転換 | 90万円 (67.5万円) |
45万円✕2期 (33.5万円✕2期) ※第2期の支給額は34万円 |
|
有期雇用から無期雇用への転換 | 45万円 (33万円) |
22.5万円✕2期 (16.5万円✕2期) |
||
無期雇用から正規雇用への転換 | 45万円 (33万円) |
22.5万円✕2期 (16.5万円✕2期) |
重度身体障害者、重度知的障害者、精神障害者 | |
---|---|
措置内容 | 有期雇用から正規雇用への転換 |
支給総額 | 120万円 (90万円) |
支給対象期間 | 1年 (1年) |
支給額 | 60万円✕2期 (45万円✕2期) |
重度身体障害者、重度知的障害者、精神障害者 | |
措置内容 | 有期雇用から無期雇用への転換 |
支給総額 | 60万円 (45万円) |
支給対象期間 | 1年 (1年) |
支給額 | 30万円✕2期 (22.5万円✕2期) |
重度身体障害者、重度知的障害者、精神障害者 | |
措置内容 | 無期雇用から正規雇用への転換 |
支給総額 | 60万円 (45万円) |
支給対象期間 | 1年 (1年) |
支給額 | 30万円✕2期 (22.5万円✕2期) |
重度以外の身体障害者、重度以外の知的障害者、発達障害者など | |
措置内容 | 有期雇用から正規雇用への転換 |
支給総額 | 90万円 (67.5万円) |
支給対象期間 | 1年 (1年) |
支給額 | 45万円✕2期 (33.5万円✕2期) |
重度以外の身体障害者、重度以外の知的障害者、発達障害者など | |
措置内容 | 有期雇用から無期雇用への転換 |
支給総額 | 45万円 (33万円) |
支給対象期間 | 1年 (1年) |
支給額 | 22.5万円✕2期 (16.5万円✕2期) |
重度以外の身体障害者、重度以外の知的障害者、発達障害者など | |
措置内容 | 無期雇用から正規雇用への転換 |
支給総額 | 45万円 (33万円) |
支給対象期間 | 1年 (1年) |
支給額 | 22.5万円✕2期 (16.5万円✕2期) |
※()内は中小企業事業主以外に対する支給額および助成対象期間です。
詳細はこちらをご覧ください。
→厚生労働省「キャリアアップ助成金(障害者正社員化コース)」
障害者介助等助成金(職場支援員の配置又は委嘱助成金・職場復帰支援助成金)
障害者を労働者として雇い入れるか継続して雇用している事業主が、障害の種類や程度に応じた適切な雇用管理のために必要な介助等の措置を実施する場合に、その費用の一部が助成されます。
受給条件・受給額
受給条件は助成金によって異なります。受給額は基本的に次の算定式で算定されます。
支給額=支給対象費用✕助成率
詳細はこちらをご覧ください。
→独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)「障害者介助等助成金」
不正受給についての処置
不正受給とは、偽りその他不正の行為によって、本来受けることができない助成金を受給することや受給しようとすることをいいます。よって、助成金受給後に不正受給が発覚した場合だけでなく、申請する際の審査の過程で不正が発覚した場合や、不正行為による申請の取り下げを申し出た場合も不正受給として取り扱われます。
不正受給が発覚した場合、以下の措置が取られます。
(1)既に認定を受けている場合、当該認定の取り消し
(2)既に支給を受けている場合、支給した助成金の返還(延滞金が付加されます。)
(3)3年間の助成金不支給措置
さらに、不正受給を行った企業はホームページで公表され、悪質な場合は刑事事件として告訴される場合もあります。正しい方法で助成金を活用しましょう。
助成金の活用で受け入れ体制を整えよう
障害者の法定雇用率引き上げの動きや人手不足の加速を受けて、今後障害者の雇用はますます拡大していく見込みです。ここで紹介した助成金をうまく活用していくことで、障害者を受け入れられる職場体制を整えていきましょう。また、障害者の雇用にあたっては、助成金以外にも人的支援をはじめとするさまざまな支援制度があります。事業所管轄のハローワークや地域障害者職業センターなどに相談するのも1つの手です。
【編集部より】
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