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世界最大の国際大会ATD ICE に「対面で3年ぶり」に参加して掴んだ

グローバルで「重要で実用的で日本にも合う」人材育成のトレンド

世界最大の人材育成国際大会であるATD ICE 2022(Association for Training Development International Conference and Exhibition)が5月15日〜5月18日の4日間にわたり米フロリダ州オーランドで開催されました。
参考:https://atdconference.td.org/

3年ぶりに対面で参加し、発表も行いました。たった4日間でしたが、一気にグローバルの人材育成トレンドを把握することができました。
たとえば「魅力的なコンテンツで好奇心を刺激し、丁寧なフォローでマインドを向上させ、上司を巻き込む職場実践で効果に結びつける」「個人を強化、チームを強化、組織を強化して学習する組織に風土変革」「人材育成部門が自らを改革し、スピードとアップした対応力により、組織を巻き込んでビジネス効果を支援する」といった施策から強いインパクトを受けました。今回のコラムは大会に参加して分かった人材育成のトレンドの中から「重要で実用的で日本にも合う」ハイライトを3つの切り口から紹介します。

ATD ICEとは
ATDは1944年設立の非営利団体で、40,000人以上の会員(企業や組織の代表が半数)を持つ世界最大の人材育成会員制組織です。そしてICEは、ATDがアメリカで毎年開催する国際大会で、100以上の多彩なセッション、数百社の展示会という業界最大級の規模のイベントに、世界中から数千人の人材育成の関係者が集まることで知られています。たった4日間でグローバルの人材育成トレンドと最先端の成功事例を一気に得られる貴重な機会です。

関連記事:「ATD ICE 2021」へ参加した私が伝えたい最新のグローバル人材育成トレンドと日本との比較

目次

  1. NOW:ベンチマーキングすべき成功事例
  2. NEW:把握しないといけない育成の最新ノウハウ
  3. NEXT:今後期待できる可能性の高いトレンド
  4. 成果にこだわる人材育成チームを目指しましょう

NOW:ベンチマーキングすべき成功事例

今回のホットトピックはマインド、ダイバーシティ対応(DEI)、コーチング。欧米からの注目が極めて高いリーダーシップセッションでもマインドとコーチングの話が中心でした。マインド関連施策を一覧でリストアップすると表の通りです。

全般にマインド強化のためには、研修よりコーチングに期待している印象を受けました。コーチングは代表的に2つのパターンがあります。

1) 管理職にコーチングスキルを教えて、その管理職が自分の部下と後輩にコーチングスキルを使う。
2) プロコーチにお願いする。

いずれのパターンでも長短所があります。リーダーシップ研究で有名なジャック・ゼンガーがまとめたコーチングのよくある問題、解決ヒント、期待できる成果を紹介します。

ダイバーシティ対応(DEI)に関するセッションも多く、高い関心を集めていました。
今までのダイバーシティセッションの内容はDEIの定義、重要性、促進の方法中心でしたが、今年は成果に重点を置いた施策が目立ちました。例えば、従来の手法の落とし穴を列挙して対策を示すとか、個人レベルではなくて組織レベルで浸透させる方法などです。その中でも実践的なのはダイバーシティ施策の効果測定でした。研修効果測定で有名なパッティ・フィリップスが3つの切り口で効果測定する手法を紹介していました。

NEW:把握しないといけない育成の最新ノウハウ

NEWというのは過去のベストプラクティスのベンチマーキングではなくて、進んでいる企業がまさに今取り組み始めているラーニングです。キーワードがマクロラーニングミクロラーニングです。
※日本では比較的よく「マイクロラーニング」と呼ばれていますが、このコラムでは「ミクロラーニング」と表示しています。

以前と違うことは、ミクロがさらに細かく小さくなっています。数分程度の映像が代表的なパターンで、受講者の負担を少なくする効果があります。

同時にマクロはより長くなっています。単発研修だけではなくて、定着を強化するために研修+職場実践+上司の巻き込み+コーチングなどのような複雑なラーニングジャーニーが多く、受講者負担が多くなってきています。
ミクロラーニングは受講者に刺さるコンテンツ作成をして、ITツールを使って上手に展開すれば良いが、ややこしいマクロラーニングの研修設計は比較的に難しくなります。なぜなら知識系、スキル系、マインド系と研修種別ごとに実施内容が異なるからです。

そこで必要とされるのが定着と効果につながるブレンドラーニングジャーニーの設計のパターンです。
今回「ラーニングトランスファーと成果を高めるためのブレンドラーニング研修設計(Design Blended Solutions for Learning Transfer and Results)」というセッションで紹介されました。種別毎に時間軸に沿ってアクションの順番をパターン化して示していますが、既に多くのお客様で実践を重ねてきたものです。

NEXT:今後期待できる可能性の高いトレンド

NEXTというのはこれからウォッチした方が良い、今後期待できるラーニングテクノロジーです。例えば、

成果にこだわる人材育成チームを目指しましょう

人材育成が以前より重視されているし、高く期待されています。その期待に応えるためにラーニングテクノロジーを使いこなすスキル、様々なラーニング施策を設計するノウハウ、職場の関係者を巻き込む能力、成果を出す力が必要です。それを一言でまとめるとGMの事例で発表されたHILO(成果にこだわる人材育成チーム High Impact Learning Organization)です。是非HILOになることを目指しましょう。

参考:

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企業向け専門 研修会社
アイディア社
IDEA DEVELOPMENT株式会社
https://ide-development.com/

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