~国内・外でのビジネス環境で孤立しないスキルを身につけるには~

第3回「コミュニケーション力・異文化理解力向上」

今後より一層進む事が想定されるグローバルな環境下で活躍できる人材育成について、本コラムでは、外国人と国内・外でビジネスをする環境において重要になる能力とは具体的にどのようなものなのかをテーマとして取り上げています。
第1回では、語学を習得する過程で他能力の底上げ効果について、第2回では具体的にどのようなアプローチで習得していく事が効果的なのかを解説してきました。
今回の最終回では、「コミュニケーション力・異文化理解力の向上を目的としたアプローチ方法、研修」をいくつかご紹介していきたいと思います。

増加傾向にある訪日外国人、外国人労働者数

では、まずは現在異なる国籍、文化背景をもった方々との交流や、仕事をされている方はどのくらいいるか見てみましょう。
日本政府観光局が発表した2017年6月の訪日外国人数は、前年同期比17.4%増の約1,376万人との発表がありました。
(「訪日外客数(2017年6月推計値)」http://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/data_info_listing/pdf/170719_monthly.pdf)

2013年に初めて訪日外国人観光客数が1,000万人を突破したことは記憶に新しいことと思いますが、本年度上期(1~6月)の6カ月でその数を超え今後更なる増加が見込まれます。

厚生労働省の発表では、外国人労働者数は108万人(2016年10月時点)に上り、2013年の同時期の労働者数は約72万人であったことを考えると、わずか3年で約1.5倍増加したこととなります。
(「『外国人雇用状況』の届出状況まとめ(平成25年10月末現在)」http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000036114.html)

ではそのような中、コミュニケーション力に自信がある方はどれくらいいるでしょうか?

仕事をする上で、大多数の方が一人で仕事を完結するのではなく、他者と協業して仕事をしていると思います。コミュニケーションをとることは必然的に日常茶飯事起こりますし、その中でコミュニケーション力があるに越したことはありません。

マイナビニュース会員500人に行われたアンケート( http://news.mynavi.jp/news/2014/05/06/063/ )によれば、「自分にはコミュニケーション能力があると思いますか?」との問い対して、実に72.4%の人が、「いいえ」との回答がありました。

「自分の気持ちを伝えるのが下手」、「自分から話かけるのが苦手、話題が浮かばない」、「初対面の人と打ち解けるのに時間がかかるから」など多くの方がコミュニケーションに苦手意識を持っていることが見受けられます。

このような背景があるなか、コミュニケーション力・異文化理解力の向上にはどのようなアプローチ、研修方法が有効なのか。今回のコラムでは、以下の3つを紹介します。

  1. World Café研修(コミュニケーションスキル&異文化理解力)
  2. アドベンチャープログラム研修(コミュニケーションスキル、チームビルディング力)
  3. 外国人おもてなし語学ボランティア講座

1.World Café 研修~発言力を高める!~

この研修は、カフェのような空間の中リラックスした状態でメンバーを変えながらグループごとにテーマに沿った議論を重ね、参加者の意見や知見を集め、新しいアイデアの発見や、グループ間でのコミュニケーションを促します。

【研修概要】
人数:16名以上の参加者+ファシリテーター
グループ単位:4~5名程度
時間:最低2~3時間
テーマ例:楽しくコスト削減を盛り上げるためにはどうしたらよいか!?

【研修効果】

  • 参加者全員が各グループで発言をする機会が多いため、活発的にコミュニケーションが取れ、積極的に意見交換が行え、またテーマに沿った興味関心が芽生え、その後のモチベーションにもつながる。
  • 相手の話をよく聞き、また自分の意見をしっかりと共有する場であるため、自ずとチーム団結力が芽生え、コミュニケーションを積極的にとろうとする参加者の変化が見られる。

実施方法などの詳しい詳細に関しては、World Café.Net(http://world-cafe.net/index.html)をご参照下さい。

2.アドベンチャーコミュニケーションプログラム研修(ACP) ~団結力を高める!~

この研修はイギリスで発祥し、学校教育へ適用するようアメリカで開発され、アドベンチャーをベースとした環境の中で、自己との対峙、葛藤、自分自身に対する挑戦、仲間との協力、成功体験、達成感を得て、人としての成長を促すよう開発されたプログラムが適用されています。
(写真:http://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/kuis_news/detail/0510_0000002837.htmlより抜粋)

【研修概要】
人数:8名以上の参加者+ファシリテーター
グループ単位:8名程度
時間:最低1日から

【研修効果】

  • 本プログラムはいずれも一人では解決できない活動であるため、お 互いのコミュニケーション力やリーダーシップなど、グループ相手の話をよく聞き、また自分の意見をしっかりと共有する場であり、自ずとチーム団結力が芽生え、コミュニケーションを積極的にとろうとする参加者の変化が見られる。
  • 体験プログラムで「目標設定→体験→振り返り→一般化→適用→継続」のサイクルが体験できる。

プログラムの詳細に関しては、こちら(http://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/kuis_news/detail/0510_0000002837.html)をご参照下さい。

3.外国人おもてなし語学ボランティア講座 ~おもてなしの心を育てる!~

東京都が主催しているこの講座は、東京2020年オリンピック競技大会の開催を見据え、外国人観光客が安心して東京に滞在できる環境を整えるため、「外国人おもてなし語学ボランティア」の育成を目的に開催されています。

【研修概要】
時間:おもてなし講座(3時間半×1回) + 語学講座(英語)(2時間×4回) をセットとした全5回のコース、または「おもてなし講座」のみの受講も可能。
定員:60名

「おもてなし講座」
外国人とのコミュニケーションに関する知識や、外国人にたいする「おもてなし」の心を身につけるため、おもてなしや異文化コミュニケーションについてグループワークを通して学習。

「語学講座」
外国人と道案内等の簡単なやりとりができる程度の会話力を身につけるため、テキストを活用し、受講者同士のロールプレイングを交えながら、定型的な表現を中心に学習。

なお、本講座の募集要項などに関しては、東京都ホームページにて確認が可能です。
外国人おもてなし語学ボランティアWeb
https://www.omotenashi-v.metro.tokyo.jp/

おわりに

今後ますます外国人の方と接する機会は多くなると思いますので、本コラムを通して、少しでも皆様の語学力・コミュニケーション力向上に寄与できれば幸いです。何か語学力、異文化理解、その他お困りのことがあれば、弊校までお問い合わせください。
3回にわたってお付き合いいただきありがとうございました。

以上

神田外語キャリアカレッジ
法人研修部 仲田 勇樹

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