第6回【名古屋】総務・人事・経理Week(RX Japan株式会社)第6回【名古屋】総務・人事・経理Week(RX Japan株式会社)

2022年はどんな1年になるでしょうか?

人材育成トレンドの予測とそこから学ぶ具体的な行動へのヒント

新年になりましたが、1月から色々な変化が起きていて今年も刺激的な1年になりそうです。
国内外で「2022年はこのようになる」「今年◯◯がホット!」「本年のテーマがこれ」のようなレポート、記事、予測がたくさん出てきています。その中から代表的な「4つの視点」の内容をまとめて紹介します。自分の考えている2022年の人材育成のトレンドと比較しながら確認してみてください 

目次

  1. 企業の人材育成担当者の視点
  2. リーダーシップ開発専門家の視点
  3. HRテクの視点
  4. 国内企業の人材育成担当者の視点
  5. クロージング:結局どうすれば良いか?

企業の人材育成担当者の視点

先日、人的資本に関して世界的に権威のある研究機関i4cpが発行したレポート「Download i4cp’s 2022 Priorities & Predictions Report」によれば、CLO(最高教育責任者*1)の人材育成に関する予測と優先順位は下表の通りです。

*1 CLO :Chief Learning Officer - 最高教育責任者
*2 EVP :Employee Value Proposition - 企業が従業員へ提供できる価値の総称
*3 DEI  :Diversity Equity & Inclusion - 多様性・公平性・包括性の略。より持続可能な社会を実現してゆくために企業、学校、自治体が進めるべき対策の総称

この内容を見ると、企業の課題と向かう方向性がくっきりと浮かび上がってきます。

(1)人材育成は従業員のモチベーション、エンゲージメント、リテンションの鍵です。また優秀な社員の採用には、会社にしっかりとした人材育成制度があることが魅力付けの1つになります。

(2)激しい変化に上手に対応するためには中間管理職が必要不可欠ですが、現時点でマネージャー全員に十分な能力、スキル、余裕があるとは限りません。変化、スピード、デジタル、グローバル、イノベーションが求められている環境にあって会社をリードできるように、多くのマネージャーに教育を与える必要があります。

(3)同じ教育をしても、成果につながる会社とそうでない会社があります。その違いは大規模の育成施策を成功させるカルチャー(学習風土)があるかどうかです。その学習風土作りを今年こそスタートさせましょう。

(4)以前から少しずつ話題になってきているDEI(*3)ですが、今年は宣言や掛け声の段階から行動と実績のフェーズに移す年です。 

リーダーシップ開発専門家の視点

経営者とマネージャーにとっての大事な人事関連テーマは何でしょうか?DDI(*4)の調査によるとマネージャーの重要人事課題のトップ10は下図(*5)のとおりです。

*4 DDI:Development Dimensions International 世界最大級のリーダシップ開発コンサルティング企業
*5 10 Hot Leadership Topics for 2022

出所:「10 Hot Leadership Topics for 2022」(DDI)

少しまとめると3つぐらいのジャンルがあります。

・マインドの強化:1-ウェルビーイング、2-大量離職時代、7-DEI、10-理念

パンデミックの影響で過去にはなかったストレスを感じている従業員が少なくないため、ケアが必要です。前向きに捉えると、働き方改革の活動よりはるかに大きいワークスタイルの変化を起こせたので、これをきっかけにより健全な職場環境と受け入れやすい風土に変えられたら良いです。

・ヒューマンスキルの向上:3-リスキル、8-リモートスキル

出社・リモートのハイブリッドワークでも良いマネジメントができるように管理職のヒューマンスキルを強化することが大切です。その後、AI革命に向けて、ITが苦手な人間ならではの良さを最大限活かすためにヒューマンスキルをピカピカにしましょう。

・テクニカルスキルのパワーアップ:4-自動化、6-デジタル対応、9-アナリティクス

数年前から他の部門はDX(デジタルトランスフォーメーション)活動をしてきましたが、積極的に進めている人事部門は多くないのが現状でした。しかし人事がデジタルから避けられない年がやっと来たという予測です。

HRテクの視点

人事 x ITやHRテクの分野で有名なJosh Bersin(ジョシュ・バーシン)は無視できない存在です。バーシンの2022年の予測レポート「HR Predictions for 2022」 から今年のHRテクノロジートレンドを見ましょう。

難しそうなカタカナ用語が多いが、日本でも今年からちゃんと考えた方が良いキーワードはEX強化とHRアナリティクスだと思います。

EX(Employee Experience)

従業員の採用から退職までの間に得られる一連の経験には複数の接点があって、それぞれをバラバラの点ではなくて一つのつながったジャーニーや線に持っていこうというコンセプトです。全体の流れをよく見るといくらでも改善する余地があって、これを改善すると従業員にとっても会社にとっても様々な利点があります。バーシンの研究によると優れたEXのポイントは下記の図のとおりです。

すばらしいEXのポイント
・意味のある仕事内容
・しっかりとしたマネジメント
・建設的な風土
・健康的な職場環境
・成長する機会
・企業に対する強い信頼

HRアナリティクス

人事データを整理、可視化、分析、活用という意味です。確かにこの数年間人事用のシステムやプラットフォームの広告が一気に増えて、よく見かけます。でも、人が人を見ていく主観的な人間らしい人事の世界に、こうしたデータのようなものを持ち込んで本当に良いことがあるかという疑問も当然あります。今年の予測レポートの中でバーシンはアナリティクスによる利点を次のように明確に出しています。

最先端のアナリティクスを活かす企業は17%しかない。
その傾向は(アナリティクスを活かさない企業と比較して)、
4.3倍 社員の帰属意識が強い
4.8倍 人気企業
7.3倍 高いリテンションとエンゲージメント
2.6倍 数字目標の達成
6.7倍 変化への対応能力が強い
7.7倍 イノベーション力がある

国内企業の人材育成担当者の視点

ここまでグローバルトレンドを紹介したが、最後に国内はどうかを少し見てみたいです。1月13日(木)に「2022年の人材育成予測」というイベントを開催して、そこに参加した日系企業の人材育成担当者にヒアリングをしました。

●2022年の環境変化について

世の中に環境変化が激しいと言われている中で社内の人材育成の取り組みが劇的に変わっているかというとそうでもないケースも多々あります。参加者に「2022年は去年と比較してどのぐらい変わりそうですか」を聞いたところ下記のようが回答になりました。

回答を見ると2022年というのは全くついていけないカオスになる予想はありません。同時に少しずつ進化していく必要があります。

●研修形態について

数年前まで企業研修と言えば対面集合研修とeラーニングが9割以上でした。パンデミックに入ってからリモート研修が急に増えて、オンデマンド研修も普及してきています。
4月の新入社員研修に向けて、よく聞こえてくるお客様の声は「ハイブリッド研修を考えている」です。ハイブリッドというのは対面の集合研修とリモート研修のミックスです。2022年の研修スタイルの傾向をもう少しわかりやすく掴むために簡単な投票を取りました。

 

驚くようなデータではありませんが、言えることは
・リモート研修は今後も研修のスタンダードです。
・対面の集合研修は消えていないし、パンデミックが落ち着くと同時に増えます。
・オンデマンドがすでに多くて、高い品質のコンテンツが必要でしょう。
・ハイブリッド研修というキーワードが最近流行っているが実施はまだ少なそうです。
・ブレンドラーニングは最も効果的な研修スタイルですが、メジャーになるまでもう少し待たないとだめです。(残念)

ブレンドラーニングについては下記の記事の中で解説しています。
参考にしてみてください。

・研修の効果を劇的に高めるキーワード 「ブレンドラーニング」
https://at-jinji.jp/expertcolumn/274

・2022年だからこそ改善、実施したい新入社員研修の3つのポイント
https://at-jinji.jp/expertcolumn/337

クロージング:結局どうすれば良いか?

色々なデータを紹介しましたが、それでは今年やった方が良いことは何でしょうか。
個別の事情によって変わりますが、共通で言える2022年の人材育成担当者へのヒントをまとめました。

1) 人材育成のプロを目指す:以前より人材育成が注目されていて、良いチャンスです。育成によって従業員の能力を高めて良い成果に直接貢献しましょう。

2) 研修スタイルを効果的に使い分ける:色々な選択がある中でニーズに合わせて最適な研修形態を決めて上手に行いましょう。

3) 研修ラインアップを時代に合わせる:環境変化によって求められることを対応したいです。まずマネージャーに変化に対応する力、高いヒューマンスキル、ハイブリッド環境の効果的なマネジメントができるようにしましょう。高いヒューマンスキルを持ったマネージャーはこの時代において必ずチームメンバーの素晴らしいEX(Employee Experience)を生み出すことに直接貢献することになるでしょう。

4) 学習風土作りに着手する:研修で良い成果を出した職場には多くの場合学習風土が根付いていることが実例によりよく知られています。研修効果測定を行い成功事例・職場・マネージャーを発掘し、その学習風土を可視化して社内に知らせることに着手してはどうでしょうか。それにより経営者の人材育成への認識を高めるだけでなく、学習風土作りに目覚めて実践するマネージャーが増えることが期待できます。

2020年からの激変で人材育成の重要性がますますアップしています。すぐにできること、やるべきことから着手し、走りながら次の一手を見極めて行こうではありませんか!

実践に役立つ参考記事の紹介

・管理職の研修の見直しについて
今の管理職研修は本当に大丈夫か? よくある落とし穴と解決のヒント
https://at-jinji.jp/expertcolumn/344

・研修の効果測定について
研修効果測定の基本の3ステップ
https://at-jinji.jp/expertcolumn/359

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アイディア社
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https://ide-development.com/

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