第14回HR EXPO春(人事労務・教育・採用)|RX Japan株式会社第14回HR EXPO春(人事労務・教育・採用)|RX Japan株式会社

ITを活用して企業業績を上げられる人材を作る!

第2回「ITコーディネータ資格の活用事例について」

第1回では、「ITコーディネータ資格制度」について、制度ができた経緯や資格内容、取得方法などを紹介しました。その中で、経営者や情報システム部門担当者などが、資格取得を通じて学んだ知識やスキルを自分のビジネスのブラッシュアップに活かしていることに触れました。今回は、実際にITコーディネータ資格を活用されている方に 資格を取得しようと思ったきっかけや、具体的な活用事例を語っていただきました。ぜひ参考にしていただきたいと思います。

その1:経営者の立場で

皆さんこんにちは。
私は、宮城県仙台市に本社を置く株式会社コー・ワークス(https://co-works.co.jp/service/)代表の淡路義和と申します。経産省推進資格「ITコーディネータ」の活用事例について、経営者の目線からお話させていただければと思います。


 

・弊社事業内容のご紹介

現時点における事業内容は、一言で言うと「IT技術を軸としたモノ・コトづくり企業」です。弊社のIT技術における強みは、ハード・ソフトどちらも開発可能である点です。

IT技術を軸とした【コトづくり】では、テレワーク等の活用による働き方改革の普及啓発事業や、地方創生に繋がるIT人材育成事業を立ち上げ推進しています。

日本創生会議の某レポートによると、我々が生まれ育った東北の地は、2040年には80%以上の自治体が消滅可能性都市となるとのこと。このまま指をくわえて見ている訳にはいきません。自分も含め、東北の地に住み続けたい!と願う同志の想いを、我々の強みを活かして形にしたいと切に感じ、東北の各自治体と共同で地方創生にチャレンジしています。

IT技術を軸とした【モノづくり】では、ソフトウェア・ハードウェア技術を駆使したシステムを、お客様の課題解決を目的とし構築する『課題解決型モノづくり』が主体ですが、弊社で常々大切にしているコンセプトは以下の3点です。

  • 「課題を持つ企業の未来がどうあるべきかを、経営陣と共創する意識を持つ」

発生している課題を経営者目線で捉え、課題の優先度を把握した上で、ITの専門的知識を存分に活かした解決案を模索・検討し、結果経営に対してどんなインパクトが発生するかを事前に想定しつつ、最終的に自分が経営者の立場ならどういったジャッジを下すかを想像し、提案することが重要です。

  • 「既に世の中にあるものは作らない」

お客様の立場に立てば、既に世の中にあるものは、それを活用した方がQCD(Quality:品質、Cost:コスト、Delivery:納期)の観点から見ても絶対良いですよね。

  • 「必要ないモノ、余計なモノは作らない」

お客様のITナレッジが低いのをいいことに、不必要なモノ、余計なモノまで開発・納入してしまうベンダーが中にはいます。我々はプロとしての誇りを持ち、必要ないモノは作りません。

弊社におけるITコーディネータの役割

前述したコンセプトを実現するためには、『経営者の立場に立つ意識』『顧客視点の公正さ』、そして『プロとしての自覚』が必要ですが、ITコーディネータの理念、及び倫理規定ではこれらを全て謳っています

弊社ではこの素晴らしい理念、倫理規定を自社の経営戦略にうまく取り入れ活かしたいと考え、2014年に「ITコーディネート事業部」を設立。この部署をITモノづくりの『営業のセクション』とし、「経営者の立場で、本当に必要なモノだけを提案・導入する」というコンセプトを本気で実現する組織を作り上げ、対外的なブランディング、及び社員に対する意識付けの意味も含め、これを他社との差別化要因としています。

最後に

ITコーディネータの素晴らしさは本質的な理念、そして倫理規定にあると思います。
弊社ではSEにも取得を推奨しています。今作っているシステムは、企業のどんな経営課題を解決するために使われるのかを理解し、イメージしながら開発した方が、作る側もやる気が出て品質も上がると思ったからです。

弊社におけるITコーディネータ資格活用ノウハウはいつでもご提供しますので、興味をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、弊社までお問い合わせください。

その2:プレーヤーの立場で

はじめまして、株式会社コー・ワークスITコーディネート事業部長の武田修と申します。

生まれは宮城県の大崎市というところで、銘米「ササニシキ」が誕生した地です。地元の工業高校を卒業し、大手SI会社に就職、その後2回のUターンを経て2014年にいまの会社に落ち着きました。

当初は教育事業を新たに立ち上げるという計画でしたが、紆余曲折あって、自社ソリューション開発のPM(プロマネ)を引き受けることになりました。その後、ITコーディネータの資格を取得し、現在のITコーディネート事業部で企業や自治体の課題解決のご支援をしています。

現在は、宮城県仙台市に妻、息子(6年生)、犬(ポメチワ)の3人と1匹で暮らしています。最近の趣味は自転車(クロスバイク)で、週末朝に青葉城址や塩竃神社などに出向いていります。

現場にいる人間がどのようにITコーディネータ資格を活用しているのか。少々お時間をとって読んでいただければ嬉しいかぎりです。

資格取得のきっかけと活用

ITコーディネータという資格は、正直名前くらいしか知らず詳しい内容は知りませんでした。ただ、前の会社の同僚が大変な思いをして取得した資格でしたので、漠然とですが難しい資格という認識でした(同僚が取得した当時は、今の体系とは異なり時間もお金もかかっていました)。

きっかけは、何の取柄もない自分の“居場所”を確保したかったからです。自分から見て当社は尖った部分のある、いわゆるプロフェッショナルな人材の集団でした。そんな中でやっていくには何か武器を持たなければいけないと考え、当社代表に薦められたこともありトライしました。

ところが、資格を取得してからが、正直、プレッシャーとの闘いでした。その理由は、今まであまりお話をする機会のなかった会社の経営者層と接する機会が増えたためです。

ITコーディネータの使命として“常に経営者の立場に立ち”という部分があるのですが、そもそも自分は経営者になったことがないため、立ち位置にどうしてもズレ(低く)が生じ、常に自分が背伸びしながら研修で学んだPGL(プロセスガイドライン)の内容を教科書として現場に出向き、経営者層の方々とお話しながら実践し経験値を増やしていく日々でした。当然、失敗も数知れず、落ち込むたびに当社代表の叱咤激励を受けたことも多々ありました。

とはいえ、経験値という踏み台のおかげで少しずつ自分の立ち位置も上がり、お客様からの「ありがとうございました」というお礼のお言葉も昔より素直に受け入れられるようになってきました。

これから取得を考える方に(自戒も込めて)

ご存じのとおり、ITコーディネータ資格は、取得さえすればずっと保持できる資格ではありません。日々努力研鑽し、毎年必要なポイントを取得することで資格更新ができる生きた資格です。

ですから決して取得すること自体を目的とせず、取得するために学んだ知識と、取得した以降に蓄えられていく経験値などを十二分に活用し、世の経営者の方々の課題解決のご支援をする気構えで取得していただければと思います。

最後までお読みいただいた皆様の、今後のご活躍を心から祈念いたします。
皆様にとって何かの参考になれば幸いです。ありがとうございました。

次回以降の予定

最後までお読みいただきありがとうございます。今回はITコーディネータ資格者の方の声を通じた活用事例についてご紹介させていただきました。
本連載は全4回の予定で、次回以降は以下のような内容を計画しております。
◇第1回:ITコーディネータ資格制度とは?
◇第2回:「ITコーディネータ資格の活用事例について」(資格取得のきっかけ、活用方法など)
◇第3回:人事部門(管理部門)の生産性を向上させるIT活用
◇第4回:サイバーセキュリティの脅威に対応するための、基本中の基本と、人材育成のお話しなど

 

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