「学ぶ。みがく。変わる。」かんき出版の“誌面”研修

第8回 「自分を導くリーダーシップ」の心得

今回ご紹介するのは、『Lead the self ~自分を導くリーダーシップ研修』です。スキルを教える研修はたくさんあれど、マインドを鍛える優れた研修は多くありません。そんな中で、この研修は、“受講者の心に火を点ける“と人事や経営者などから評判です。講師は異色の経歴を持つ伊藤羊一氏。現在は、ヤフーの企業内大学「Yahoo!アカデミア」学長として、人財育成に携わっています。今回は、伊藤氏が自身の経験をもとにまとめた初の著書『キングダム 最強のチームと自分をつくる』より、研修のキーワードとして登場する “自分を導くリーダーシップ”の一部を紹介します。

伊藤羊一氏:日本興業銀行(現みずほ銀行)に14年勤めた後、大手文具・オフィス家具製造販売のプラスに転職。要職を務めながら、グロービス経営大学院に学び、後に同大学院の客員教授に。さらに、あの孫正義氏の後継者発掘を目的とした「ソフトバンクアカデミア」の第一期に参加し、その高いプレゼン力でアカデミアンの中で国内年間1位を獲得。

迷ったらワイルドに「リスクが高いが新しいもの」を選ぶ習慣をつくろう。

「踏み出すのが怖い」局面というのはある。しかし恐怖を感じつつも、それを克服することはできる。習慣をつくるのだ。

「迷ったらワイルドなほうを選べ」とは、ヤフーの現社長、宮坂学氏が2012年の社長就任時に言った言葉だ。この言葉を行動基準にすれば、やがてそれが習慣になり、自分が変わってくる。
ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンのどちらを選ぶか悩んだときに、結果としてローリスク・ローリターンを選ぶかもしれないが、「ハイリスクだからやめよう」と、すぐには逃げなくなる。これを、仕事でなくとも、小さなことから習慣にするといい。

たとえば、昼飯の選択。大好きで毎日のように通っているラーメン屋に行くか、食べたことはないが美味しそうな、しかし味のわからないエスニック料理店に行くか。
「失敗」はしたくない、と考えたらレパートリーが増えない。そういうときには、ワイルドに新しい店を選んでみる。仕事でも日常的に機会はある。
たとえば「この会議でこの発言をしたらメンバーにドン引きされるかもしれない。でも言いたい」というとき。発言を控えたら、後悔をする。だから、ワイルドに発言してみる。

そのうちに、ワイルドな選択をしないと気持ち悪くなる。そうやって、少しずつ行動を変えていくのだ。こんなレベルからでいい。
毎日の積み重ねが大事なのだ。小さな一歩を続けるうちに、仕事の判断や自分の生き様も、ワイルドになってくる。

リスクをとり、踏み出すうちに、自分の思いがさらに強まる。だから次の一歩は、より大きな一歩を踏み出すことができる。その繰り返しだ。

マインドを鍛えよう。気づけば一瞬で変われる。

図1:個人の力を示した氷山の図、図2:マインドを形づくっている「神殿」(『キングダム 最強のチームと自分をつくる』 P.79、85の図をもとに編集部が作成)ビジネスでは、スキルとマインドの両方を鍛えることが大切だ。
個人の力を、氷山で考えてみよう(図1参照)。水面から顔を出し周囲から見える部分が、その人の行動。その行動をつくるベースが、水面下にある、その人のスキルやマインドだ。

スキルは、専門知識や仕事をするうえで必要な技術。たとえば、論理思考力とか、プログラミングスキル、マネジメントスキルなど、色々あるだろう。一方、マインドとは、心。つまり志、情熱、軸、価値観、倫理観などを総称している。

スキルとマインドは、行動の土台となる。周囲からは見えず、その人の行動を通じて周囲は「あの人はプレゼンのスキルがある」とか「彼は情熱的だね」などと認識する。スキルもマインドも、両方大事だ。強いマインドを持っていても、スキルがないと、気合いだけが先走って、空回りする。

一方で、スキルはあるが、マインド、たとえば志が弱い場合はどうか?
いつもの仕事を淡々とこなすのは、どうにかなるかもしれない。しかし新領域にチャレンジするときなどは、たくさんのハードルが現れるので、気持ちが弱いと乗り越えられない。また、トラブルが起きたときなどは、行動がブレる。だから、強いマインドは絶対に必要だ。

スキルとマインドをどうやって鍛えるか? スキルは、5年なら5年、10年なら10年の蓄積が力に変わっていく。高度なスキルを鍛えるのには時間がかかる。

一方でマインドは、きっかけがあれば一瞬で変えられる。大事なのは「気づくこと」だ。ただ、気づいただけで何もしないと、再び弱くなる。だから、気づいたら行動する。そして振り返る。振り返って、また気づく。気づいたらまた行動する。この繰り返しだ。するとマインドが、徐々に熱く、大きくなってくる。
強いマインドを持ち成果を出す人は、この①きっかけがあり、②そのきっかけから自分のマインドのありように気づき、③行動に移し、④振り返り、気づきを得て、⑤また行動する、というサイクルができている。

「あなたは何者か?」これに答えられる人が、「自分の生きる道を切り開いている」人だ。

ビジネスパーソンに聞いてみると、実に多くの人がこう言う。

「このままでいいのか、漠然と将来に不安がある。ただどうしたらよいかわからないまま、日々が過ぎていく。そしてますます不安が募る」と。
そして、どうするかといえば、大部分の人が、「考えるのをやめて、仕事に没頭する」と言う。将来を考えたくないから、思考停止する、ということだ。

気持ちはわからないではない。だが、それではダメだ。自分の人生は自分で切り開こう。自分を見つめ、自分を知り、自分の人生を取り戻そう。
前項で述べたマインドを形づくっている要素を「神殿」のイメージで説明しよう。図2でいうところの、土台が「価値観」、その土台から出てくる柱が「軸」、軸の上に乗っている屋根が「志」、つまり「これを成したい」という思いだ。

「志」は自分の軸、つまり自分が大切にしている、物事の判断基準により形づくられるものだから、屋根のように、「軸」の上に乗っている。そしてその「軸」は、自分は何が好きで何が嫌いか、何が大事で何が大事ではないか、という自分の「価値観」から滲み出てくる。だから、土台となる自分の「価値観」を見つめ、知ることが、自分の人生を切り開くためのスタートだ。

自分の“価値観”を認識し確立する研修

以上、伊藤氏の『キングダム 最強のチームと自分をつくる』から一部をご紹介しました。
伊藤氏は『Lead the self ~自分を導くリーダーシップ研修』で、心構えを説くだけでなく、受講者の個性や価値観を引きだすことに重点を置いています。
自分を見つめ直し、自分の強みや役割を知るための仕組みとして、モチベーショングラフを利用します。横軸に時間、縦軸に幸福度を示し、自らの人生をグラフ化するものです。
また、数人が一グループになって対話するワークショップを行い、自分はどんな人生を歩いてきたのか、自分はどんな人生を歩いてきたのか、自分の価値観はどんなものか。そして今後は何の花を咲かせていくかといったことを深く掘り下げていくのです。
こうして自分の価値観を認識することで、自分なりの判断、決断の下す際のゆるぎない軸を確認することができます。

伊藤氏の研修では、このプログラムのほか、企業様のニーズに合わせてカスタマイズも可能です。自立的な人財、次世代リーダーを育成したいとお考えの企業様は、ぜひご相談ください。

『キングダム 最強のチームと自分をつくる』
キングダム』の41の名シーン&名セリフを通して、夢、挑戦、勇気、決断、チームワークなど、「仕事の本質」を学び取る1冊。かんき出版から2017年6月に刊行。


【企画・監修:@人事編集部広告制作部】

「かんき出版の社員研修」

出版社の強みをいかした豊富なネットワークにより、有名作家が講師として登壇するのが特徴。あらゆるテーマのプログラムを取り揃え、企業の問題点の解決につながるようカスタマイズして提供している。講師陣の著書からカリキュラムを具体的にイメージしやすい。
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