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ミラキャリ通信 Vol.12

リモート副業人材の活用が地方の中小企業で広がる 「ふるさと副業」個人のエントリー数は前年比 5.79 倍に

リクルートが発行する、会社を越えて企業に参画できるサービス『サンカク』から「未来の働き方」、「未来のキャリア」について発信するプレスレター『ミラキャリ通信』の内容を転載して紹介するコラム(TOP画像は「ミラキャリ通信vol.12」より)。
参照『サンカク』:https://sankak.jp/

今回は、『サンカク』が運営する副業マッチングサービス「ふるさと副業」について、2021年度の利用状況や実際に副業者を受け入れている企業のインタビューを紹介している。

目次

  1. 『サンカク』の現場から - Report from Sankak
  2. 地方の中小企業で広がるリモート副業人材活用
  3. 「ふるさと副業」―地方企業と都市部人材の共創―
  4. 「ふるさと副業」で副業者を採用し、経営課題を解決
  5. 副業人材活用で広がる、地方企業と個人の新しい可能性

『サンカク』の現場から - Report from Sankak

株式会社リクルート Division 統括本部 HR 本部 HR エージェント Division ソーシャルリレーション推進部 『サンカク』グループ責任者 古賀 敏幹(こが としき)

地方の中小企業で広がるリモート副業人材活用

コロナ禍以降、首都圏のみならず、全国的にリモートワークが浸透しています。これにより、首都圏以外の地方企業でも副業人材活用が広がっています。

その兆しは『サンカク』が運営する、副業マッチングサービス「ふるさと副業」の参画企業数、個人エントリー数にも表れています。首都圏企業と比較し、出遅れていた事業活動のオンライン化が地方企業でも浸透。以降、地方企業の副業人材活用が増えているのです。
北海道、東北、中国・四国、九州まで、全国各地から「ふるさと副業」に参画する企業が増加。2021 年度は2020 年度と比較し、参画企業数は 7 倍以上、副業受け入れ決定人数は 9 倍以上、個人のエントリー数は 5 倍以上に増加しています。
また、「ふるさと副業」が 2021 年に開催したオンラインマッチングイベントでは、参画企業の半数以上が採用に成功するなど、高い採用成功率も特徴となっています。通常の正社員採用などでは知名度や勤務地の問題で募集に苦労している企業であっても、【リモート×副業】採用という形での募集に切り替えることで、想定以上の応募が集まり、副業者の受け入れにつながるという事例も多数生まれています。

 「ふるさと副業」―地方企業と都市部人材の共創―

「自分の成長は鈍化しているのではないか?」
社会人になって何年も経つと、そんな不安が湧き上がることがあります。今の会社を辞めることなく、他社 で新たな経験をすることで、成長の機会を得られたら良いのでは——そんな発想から生まれたのが、会社を 越えて成長企業に参画できるサービス『サンカク』です。

『サンカク』には、「ふるさと副業」と、「社会人インターンシップ」という二つのサービスがあります。2022 年 4 月時点で、登録ユーザー数は累計 7.7 万人、『サンカク』のサービスをご利用いただいた企業は延べ約 475 社になります。
「ふるさと副業」は 2018 年から取り組みを始め、2021 年から本格的にサービスを拡大しております。 コンセプトは、「地方企業と都市部人材の共創」。 都市部(首都圏など)で働きながら本業では得られない挑戦機会を求めている人と、事業創造に必要な 知見・スキル不足に悩む地方企業のマッチングを図ります。

「社会人インターンシップ」は、大手企業からベンチャー企業まで規模や業種にかかわらずさまざまな企業が事業課題に関するテーマ を掲げ、それらに興味を持ったユーザーがディスカッションを重ねてアイデアや解決策を提示していくサービスです。キャリアアップを目指すディスカッション参加者は、参加後に企業から副業や転職のオファーが届く可能性もあります。

「ふるさと副業」で副業者を採用し、経営課題を解決

実際に「ふるさと副業」を活用し、副業者を受け入れている企業にお話を伺いました。 

株式会社マルサ(新潟県三条市 製造業) 従業員数 47 名

新商品開発担当を副業で募集。応募者 20 名の中から 2 名を副業者として受け入れ
受け入れ副業者・大手電機メーカーの商品開発(30 代男性)
 ・大手 IT 企業の事業企画(20 代男性)

——「ふるさと副業」を活用されたきっかけをお聞かせください。
当時、新商品開発業務を私一人で担当していましたが、開発スピードを上げるべく、商品開発担当者の採用 を検討しておりました。ただ、正社員での採用の場合、期待する成果が得られなかったときのことを考える と悩ましく、進め方に迷っておりました。そんな中、『リクルートエージェント』の営業担当者から「ふる さと副業」の提案を受けました。副業であれば、自社でもできそうだと思い活用を決めました。

——実際に副業募集を開始してみていかがでしたでしょうか。
まず、大手企業で開発知見を蓄えた方からたくさんの応募があり、驚きました。商品のアイデア出しから要 件設計、マーケティングまでを副業者にお願いしたいと思い、1 名の採用を想定していましたが、結果的に 2 名の方を副業者として受け入れることに決めました。「ふるさと副業」を通じて行った座談会では、事前に資 料を準備した上で提案をしてくださる候補者もいらっしゃり、お互いを深く理解した上で採用を決めること ができました。

——副業者様の入社後のご活躍状況はいかがでしょうか。
副業者の方には、知見を基に、マーケット調査やアイデア出しを推進していただいています。これまでは、 商品開発業務の決まったルーティンというものはありませんでした。商品開発のプロセスを協働いただくこ とで、自社ならではの商品開発のルーティンやフレームワークが整備されました。これは想定していません でしたが、大きな副産物だと感じています。

——活用されてみて感じた「ふるさと副業」の良いところをお聞かせください。
座談会の場でお互いを深く理解した上で、副業をお願いする方を決められた点がとても良かったです。座談 会では通常の面接よりもカジュアルな雰囲気で多くの方とお話しすることができました。対話を通して、候 補者の志向性やリアルな考え方に気付くこともでき、採用可否検討の参考になりました。例えば、大企業で 稟議や承認に時間がかかって、思うように業務が進められないという方には、当社ではその障壁は低いため、 楽しく働いていただけるだろうなと考え、そうした点を訴求しマッチングに至りました。

環境緑花工業株式会社(青森県八戸市 造園・土木業、植物工場事業) 従業員数 30 名

新事業の野菜の販路開拓担当を副業で募集。応募者 44 名の中から 1 名を副業者として受け入れ
受け入れ副業者・経営企画業務経験者(40 代男性)

——「ふるさと副業」を活用されたきっかけをお聞かせください。
これまで苦戦していた植物工場の立て直しを考えたのがきっかけでした。当初は植物工場のマーケティング ポジションで正社員採用を検討していたのですが、求める要件も高いため、なかなか難しそうだなと考えて おりました。そんな中、「ふるさと副業」を知り、副業であれば優秀な方に参画いただける可能性もあるの ではないかと考え、活用を決めました。

——実際に副業募集を開始してみていかがでしたでしょうか。
想像をはるかに超える数の応募が集まりました。地方企業で知名度も低いということもあり、正社員募集で はなかなか応募を集められませんでしたが、「ふるさと副業」では 40 名を超える応募がありびっくりしまし た。「地元のために貢献したい」「マーケティングスキルや経験を生かしたい」といった候補者の熱量の高さ もうれしかったです。転職と副業だと候補者の応募の考え方も大きく異なることを実感しました。

——副業者様の入社後のご活躍状況はいかがでしょうか。
副業者の方がこれまでの経験を生かしながら、販路開拓のため現地での徹底した情報収集と営業活動をして くださっています。100 を超える飲食店から情報収集をしたところ、特定の種類の野菜が市内に流通してお らず、飲食店が仕入れに苦労していることが分かりました。その野菜を飲食店に直接届ける手法に切り替え る戦略を提案していただき、その戦略が今は軌道に乗り始めています。実際に現地に赴き、頭だけでなく、 手も足も動かし活躍いただいている姿を本当にうれしく思います。

——活用されてみて感じた「ふるさと副業」の良いところをお聞かせください。
座談会では、それぞれの方が色んな角度から解決策を提案してくださったので、どの方を副業者として受け 入れるのか、良い意味で非常に悩みました。その中で、ただアドバイスをする立場ではなく、「一緒に苦しみ たい」という思いを持つ方を受け入れることに決めたのですが、座談会という形であったからこそ、候補者 の思いの深さを知ることができたのかと思います。経営者として孤独を感じることも多かったので、テクニ ック論だけではなく、「どういう会社にしたいか」ということも相談できる方を受け入れられたことはとても うれしく思います。 

副業人材活用で広がる、地方企業と個人の新しい可能性

「まだ副業人材活用をしたことがない」「副業人材活用に関心はあるが迷っている」そんなお悩みをお持ちの 方は、一度副業募集を試してみるのはいかがでしょうか。通常の採用選考ではなかなか出会えないような人 材と、出会える機会が広がるかもしれません。
「ふるさと副業」の場合は、企業の現状や課題を踏まえた上で、どんなポジションで、どのような要件で副 業募集をするべきかなど、募集設計から手厚くサポート、マッチングイベントの開催まで支援させていただ 6 きます。『サンカク』のデータベースに登録されている約 7.7 万人の経験豊富なビジネスパーソンの中から集 客が可能なため、安心して募集を開始することができます。

コロナ禍という予期せぬ事態に直面し、多くの企業や個人が働き方を見つめ直しました。地方の企業であっ ても【リモート×副業】という形で、都市部の人材に参画いただける手段がある今、地方企業の副業人材活 用はますます活発化していくのではないでしょうか。 今後も「ふるさと副業」の取り組みを、さまざまな地方・産業へ広げていき、企業と個人の可能性が広がる ような、新しい出会いのきっかけを紡いでいきたいと考えています。

【ニュースレター:「ミラキャリ通信 Vol.12 地方の中小企業で広がる、リモート副業人材活用 「ふるさと副業」個人のエントリー数前年比 5.79 倍 参画企業のうち半数以上が採用成功」より|2022年7月5日・株式会社リクルート】

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