転職サイトに求人広告を掲載しても、さまざまな原因で、求人への応募が十分に集まらないことがあります。中小企業では応募がまったくないことも珍しくありません。会社に合った人材を採用するためには、応募が少ない原因を分析し、応募を増やすための対策を取る必要があります。
このページでは、求人への応募が十分に集まらないとき、原因を見つけて応募数を増やすための方法を解説します。
転職サイトに求人広告を掲載しても、十分な応募が集まらないときは、以下の2つの原因が考えられます。
どちらが原因かを判断するには、求人広告のアクセス数をチェックしましょう。過去の実績などと比べてアクセス数が少ないときは、求人広告を見てもらうための導線を増やし、アクセス数を底上げする必要があります。ページのアクセス数が十分にあるときは、ユーザーに提供している情報を見直し、応募率を高める工夫が必要になります。
求人広告へのアクセス数が少ないときは、ページへの導線を増やすことでアクセス数を底上げし、応募数の増加へつなげることができます。
求人広告へのアクセスを増やすにはいくつかの方法があります。できるだけ費用を抑えながら、条件に合うユーザーへ多くアプローチできる手段を選びましょう。
会社のWebサイトやソーシャルメディアなどを活用し、中途採用を行っていることをアピールしましょう。会社に興味を持っている人でも、転職サイトに広告を載せているだけでは、求人を見つけられないことが普通です。会社で運営しているメディアがあるときは、積極的に活用しましょう。従業員にソーシャルメディアで拡散してもらうことも効果的です。
バナー広告とは、Webページの固定された枠に画像などを表示する広告手法のことです。転職サイトの内外にバナー広告を掲載することで、リンク先への導線を増やし、採用情報ページのアクセス数を増やすことができます。また、検索結果ページの上位に、推薦枠として求人を表示できるサービスもあります。どこに広告を掲載すれば、条件に合ったユーザーに効率よくアプローチできるかを検討しましょう
会員登録を行っているユーザーに向けて、求人情報を掲載したメールを配信するサービスです。サイトへアクセスしていないユーザーにも、メールで求人情報を直接届けることができるのが魅力です。条件に合う登録者を抽出してメールを送信できるサービスもあるため、どうすれば会社に合った人材に情報を届けられるかを検討しましょう。
企業から登録者に対し、スカウトメールを送信できるサービスです。ユーザーの登録情報やWeb履歴書などをもとに、対象者にメッセージを送り、応募を促すことができます。詳しくは、スカウト機能の活用術のページをご覧ください。
Indeedは、求人情報に特化した検索サービスです。さまざまな転職サイトや企業サイトの採用情報を収集し、ユーザーが探しやすい形で公開しています。
Indeedは無料でも求人情報を投稿することができます。自社の採用サイトがあるときは、有料プランを利用し、検索結果の上位に求人を表示させることも可能です。応募が十分に集まらないときは、掲載を検討してみるとよいでしょう。なお申請をしなくても、Indeedが自動で採用情報を収集し、サイトに掲載している場合もあります。
求人広告を掲載しているメディアがターゲットに合っていないときは、メディアを変更することで、応募数が増えることがあります。サイトの読者の年齢、居住地、職務経験などの構成が、「求める人物像」と一致していないときは、別のメディアに求人広告を出し直すことを検討しましょう。
ユーザーの応募率が低いときは、求人広告の内容を見直すことが、応募を増やすための対策になります。競合他社の求人も踏まえて、会社の魅力を伝えられているかを検証しましょう。求人広告だけでは情報を伝え切れないときは、採用サイトを制作することも有効な対策になります。
求人広告へのアクセスがあるのに応募が集まらないときは、掲載している情報にターゲットが魅力を感じていないと考えられます。以下の点に注意して、掲載情報をチェックしてみるとよいでしょう。
採用したい人材の条件が、具体的に提示されているかを確認しましょう。人物像が曖昧なときは、採用したい人材の職務経験、資格、スキル、性格などの条件を、できるだけ具体的に記載しましょう。会社紹介についても、設定したターゲットの視点で、魅力を感じられる原稿になっているかをチェックしましょう。
競合他社の求人情報と比較しながら、自社の求人に魅力があるかを確認しましょう。競合他社の知名度や売上額、従業員数、給与、福利厚生などの情報をチェックし、ユーザーが比較したときにも、きちんとアピールできる点を用意しておくことが大切です。
求人情報に曖昧な表現が使われていないかをチェックしましょう。ユーザーが転職後の様子をイメージできるように、仕事の内容を丁寧に解説しておくことが大切です。社員のインタビューや1日のスケジュールなどを掲載することもおすすめです。
求人広告だけで会社の魅力を伝え切れないときは、自社の採用サイトを制作することも検討しましょう。エン・ジャパンが2015年9月に公開した調査結果によれば、応募者の76%が企業のコーポレートサイトで情報収集を行っていると回答しています。ユーザーが転職後の働き方をイメージできるよう、より多くの情報を提供することが、転職サイトからの応募数の増加にもつながります。<
求人への応募が十分に集まらないときは、まず求人広告のアクセス数をチェックし、応募が集まらない原因が何かを確認しましょう。広告を見ているユーザーが少ない場合と、ユーザーの応募率が低い場合とでは、応募数を増やすための対策も異なります。応募件数だけではなく、ユーザーの動向を丁寧に分析することを心掛けましょう。※こちらのページに掲載している情報は2017年8月時点のものです。
中途採用メディアの基礎知識
中途採用メディアの活用術