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エンジニアのスキルを見極めるには? 面接前にやっておきたい下準備

paiza株式会社の谷口です。前回の記事では、エンジニア採用におけるスカウトとリファラルの活用方法についてお話ししました。今回は、実際の採用選考でエンジニアを面接するために必要な準備についてお話しします。

採用担当のみなさんは、応募者を的確に評価できて、自社のよさをしっかりアピールできる面接ができている自信はありますか? 優秀なエンジニアに選んでもらうには、面接を通して自社に興味を持ってもらう必要があります。また、応募者を評価する基準が明確でないと、必要な人材を採用することはできません。エンジニアの面接を実施する前に必要な準備について解説します。

【前回記事】エンジニア採用を成功に導く「スカウト」と「リファラル」活用のコツを解説

目次

  1. エンジニアを面接する前の準備
    【採用基準を面接官と共有する】
    【スキルを評価する基準を設ける】
    【開発環境や業務についての説明内容を準備しておく】
    【社内のエンジニアとのコミュニケーション】
  2. まとめ:エンジニアを面接するための準備のポイント

エンジニアを面接する前の準備

【採用基準を面接官と共有する】

面接が終わった後に、面接官や採用担当者の間で「この応募者を落とすか、通過させるか」でもめた経験はありませんか?

エンジニア採用に限った話ではありませんが、応募者の評価で意見が食い違うのは、事前に応募者を評価する軸を定めていないことが原因です。

評価軸が定まっていないと、たとえば
「Aさんは◯◯の業務経験はないが、△△のスキルが高いから落としたくない」
「Bさんはポテンシャルがありそうだけど、□□の経験がないのであれば見送りたい」
といった感じで、面接官は各々の感覚で応募者を評価することになってしまいます。

採用選考ではいろいろな立場の人が面接官を務めます。立場が違えば評価するポイントも変わってしまうため、評価の軸や優先度がずれてしまいます。そのまま選考を続けてしまうと、採用すべき人を途中で落としたり、逆にミスマッチな人を通過させてしまったり…ということが起こりえます。

まずは面接官や採用担当者の間で「応募者に対して重視すべきこと」の認識や優先順位などの「採用基準」をすり合わせておきましょう。例えば「このポジションには◯◯の業務経験と△△のスキルが必須、□□のスキルは現時点では必須ではないが、これから勉強して習得しようとする姿勢はほしい…」といった感じで評価軸が明らかになっていれば、一人の応募者に対してそれほど評価がブレることはないはずです。

【スキルを評価する基準を設ける】

エンジニアの採用選考では、応募者のITスキルをしっかり見定める必要があります。ただ、書類選考や面接だけでスキルを見抜くのは非常に難しいことです。特にエンジニア採用を始めて間もない企業や、採用担当者がエンジニア領域の専門知識に明るくない場合、自分たちで評価するのは限界があります。

そこでエンジニアの採用選考では、書類選考や面接だけでなく、客観的に応募者のITスキルを判断できるフローが必要となります。

GoogleやAmazon、Twitterなどの世界的なIT企業でも、面接の場でホワイトボードにプログラムを書かせたり、実際にプログラミングをさせたりしています。
paizaでも、独自のスキルチェックを実施しています。paizaは、プログラミング問題を解いた結果から、規定のスキルランクを獲得できたユーザーのみ求人応募ができるという仕組みの転職・就職サービスを運営しています。

業務遂行に必要なスキルを持つ優秀なエンジニアを採用するには、こうしたプログラミングテストを取り入れたうえで見極めていくほうがいいでしょう。
【参考】paizaのプログラミングスキルチェック https://paiza.jp/challenges/info

【開発環境や業務についての説明内容を準備しておく】

エンジニアは求人情報や面接を通して、その企業の開発環境や使用ツール、開発の進め方、また「入社したらどんな業務が発生するのか」などといった実務にかかわる情報を知りたいと思っています。

そのため、企業は面接で「こういう事業をやっているこんな会社で、あなたに入社してもらったらこのポジションでこの仕事をしてもらいたいです、周りにはこんな人たちがいます」といった感じで、会社の情報、事業内容、仕事内容を説明する必要があります。

面接前には、面接で何を説明するか、自社のどこをアピールするかを考えておくようにしてください。また、面接に参加するエンジニアにも開発環境や実務の内容など、開示できる情報をすり合わせておきましょう。

自社の業務について「応募者に聞かれたら答える」と思っている人もいるかもしれませんが、面接官が情報開示に積極的でないと、応募者からの印象が悪くなってしまいます。まず企業側から積極的に情報を提供していきましょう。

【社内のエンジニアとのコミュニケーション】

ここまで説明してきた内容は、求人票を書く段階でしっかり煮詰めていれば、すでに明確になっているはずです。とはいえ、面接官を担当する人がすべて求人票の内容を把握できていない場合も多いかと思います。

認識のずれや共有もれを防ぐには、面接に参加するエンジニアと、何に関する話をしてほしいかなど、共有しておきましょう。エンジニアチームが忙しいと、こうした共有がおろそかになりがちですが、実際の面接で何も話せないエンジニアがただ座っているだけというのは、応募者にとっても印象がよくありません。採用活動を始める段階から、社内のエンジニアチームとはコミュニケーションを欠かさないようにしましょう。

【参考】求人票作成ついてはこちらでノウハウを紹介しています。
エンジニア採用を成功させるには? 絶対にやっておきたい求人票作成前の下準備
応募が来ないのは求人票のせい? エンジニアにスルーされる求人票はどこがいけないのか

まとめ:エンジニアを面接するための準備のポイント

・応募者を評価する基準を明確にする
・エンジニアとしてのスキルを評価できるフローを設ける
・自社の業務や開発環境について説明できるようにしておく
・社内のエンジニアとコミュニケーションを欠かさない


今回は、エンジニア面接するために必要な準備をテーマにお話ししてきました。面接前の準備においても、社内のエンジニアと採用担当者、双方の協力が必要となります。エンジニアに任せきりになったり、逆に人事担当者だけで間違った評価をしたりしないためには、上記のようなポイントを押さえた上で面接を実施していただけたらと思います。

次回は、選考途中で辞退されないための面接手順について解説します。

>>>優秀なエンジニアが応募してきたら何を話す? 選考途中で辞退されないための面接手順

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