データで採用を制する!候補者の心を動かす中途採用プロセスの新戦略

中途採用の需要は年々高まり、企業間の競争は激しさを増しています。売手市場となった中途採用市場においては、従来と同じアプローチでの採用活動では競争に勝ち抜くことはできません。データを活用した採用プロセスの見直しは急務です。
今回は、なぜ中途採用を成功させるためにデータ活用が有効なのか、具体的にどのようにプロセスを変えていくべきなのかをご紹介します。
目次
採用成功のカギは「データ」
従来の採用活動は企業が候補者を選ぶ「見極め採用」が一般的でした。しかし、このアプローチでは昨今の採用競争を制することは難しいでしょう。
売手市場の環境下から、候補者は併願している場合が多く、自身の意思決定軸に照らし合わせて検討しているため、いかにして候補者の第一候補群に躍り出るかを考慮しなければなりません。
候補者に「この会社で働きたい」と思ってもらえるようになるためには、候補者の意思決定軸に応じて自社の魅力を伝える『アトラクト採用』をする必要があります(下画像参照)。『アトラクト採用』を実行するにあたり、まず候補者の意思決定軸がデータとして可視化されていなければなりません。
また、候補者が抱えている疑問や不安点を解消することも重要です。次の面接担当者への申し送り事項として、次の面接で何をケアすべきかを共有する必要もあります。
このように、現代の採用活動において候補者から選ばれる企業になるためには、データが重要となるのです。
データが採用を変える3つのポイント
中途採用においてデータを活用することで、企業の採用活動は以下のように変わります。
1. 候補者の心境の変化や懸念点をデータで可視化
「本当に知りたい情報を確認できていない」「前の面接で話した疑問点を解消できていない」といった候補者の不安を解消するためには、データで候補者の心境や懸念点を可視化することが有効です。
データを通して候補者をより理解し、さらにそれを自社内で共有することで、手厚く一貫した対応が可能となります。
2. 序盤から候補者の志望度1位になるための採用プロセス
自社に入社してもらうためには、序盤から志望度1位になり、採用体験で1位を維持することが重要です。候補者は併願応募している場合が多く、選考序盤で第一志望群に入っていない場合、後半から大逆転することは難しいでしょう。
データ収集により候補者を深く理解し、お礼メッセージやオファーレターに反映させることで、候補者の志望度を高めることができます。
3. 候補者体験を高める
転職活動状況、自社に対する所感、候補者の意思決定軸などの情報を収集し、これらのデータを基にした、自社の魅力を伝えるアトラクト・懸念点へのケアを行うことで、候補者の体験価値を高められます。継続して候補者データを集めることで、候補者の心情に変化があった際に、最適なコミュニケーションをとることができます。
データ活用によって採用に成功した事例
実際にデータによって採用に成功したケースとして、株式会社ダイニー(以下、ダイニー)の事例をご紹介します。
ダイニーは、資金調達やメディア露出の増加など急成長を続けていますが、採用活動が担当者のノウハウに依存していたことが採用規模を急拡大するうえでの障壁になっていました。
この状況を解決するために、株式会社Haulが提供する「RekMA」を導入し、データを活用した採用プロセスへの転換を実施。RekMAの動的なアンケート機能により候補者の心境データを収集し、面接担当者への適切な申し送りを実施しています。
さらに、候補者1人ひとりに最適化したオファーレターの作成によって、均質化した候補者体験を提供できるようになりました。結果として、同社の月間応募数は2倍に増加した一方で、80%という高い内定承諾率を維持できているとのことです。
▼候補者に届くオファーレター(イメージ)
明日からできる採用プロセス改善
最後に、明日からできる採用プロセス改善として、具体的な改善案をご紹介します。
〇アンケートの設計と実施
選考状況に合わせた候補者の心境や状況を収集するためには、面接後のアンケートが有効です。面接の所感や自社の志望度、懸念事項などを確認し、次回の面接時に活用できるようにします。
〇候補者データに基づいた申し送り
候補者の満足度を高め、入社意欲を醸成するためには、アンケート結果や面接での対話内容を次の面接担当者に適切に申し送りをする必要があります。
しかし、このプロセスを高い精度で実行するには、多大な時間と労力がかかるので、RekMAのようなテクノロジーを活用したサービスの必要性も高まっています。
〇フォローアップの仕組み化
候補者体験を高めるためには、面接やアンケートなどで収集したデータを踏まえた候補者へのフォローアップが重要です。面談後のお礼メッセージにおいても、画一的な内容ではなく、候補者に合わせてカスタマイズするべきでしょう。
先ほどの事例で紹介したように、収集したデータを基に、生成AIで負荷なくお礼メッセージやオファーレターを作成して一人ひとりの候補者に寄り添ったフォローアップをするのも効率化する一つの手です。
おわりに
中途採用市場の競争環境が激化する中、データに基づいた採用活動は企業にとって必須の戦略です。候補者一人ひとりの意思決定軸を理解し、候補者ごとに最適化したコミュニケーションを図ることで、採用競争を勝ち抜くことができます。
ぜひ、自社の採用プロセスにデータ活用を取り入れてみてください。属人的な採用活動から脱却し、データドリブンな採用活動へと転換することで、内定承諾率の向上、ひいては企業の成長へとつながるはずです。
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