第6回【名古屋】総務・人事・経理Week(RX Japan株式会社)第6回【名古屋】総務・人事・経理Week(RX Japan株式会社)

2024年の人材育成はどうなる?

最新の人材育成トレンド予測に学ぶ。遅れないための重点項目

生成AIの実験&体験/6つのメガトレンドへの具体的な行動

年末年始に人材育成に関するさまざまな調査結果と研究レポートが出ます。毎年それらを読み込んでおり、今年もトレンド予測をまとめました。今回主に参考にしたレポートはこちらです。

画像:参考レポート

日本の人材育成担当者にとって重要なトレンドをピックアップしながら、トレンドに「遅れない」ための重点項目を解説します。

目次

  1. 今年の人材育成トレンドのキーワード
  2. AI
  3. 6つの長期的なメガトレンド
  4. まとめ

1.今年の人材育成トレンドのキーワード

それぞれのレポートの中から特に目立っていたキーワードをリストアップすると図1のとおりです。(数字はパーセント)

図1人材育成トレンドのキーワード分析|2024年の人材育成はどうなる?  最新の人材育成トレンド予測に学ぶ。遅れないための重点項目(@人事プライムコラム)

誰も驚きませんが一番よく出てきたキーワードは「生成AI」です。

その次はパンデミックとハイブリッドワークの中で再び脚光を浴びた「リーダーシップ」です。

DEI(ダイバーシティ&インクルージョン)の強調ポイントは従来の性別、人種、宗教などから拡大してきたさまざまな観点で、社員の特性を上手に活かせる風土を作ることです。
「ハイブリッドワーク」というのはハード面(オフィスワークとリモートワークの効果的なマネジメント)とソフト面(リモートワークの中心となっている社員の心理的安全性と昇進など)があります。

また日本より欧米では経営者と従業員の意識のギャップが激しくて、多くの企業は苦労しているそうです。

アップスキルやリスキルのように従業員の「スキル」を戦略的な把握・管理・向上することもホットトピックの一つです。

受講者一人一人に合わせた「パーソナライズ学習」もとても可能性のある面白いキーワードです。

こうした、人材育成の注目キーワードがある中で、今回は「生成AIの実験&体験」「6つのメガトレンドへの具体的な行動」について詳しく説明します。特に、生成AIについては、今年中に小さい実験や体験を実施しないと遅れてしまいます。

2. AI

2023年はAIの年と言っても過言ではありませんでした。その勢いは今年も続くはずで、トレンドを言う時に「1. AI 2. その他 」と分けても良いぐらいAIは目立っています。
いろいろなレポートがある中でAIについて一番興味深い、参考となるものはドナルド・H・テイラー氏による人材育成のグローバル意識調査(※1)でした。内容は2023年の秋に調べた人材育成担当者の生成AI活動に関するものです。
※1:L&D Global Sentiment Survey:https://donaldhtaylor.co.uk/research_base/focus-on-ai-in-ld/

世の中の多くのレポートでは「AIが重要」「AIの可能性はすごい」などと強調されていますが、現時点で世の中の人材育成担当者がAIで本当に何を取り組んでいるかの具体的な情報はとても少ないです。それに対して、緻密な意識調査を基に出されたこのレポートの結論は

  • 生成AIを極めて効果的に使いこなしている人材育成チームは少ないので、現時点で自社は遅れていると心配する必要は少ないです。
  • 同時に何ができるかという小さい実験・体験を積極的に始めることが重要です。実施しないと今年中に遅れてしまいます。
  • 生成AIの可能性はすごいですが、その可能性を全て実現している企業はほとんどありません。
  • 生成AIは人材育成のテーマではなくて、従業員全員の仕事関連テーマです。


さらに詳しく見ましょう。

生成AIの利点

これから生成AIをより積極的に取り組む人材育成チームが多い中で、そこでどのような狙いがあるか、どのような利点を求めているかのデータを見ましょう。人材育成担当者の生成AIに対して求めている利点を図2にまとめました(数字=パーセント)

図2生成AIの狙い・求めること|2024年の人材育成はどうなる?  最新の人材育成トレンド予測に学ぶ。遅れないための重点項目(@人事プライムコラム)

狙っていることは大きく2種類:

  1. 現在の取り組みの効率化、スピードアップ、経費削減、強化
    (例:コンテンツ作成時間の短縮、人材育成の効率化、情報収集の効率化)
  2. 今あまりできていないことの強化
    (例:スキル強化と定着フォロー、スキルの把握・分析・特定、知識確認の強化)

狙いはわかりやすいのですが、もっと興味深いことは現時点で世の中の人材育成チームの実際の取り組み状況です。

生成AIの実施状況

現在の取り組み状況についてざっくりまとめると

  • 実施中:55%
  • 実施していない:45%

もう少し細かくステージごとに分けると図3になります。未検討は1割未満ということで考えていないチームはほとんどありません。実施状況の8割以上は一部の実施、テスト中、検討中です。
他のレポートで強く強調されていたことは、生成AIをうまく使うためには社内のデータが整理されていないと難しいということです。おそらく複数のレガシーシステムの混在している日系企業にとってこれは一つの課題になると思います。

図3生成AIの実施状況|2024年の人材育成はどうなる?  最新の人材育成トレンド予測に学ぶ。遅れないための重点項目(@人事プライムコラム)

生成AIの実施内容

生成AIをすでに使っている人材育成担当者は、実際に業務のどの段階で生成AIを使うのかを図4で紹介します。

1) 研修の企画
2) 研修設計
3) 研修実施
4) 研修フォロー

図4生成AIの実施段階での適用状況|2024年の人材育成はどうなる?  最新の人材育成トレンド予測に学ぶ。遅れないための重点項目(@人事プライムコラム)
参照:https://donaldhtaylor.co.uk/research_base/focus-on-ai-in-ld/

曲線が示すように、2)設計から3)実施の段階でよく活用されているのが分かります。

それでは段階ごとに生成AI活用をどう実施しているかの詳細を確認しましょう。

繰り返しになりますが、今年のホットトピックNo.1はAIです。完璧に使いこなす必要はまだありませんが、今年から積極的に取り組み始めないと遅れてしまうリスクがあります。

3. 6つの長期的なメガトレンド

AI以外のトレンドについて人材育成関連情報のキュレーションと提供をしているオフビートワークスはこのように面白い図でトレンドをまとめました。

6つのメガトレンド|2024年の人材育成はどうなる?  最新の人材育成トレンド予測に学ぶ。遅れないための重点項目(@人事プライムコラム)
https://www.offbeat.works/l-d-trends-map

最も外側の層に今後無視できない6つのメガトレンドが明記されています。具体的には

  • スキル中心組織 (Skill-Based Organizations)
  • DEI (Inclusive workplace)
  • パーソナライズ学習 (Personalization)
  • 生涯学習 (Lifelong Learning)
  • デジタル対応 (Digital Workplace)
  • 人材育成チームの価値提供 (Performance Consulting)

毎年、細かい流行は変わりますが、このメガトレンドはしばらく続くはずです。

紫の色合の意味は

  • 濃い= 今年のトレンド
  • やや濃い = 1-5年後のトレンド
  • 少し薄い = 6-20年後のトレンド
  • 薄い = 21年以上先のトレンド

という意味です。

その中で、中心にある濃い紫に今年から積極的に取り組んだ方が良い活動があります。

例えば

  • 生涯学習を実現するために複数の学習スタイルを組み合わせる
  • デジタル対応を強化するために幅広く育成施策を行う
  • DEIの施策を広げて、心理的安全性やメンタルヘルスを加え
  • パーソナライズ学習の第一歩を踏むためにAIによる受講者に合わせて研修コンテンツをアレンジして、コーチングでフォローする

4. まとめ

例年に比べて今年は明確な新しい人材育成トレンドはあまりありません。AIは極めて注目されていますが、それ以外は今までも重要とされていたトレンドが多くなっています。

その中でいろいろなレポートを読み込んで新たに感じたことは、例えば心理的安全性のようにヒューマンテーマとAIのようなテクノロジーテーマのバランスが重要だと強調されていることです。テクノロジーの急激な発達に人間が追いついていないという課題を指摘するものです。一方、育成の提供方法については、今まで必要性はわかっていたが実現できなかったスタイル(例:パーソナライズ学習)がトレンドに入っています。

このように、従来の育成施策に関してもAIがさまざまな関与を深めることが予想されますが、新しいテクノロジーで世界が一気に変わることは初めてではありません。

例えば1995年頃のインターネットの初期に、「ホームページが見られてすごいね」と一気にその普及が始まった点と似ている感じがします。

生成AI自体はあくまでも技術です。それを使ったChatGPTという対話アプリが出てきましたが、それはまだ技術のショーケース(生成AI技術を目立たせるための紹介)に過ぎません。しかし人材育成の分野でも、それ以外の仕事分野でもAIを活用したサービスやアプリがどんどん生まれていくはずです。今年は取り残されないために、「AIで何ができるかを体験」する年にしたいものです。

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