企業広報は「個人アカウント公式版」の時代へ!SNSを活用したコーポレートブランディング
SNSが普及する中、人事、特に採用担当者の方は企業アカウントなどを作り、採用活動・企業PRを行っている方も多いのではないでしょうか。近年、世の中の人々は「安心・安全」な情報よりも「本音」へ、表層的な「イメージ」よりも「リアル」な感触を求めるようになってきています。今後より一層SNSは企業としての本音を伝えることができる重要なツールになってくると思っています。
前回の「SNSを活用した効果的な企業広報のノウハウを伝授!【事例付き】」で、企業広報をめぐるSNS利用環境の変化や具体例として、小澤がニットでどのような情報発信を行ってきたのかを事例を中心に紹介しました。
そこで、今回は人事の方を含めSNS利用を検討する広報担当の皆さまからよく寄せられる「SNS運用」の質問と回答を紹介しつつ、『コーポレートブランディングを中心としたSNSの運用方法』について掘り下げてお伝えします。
下記が私のTwitterアカウントです。こちらもご参照ください。
参照)アカウント名:小澤美佳 | knit広報 | 活き活きとした組織創り
ID:@mica823
URL:https://twitter.com/mica823
※こちらの記事は下記のnoteの記事「企業広報でSNSを使うメリットと皆様からの質問にお答えします」を@人事の読者様向けに一部編集させていただいております。
https://note.com/micakozawa/n/n59f8205a8ca4
目次
まずはコーポレートブランディングの目的・連携先を明確に
「コーポレートブランディングって何をしたらとよいのだろう」と戸惑われる方も多いと思います。担当として何を求められているか、目的を明確にすることが大切です。サービスPRであれば、マーケティングや営業との連携が必要ですし、採用PR・インナーブランディングであれば人事との連携が必要となります。そしてそれらを包括するコーポレートブランディングあれば、社長や経営企画との連携が必要です。
ベンチャー企業の広報担当者は、マーケティング兼務、採用兼務、社長秘書兼務など、何かしらの兼務が発生していることも多いと思います。
まずは企業ブランディングのために何をすべきか、そしてどの部署と連携をとるべきかを明確にしましょう。
コーポレートブランディングは「軸」を決める
上記の通り、コーポレートブランディングの目的を決めたら、次は短期・中期で目標を定め、具体的な行動に移していきます。
短期・中期の目標を立てる際は共通の軸を持つことが大切です。世の中の情勢に併せて変化する可能性はありますが、大きな軸からぶれないことが大切です。
当社の目標を例にみていきましょう。
①短期ブランディング
<目標>
テレワークの先駆者企業=ニット、新しい働き方実践企業=ニット
というイメージの浸透
<行動>
・オンラインイベントを定期的に開催
・テレワークで働くメンバーの多様な生き方・働き方を紹介
・テレワークのノウハウをテーマに複数のメディアで執筆をし、認知度アップ
など
<結果>
令和2年度「総務省テレワーク先駆者百選」を受賞
※参照:令和2年度「総務省テレワーク先駆者百選」をニットが受賞!(PR TIMES)
②中長期ブランディング
<目標>
人生の幸せを創出する企業=ニット
ニットのビジョン「未来を自分で選択できる社会をつくる」
テレワークの概念を広げていくことを目指しているのではなく、人が、自分の人生を自分らしく選択していくことで、幸せになってほしい、というのが、ニットの究極の目指す世界。
<行動>
上記の目標の抽象度は高いが、そのビジョン実現のためであれば、事業や組織もどんどん柔軟に変化していくことも厭わない。
この考え方をベースに置きながら、プレスリリースをはじめ、メディアに向けて発信。
==
また、コーポレートブランディングだけでなく、広報として、絶対に大事にしたいと思っているのは、インナーブランディングです。
インナーブランディング
<目標>
ニットのメンバーが広報を通じて、誇れる会社に。
「お母さん、新聞に載ったよ!」と家族や友人に自慢できることを目指したい。
<行動>
・ニットが色んなメディアに取り上げてもらうこと。
・オンラインイベントやメディアなどを通して、メンバーが露出されていくこと
その人の実績になったり、「この会社で働いていてよかった」と誇りに思ってもらえることを心掛けています。対外への発信(理想)と対内の反応(現実)は、出来る限り、乖離のないように、社内を変えていくことにも、広報目線で意識しています。
==
こうした取り組みがサービスブランディングや採用ブランディングへ繋がっていきます。さらには企業様にも知れ渡って、信頼に繋がったり、「ニットで働きたい!」と思ってくれる人が増えていくのだと信じています。
リアルな企業の声を届けられるSNS発信ならではのメリット
現在の広報活動の中で欠かせないのはSNSでの発信です。メディアに掲載されたら発信・拡散、普段の仕事や生き方について発信など企業情報も伝えながら、会社としてのマインドをリアルな声で届けることができるのがSNSです。
メリット①自分の言葉でリアルに伝えられる!
広報担当としては、TV・新聞・雑誌などに取材いただいて、会社の認知度・信用度を一気に上げることが大きなミッションです。
黄色の部分は、自分で内容をコントロールできます。特に、SNSやオウンドメディアであれば、自分の言葉にも責任が生まれますが、「自分の言葉で発信することができる」というのは大きなメリットです。
メリット②発信後の影響範囲は、自分の頑張った結果
上記の図2でお伝えした通り、WEBメディアへの執筆も、各メディアの意向はあるものの、ある程度、自分の言いたいことを発信することは可能です。また、世の中へ発信する機会をいただけること自体が、非常にありがたいです。
執筆(連載含む)媒体の一例 ◆SalesZine ◆OKAN ◆人事ZINE ◆日本法令 ◆iRONNA |
メディア掲載後の影響度合いに関しては、メディアの認知度や会員数に左右されるという実情があります。しかし、SNSの場合は、自分がフォロワー数を増やす努力をすれば、その分の影響範囲を自分で広げることが出来ます。
メリット③ユーザーのファン化に繋げやすい!
Twitterであれば、その人の特徴がプロフィールや日頃のツイートからお互いに分かるため、ターゲティングしやすいという特徴があります。
下記は私がTwitterで目指していることです。
▼ターゲティング ▼メンタリティ ▼ツイートを読んだ後の気持ち |
上記を含めて、一番思ってもらいたいのは、「小澤さんのツイートって、読んでるだけで元気でるな!」ということです。
ただ自分の伝えたいことを発信するだけでなく、相手にとって少しでも有益になるように、元気を与えられるような存在になりたいなと思っています。
SNS運用に関してのQ&A
Twitterのフォロワー数が大変ありがたいことに先日2万人を超えました。SNS運用に関しての講座も行っていますが、良くいただく質問をQ&A方式でまとめました。
Q:SNS情報発信するためにどれだけ時間や手間をかけているのか?A:Twitterに掛ける時間は下記の通りです。 具体的は下記のマイルールを実行しています。 Q:普段気を付けていることは?A: ①誰かを傷付けることは言わない Q:どうやったら発信の勉強ができるのか?A: ②情報キャッチのコツ ③SNSの運用講座などに参加する |
これからは『個人アカウントの公式版』の時代に
冒頭でもお伝えしましたが、人々は「安全」な情報よりも「本音」へ、表層的な「イメージ」よりも「リアル」な感触へと思考が流れています。だからこそ、企業ではなく、「人」を介して、会社・サービスの情報を、その人の言葉で、発信していく時代になっていくのだろうと思います。
「人を動かすのは人」です。人を立たせた情報発信を行う公式アカウントはこれからより注目されていきますし、時代にも合っていると思います。
SNSを活用して、企業の皆様の本音をぜひ多くの人に届けて、コーポレートブランディングを確立させていきましょう。
編集部より関連情報のお知らせ
小澤氏さんの、Twitterアカウントはこちら
アカウント名:小澤美佳 | knit広報 | 活き活きとした組織創り
ID:@mica823
URL:https://twitter.com/mica823
関連コラム:SNSを活用した効果的な企業広報のノウハウを伝授!【事例付き】
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関連記事:Twitter・noteを駆使した広報のSNS戦略【小澤美佳】
https://at-jinji.jp/blog/37179/
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