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SNSを活用したオンライン採用のポイント

今までは何となくSNSなどのオンライン採用はエンジニアなどの職種しか行なっていないようなイメージもあったと思います。
しかし現在はSNSを活用した採用活動も増えており、さまざまな職種での採用も増えてきているように思います。企業側もSNSで採用を実施するのであれば日頃から企業の文化や働く社員に関しての投稿をするなど、企業広報を積極的に行う必要があります。

今回は、採用担当者や広報担当者向けに、採用のオンライン化が進む中でSNSを活用して採用に結びつけるコツを、ニットの実践例を交えて紹介します。

目次

  1. 学生・企業共にメリットが生まれる採用のオンライン化
  2. 費用をかけずに企業の魅力を発信することができるSNS
  3. 企業広報を行い、SNS採用に繋げる
  4. SNSで全職種の採用が可能
  5. 編集部より

学生・企業共にメリットが生まれる採用のオンライン化

新型コロナウイルスの感染拡大により、会社説明会や採用面接をオンラインで実施する企業が増えました。

就職みらい研究所が行なった調査によると、オンライン面接の実施率は1398社中で69.8%という結果になりました。従業員規模別で見ると5000人以上企業では94.3%と9割を超えています。

出典:「就職白書2021」P7「6)面接(Web)実施率」より
参考)就職みらい研究所の調査ページ
https://shushokumirai.recruit.co.jp/white_paper_article/hakusho20210329001/

このような変化は、採用市場において、とても画期的なことです。今までであれば、地方の学生は東京まで片道6時間近くかけて説明会に来て、カプセルホテルかネットカフェに泊まり、また長時間かけて帰っていく必要がありました。ましてや海外の学生は説明会にも参加できないという、学生の住んでいる地域によって就職活動への負担やハンデが大きく異なっていたという課題がありました。

オンライン面接の積極的な導入で、どこに住んでいても、場所や時間に関係なく、平等に選考レースに乗ることができ、学生がより幅広い視野で企業を選択できるという意味では、素晴らしいことだなと思います。
また、企業としても海外在住学生や地方学生を視野に入れることで採用母数が広がり、優秀な人材をより多く選出することができます。

世界33カ国に400人のメンバーが点在する当社は創業当初から事業をオンラインで全て遂行していることもあり、採用もオンラインで行なっています。当社の人事は、エルサレムから仕事をしており、採用面接や労務周りも遠く離れた海外から実施しています。
時差を利用し、日本時間の22時でもエルサレムはまだ16時なので、仕事終わりの方との面接も可能です。また、オンラインアウトソーシングサービスの「HELP YOU」メンバーは全員をオンライン面接で採用しています。このようにオンラインのみで優秀な人材を採用することは可能です。

ここで注目したいのが、SNSです。
面接に限らず、採用活動全体でSNSというオンラインのコミュニケーションツールを活用すれば母集団の数を広げるだけでなく、企業も応募する側もよりリアルな情報を提供することができ、入社後のギャップをなくすことが可能です。

参考:オンラインアウトソーシングサービスの「HELP YOU」https://help-you.me/

費用をかけずに企業の魅力を発信することができるSNS

個人が就職や転職するまでには、大まかに下記のようなステップがあると私は考えています。 

世の中に、数え切れないほどたくさんの企業がある中で、自社に興味を持ってもらえることは、奇跡です。また、当社のようなBtoBのベンチャー企業は全く見向きもされないことも多くあります。求人広告出しても大手の広告に埋もれ、オウンドメディアをただ始めるだけではPV数が伸びることはありません。
だからこそ、無料で、自分の発信力次第で多くの人と繋がることができるSNSが有効になります。

以下の通り、SNSで圧倒的にユーザーが多いのはLINEです。しかし、LINEは基本的に、クローズドなコミュニケーションですので、SNS採用には向きません(一度、関係性ができてからのやりとりには活用できます)。その次に多いのはTwitterで、国内利用者は2019年時点で4500万人と言われています。ユーザー数も多く、不特定多数の人に発信できるTwitterを使い、採用に繋げるのは有効な手法だと考えています。

【出典】「TikTok(ティックトック)、LINE(ライン)、Twitter(ツイッター)、Facebook(フェイスブック)、Instagram(インスタグラム)|5大SNSの国内ユーザー数を比較」(ferrt)より 

また、Twitterを活用した採用を行えば、応募してくれた人のツイート内容も見ることができ、その人の考え方や趣味嗜好などを知ることができます。面接で堅苦しい質問をしあうよりも、Twitterを通じてリアルな情報を交えてコミュニケーションをとった方がよりお互いの理解を深めることができます。

企業広報を行い、SNS採用に繋げる

TwitterなどのSNSを活用して採用に 繋げるためには、事前準備が必要です。
まずは「個人のアカウント」で「企業広報」を行いましょう。企業アカウントで行なっても構わないのですが、リアルな情報を求める人が増えている現在、個人アカウントの方がより企業を身近に感じやすくなります。

下記は私が企業広報からSNS採用も実施してきた中で見えてきたポイントです。

◆個人アカウントで企業広報を行う際の鉄則
・名前出し
・社名出し
・顔出し(アイコンは自分の写真)
→実際の採用面接のようにどこの会社のどんな人なのかを公開することで、アカウントの信頼性が増します。

◆企業広報の内容
・社長の人となりを交えたエピソード
・社内の文化
・イベント告知
・お客様の声
・メンバー紹介 など
→「サービスをリリースしました」よりも、社内にいるメンバーや会社の文化が伝わる内容を積極的に投稿することをおすすめしています。

このようにTwitterを企業広報で使っていき、認知され、企業やそこで働く人のファンになってくださる方が増えたところで、本格的に「採用広報」についての投稿をします。

参照:https://twitter.com/mica823/status/1352788916433166336?s=20

まずは採用しているポジションや会社のビジョン、実現していきたいことなどを含めた上記の投稿をします。そして昨年から新しく導入されたTwitterのFleet機能を使用して、連日採用に関して投稿をします。Fleetでは、採用広報→企業広報→採用広報のようなサンドイッチにして投稿をすることがコツです。
例えば採用強化中→社長の人となり→採用強化中→副業をやっている人が多い→採用強化中→ニットの文化というように織り交ぜていき、転職を考えている人の興味関心を引きます。

【関連記事】
・SNSを活用した効果的な企業広報のノウハウを伝授!【事例付き】
https://at-jinji.jp/expertcolumn/265

 

・Twitter・noteを駆使した広報のSNS戦略【小澤美佳】
https://at-jinji.jp/blog/37179/

SNSで全職種の採用が可能

当社もTwitterで採用活動を行い、4月に2名入社しました。
エンジニア職に限らず、この記事で紹介しているノウハウやコツを実践して採用に結びつけられました。
また、オンライン採用だけでなく、入社式もオンラインで実施しました。

新型コロナウイルスの感染対策としてオンライン採用を捉えるのではなく、企業として新しい母体集団を築くことができると考えれば、より視野が広がるでしょう。

【参考】
フルリモート企業のニットが全国・世界各国に在住の新入社員を迎え入れるオンライン入社式を実施
https://at-jinji.jp/blog/38164/

 

編集部より

ニットさんのTwitterでの採用活動が、求職者にはどう伝わっていたのか、どう見えていたのか。そして、最終的にどういう形で採用につながっていったのか。
ニット社のウォンテッドリー記事(前半部分)でその一部が紹介されているので参考情報として紹介します。
https://www.wantedly.com/companies/strikingly9/post_articles/327457
https://www.wantedly.com/companies/strikingly9/post_articles/327461

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