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中途採用メディア(求人・転職サイト)の現状とこれから

採用市場は変化の大きい業界です。好景気の影響を受け、転職サイトにも新しいサービスが生まれています。とくに人工知能(AI)の活用を検討する企業が増えており、AIと連動した採用サービスも登場しています。現在の中途採用メディアの利用状況を踏まえ、今後の展望についても解説します。

中途採用メディアの現状

中途採用メディアは、1990年代後半からの20年間で大きく変化しました。近年もさまざまな新規サービスが生まれており、今後も大きく変化していくと予測されています。

中途採用市場の活況

2000年代後半から続く好景気により、採用市場は活況が続いています。厚生労働省の発表によると、2017年6月の有効求人倍率は1.51倍となり、43年ぶりの高水準を記録しました。2010年ごろから求人数、転職希望者数がともに緩やかな増加を続けており、今後も同じ傾向が続くと見られています。中小企業にとっては厳しい環境が続きますが、転職希望者が減る可能性は低く、新規サービスの参入も続くことが予想されます。

採用メディアの主流は「転職サイト」

1990年代後半に登場した転職サイトは、それまで主流だった紙媒体の求人メディアに代わり、転職市場で大きなシェアを獲得しました。公益社団法人全国求人情報協会の調査によれば、2017年6月の時点で、転職サイトの求人掲載数は739,706件となっており、フリーペーパー(328,783件)や折込広告(75,338件)、有料求人情報誌(33,780件)と大きく差をつけています。会社に合った人材を探すためには、転職サイトの利用を検討することが不可欠と言えるでしょう。
転職サイトが採用活動の主軸となった背景には、インターネットを通じたコミュニケーションが普及したことや、転職サイトの機能が充実し、利便性が向上したことなどが挙げられます。

中途採用メディアの多様化

中途採用において転職サイトが大きな役割を担う中で、2000年代以降、さまざまな特徴を持つサービスが登場しました。中小企業でも積極的に求職者へアプローチできたり、コストをかけずに多くの求職者と接触できたりと、さまざまな価値を持ったサービスが生まれています。

成果報酬型の転職サイト

求人を掲載した段階では料金がかからず、応募や採用などの成果が出たときに費用が発生する転職サイトです。2006年に登場したアルバイト求人サイト「ジョブセンス」は、成果報酬型の収益モデルで注目を集めました。2008年には転職サイト「ジョブセンスリンク(現・転職ナビ)」がリリースされ、その後も多くの成果報酬型のサービスが登場しています。求人を掲載した段階では費用がかからないため、中小企業でもコストが無駄になるリスクがなく、時間をかけて選考に取り組むことができるのが魅力です。

ソーシャルリクルーティング用サービス

ソーシャルリクルーティングとは、ソーシャルメディアを活用した採用活動のことです。FacebookやTwitterを利用した情報発信が2010年ごろから行われるようになり、2012年にはソーシャルリクルーティングに特化したWantedlyがリリースされました。Wantedlyはベンチャー企業を中心に注目を集め、2016年には利用者数が2万社を突破しています。SNSのつながりを生かし、企業と登録者が気軽にコミュニケーションを取ることができるのが魅力です。

ダイレクトリクルーティング用サービス

ダイレクトリクルーティングとは、人材データベースなどを活用して、企業から候補者へアプローチする採用手法のことです。会社にふさわしい人材へ効率的にアプローチでき、転職活動をしていない人にも接触できるのが魅力です。転職サイトであっても、求人広告を掲載するだけではなく、スカウトを許可した候補者に直接アプローチできるサービスが増えています。

中途採用メディアのこれから

ITを活用して人事の業務を効率化する技術が、HRテックと呼ばれ大きな注目を集めています。採用メディアについても、人工知能(AI)を導入したサービスが登場しており、技術革新が進んでいます。

AIの活用

人工知能が人材の適性を判断する技術の開発が進んでいます。日本電気(NEC)は、履歴書の文面などから適切な人材を選抜するマッチングシステムを構築し、複数の企業と試験を重ねています。ソフトバンクは、2018年の新卒採用から、IBMの人工知能「ワトソン」を活用してエントリーシートの評価を行うと発表しました。人材の採用にAIを活用するメリットとしては、人件費を抑えられるだけでなく、担当者に左右されず公平な選考ができることが挙げられます。
こうした技術開発を受け、AIを活用した採用サイトも登場しています。i-plugが運営する採用サービス「OfferBox」では、企業が会いたいと思う可能性が高い学生を、AIが自動検索する機能が提供されています。ビズリーチが運営する転職サイト「キャリアトレック」には、AIが企業と合う人材を提案する「求職者レコメンド機能」が搭載されています。いずれもAIがデータに基づき候補者を選考するため、企業が採用にかけるコストを削減できたり、入社後の離職率を下げられたりする効果が見込まれています。

小まめな情報収集を大切に

人事担当者が扱う仕事の中でも、採用は変化の大きい領域です。景気動向の影響を受けやすいだけでなく、AIなどの最新技術を活用した新しいサービスも次々と登場しています。業界の動向に気を配り、自社にふさわしいサービスを見落とさないよう心掛けましょう。

中途採用メディア(求人・転職サイト)完全ガイドでは、独自に調査を行い、中途採用メディア(求人・転職サイト) サービス比較のページに情報をまとめています。最新のサービスをチェックしてみてください。※こちらのページに掲載している情報は2017年8月時点のものです。


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