新入社員研修、若手社員研修、中堅社員研修、管理職研修

時代に合った階層別研修にするための見直しポイント

最近、「階層別研修の見直しがしたい」という声をよく耳にします。この数年でビジネス環境が大きく変わってきたにもかかわらず、多くの階層別研修はもう何年も変わっていない、ということが背景として挙げられます。

多くの人材育成担当者が来年度のプランニングに取り組んでいる最中だからこそ、整理しておきたい、階層別研修で今後も継続すべき内容と時代に合わせて新しく見直したほうが良い内容を解説します。

目次

  1. 新入社員研修
  2. 若手社員研修
  3. 中堅社員研修
  4. 管理職研修
  5. クロージング

新入社員研修

新入社員研修の研修目的は、フリーな立場の学生から責任感のある社会人にシフトすることで、これは以前とまったく変わっていません。したがって、従来の新入社員研修の内容はそのまま必要です(例えば、入社式、部門紹介、マナー研修、仕事の進め方、技術教育など)。

ただ、「Z世代」と言われるように新入社員の性格や特性は以前と変わってきており、また労働環境も過去とは異なるため、下記のような新しい内容と工夫を加える必要があります。


※画像はクリックすると拡大します(以下、同じ)

なお、新入社員研修への効果的な接続として「内定者研修」にも力を入れている企業は、下記の記事を参考にしてください。
内定者研修のよくある問題と3ステップの解決ヒント
https://at-jinji.jp/expertcolumn/507

若手社員研修

ここで言う若手社員研修とは、主に入社2〜3年目社員向けの研修を意味しています。パンデミックから若手社員向けの研修が多くなり、重要性も増しました。重要になった理由はさまざまですが、代表的なものは、

  • 若手社員の成長実感とモチベーションを高めるために必要
  • リモートワークなどの関係で、同期との人間関係構築の機会が必要
  • 一人一人の知識とスキルに対するばらつきが大きいため、少しでもそろえたい
  • 以前よりも若手社員に求められる仕事の量とレベルが比較的高く、そのため育成が必要

以前からのニーズは、ざっくりとですが、

  • 2年目 上期:仕事の効率を高める(実行力強化研修)
  • 2年目 下期:自分で自分のモチベーションを高める(モチベーション向上研修)
  • 3年目 上期:他の人を上手に巻き込む、動かす(影響力強化研修)
  • 3年目 下期:自分のキャリアについて考える(キャリアデザイン研修)

それ以外の新しいニーズに対応した新たな工夫とコメントを下記にまとめました。

中堅社員研修

パンデミック以降、中堅社員研修が増えてきました。企業ごとにその背景は異なりますが、よく言われるのは、

  • 社員のエンゲージメントを高めるために、まずは管理職手前のスーパーバイザーやチームリーダーのヒューマンスキルを高めたい
  • 中堅社員自体のモチベーションとエンゲージメントを高めたい
  • 管理職になるよりも早いタイミングで、ピープルマネジメント力を身につけてもらいたい

共通点は、MBAのようなマネジメント知識より、ヒューマンスキルが大切になることです。そのうえでメンバーのエンゲージメント、モチベーション、能力を向上させることが目的です。そのためにおすすめしたいポイントを下記にまとめました。

管理職研修

ビジネス環境の変化について最も関心が高く、影響が大きい層は管理職ですが、不思議なことに、研修が以前から変わっていない、昔のままのプログラムを実施しているケースが最も多いのは管理職研修です。良い機会ですから、ぜひリニューアルしましょう。少なくとも下記のような工夫をしてみることをおすすめします。

※一人ひとりのカスタムラーニングジャーニーが可能な時代にようこそ
https://at-jinji.jp/expertcolumn/448

クロージング

パンデミックから時間がたった今が、研修プログラムを見直す絶好のタイミングです。ぜひ、来年度に向けて自社の階層別研修をリニューアルして、時代のニーズに合わせましょう。これまで実施してきた既存の研修をやめる必要はありません。今回ご紹介したチェックポイントを確認して、必要ならひと工夫加えて、より効果的な階層別研修にしましょう。

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https://ide-development.com/

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