研修からビジネス成果を出した研修プログラムとは

ベスト・オブ・2024年 事例紹介

受講者と職場のニーズに一致/提供方法が効率的かつ効果的/定着フォローで行動変容と成果につながる

2024年も多くの効果的な研修を実施させていただきました。
毎年12月、その年に実施した研修の中から「これは良い!」「これは面白い!」と評価された研修プログラムを紹介するイベント「ラーニング・イノベーション・フォーラム」を開催しています。
本稿では、その中からビジネス成果につながった優れた3つの研修プログラムを紹介します。

目次

  1. 2024年の研修プログラムの傾向
  2. 事例1:ジョブ型採用者向けに即戦力化できる土台を育む:新入社員
  3. 事例2:変化に強いマインドセットとメンバーの成長支援スキルの獲得:マネジャー
  4. 事例3:現場で即役立つ実践的なイノベーション研修:中堅社員
  5. クロージング

2024年の研修プログラムの傾向

今年は、階層別、グローバル、コミュニケーション、イノベーションなど合計19の興味深い研修プログラムの紹介をしました。業界別では特に目立った傾向は見られず、例年通りさまざまな業界のお客様が立派な人材育成施策を実施しています。
全体の傾向としては、集合研修に加えて事前学習や職場実践、定着フォローなどの取り組みが増加していることが挙げられます。「単発の研修だけでは十分な効果が得られない」という認識が広がり、多くのお客様が新しい試みにチャレンジし、大きな成果をあげていたといえるでしょう。

その中から、人材育成担当者の皆さんに特に参考になると思える3つの優れた研修プログラムを紹介します。

事例1:ジョブ型採用者向けに即戦力化できる土台を育む:新入社員

対象者:新入社員
優れたポイント:研修内容が職場と受講者のニーズに完全に一致している

研修背景

パンデミック以前から「新入社員には主体性向上が必要と」言われてきました。パンデミック後は、ジョブ型採用の浸透により「専門スキルさえあれば良い」と考えがちな新入社員が増加。社会人としての基本スキルの育成がより重要視されるようになりました。

具体的なニーズとしては以下の4つが挙げられます。

  • 主体性向上:自分で考えて自ら積極的に動いて挑戦するマインド
  • ロジカルなコミュニケーション:自分の考えを簡潔・明瞭に伝える力
  • グローバル対応の基本:異文化対応力の基本とビジネス英語の自己学習方法
  • プロフェッショナルマインド:配属後のトラブルをスムーズに解決するマインドセット

この研修では、これらのニーズに応えることで大きな成果を上げました。

プログラムのイメージ

1日1テーマの新入社員研修で、テーマごとに終日実施します。

参考になるポイント

  • 早期に基本マインドセットを学び、研修中の意識変革を促す
  • ロジカルなコミュニケーションを早期に定着させる
  • 異文化対応と英語を、インプットだけではなく複数外国人講師との演習で実践的に学ぶ
  • 配属直前に、配属後によく起こる問題について考えさせて心の準備をさせる

事例2:変化に強いマインドセットとメンバーの成長支援スキルの獲得:マネジャー

対象者:マネジャー
優れたポイント:効率的かつ効果的なブレンドラーニングの活用

研修背景

ビジネス環境の激しくなる中、マネジャー自身が新しい挑戦を続ける姿勢や、メンバーを効果的に育成するスキルが求められています。この研修では3日間の研修と職場実践を組み合わせることで、行動変容と成果を生み出しました。

プログラムのイメージ

参考になるポイント

  • 初日にモチベーションを高める対面研修を終日実施
  • 育成部分をリモート研修で対応し、ハイブリッドワーク環境に最適化
  • 反転学習で事前学習を促進し、研修時間を演習中心にする
  • 職場実践を組み込むことで行動変容を促進
  • 最終日に成果発表を行い、学びを可視化

事例3:現場で即役立つ実践的なイノベーション研修:中堅社員

対象者:中堅社員
優れたポイント:定着フォローを重視し、行動変容と成果に直結

研修背景

多くの従業員がイノベーション研修の経験がなく、自信を持てていない状況でした。この研修では、「リスクを恐れない挑戦マインド」を育てるため、受講者の職場課題に基づいた実践型のプログラムを実施しました。

このイノベーション研修は単発のやりっぱなしではなく、定着フォローが確実になされるよう一連のシリーズになっています。職場実践を組み合わせ、さらに成功に近づけるようにコーチが一人一人に個別サポートをしています。
即実践できる研修内容、職場実践、個別サポート、成果発表の組み合わせによって受講者のイノベーション力が着実に伸び、いままでになかった自信が得られました。

プログラムのイメージ

参考になるポイント

  • 研修内容を簡単で実践的なテクニックに絞る(難しい理論と事例は不要)
  • 研修中に実際の課題を扱い、研修内容と職場実践を連動
  • 研修期間中に職場で実践を行い、プロコーチが個別サポートを提供
  • 最終日に成果発表を行い、学びを共有

クロージング

2024年に実施した研修の中から、参考となりそうな好事例を3つ紹介しました。
参考にしていただきたいポイントをまとめると、こうなります。

  • 事例1:研修内容を職場と受講者ニーズに適合させる
  • 事例2:ブレンドラーニングを活用し、効率的かつ効果的な研修を行う
  • 事例3:定着フォローを重視し、行動変容と成果を促進する

これらが少しだけでも2025年の企画のヒントになれば嬉しいです。さらに良い研修プログラムを目指して頑張りましょう。

===============
企業向け専門 研修会社
アイディア社
IDEA DEVELOPMENT株式会社
https://ide-development.com/

@人事では『人事がラクに成果を出せるお役立ち資料』を揃えています。

@人事では、会員限定のお役立ち資料を無料で公開しています。
特に人事の皆さんに好評な人気資料は下記の通りです。
下記のボタンをクリックすると、人事がラクに成果を出すための資料が無料で手に入ります。

今、人事の皆さんに
支持されているお役立ち資料

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


資料請求リストに追加しました

完全版 HR系サービスを徹底解説! HR業務支援サービス完全ガイド 勤怠・労務管理 採用支援 会計・給与ソフト など