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2021年絶対無視できない人材育成トレンド

2020年はコロナに翻弄された一年でした。その中で育成での最大の変化は間違いなくわずか1年でのリモートへのシフトです。
コロナ収束の見通しは依然として不透明ですが、2021年の人材育成トレンドを3つ挙げ、具体的に実現するための方法を紹介します。 このコラムが大きく変化した現状を踏まえた2021年育成のフレッシュスタートのきっかけになればと願っています。

目次

  1. 人材育成の現状
  2. 2021年人材育成の重要なトレンド
  3. トレンド1 リモート研修の割合は増加してゆくが、質の向上にはさらに工夫が必要
  4. トレンド2 会社のニーズにより柔軟かつ早く対応するプレッシャーが強くなる
  5. トレンド3 「ブレンドラーニング」の普及が少しずつ始まる
  6. 3つのトレンドを実現するための簡単な第一歩として、お勧めしたいこと

人材育成の現状

昨年4月の新入社員教育から多くの企業で 一斉にリモート導入が始まりましたが、当時の各社様の取組には相当の差がありました。一部のお客様のようにちゃんとできたところもありましたが、期待した成果がすぐに得られず悪戦苦闘したお客様も多かったようです。
しかし12月頃のリモート育成評価ではかなり改善されています。12月に弊社が開催したイベント(参加者:160人)でとったアンケートでは、次のような声が聞かれています。

問1:研修をやってみてどうでしたか?

①良い:70%弱
②普通:30%
③あまり良くない:少数 

問2:今後の研修実施形態はどうなると思うか?

①今後もほぼ100%リモートを継続する:51%
②75%継続:32%
③半分くらい継続:7%

2021年人材育成の重要なトレンド

グローバル人材育成の動きと自分の長年の経験で考えると、今年の重要なトレンドは次の3つになると予想しています。

・トレンド1 リモート研修の割合は増加してゆくが、質の向上にはさらに工夫が必要
・トレンド2 会社のニーズにより柔軟かつ早く対応するプレッシャーが強くなる
・トレンド3 「ブレンドラーニング」の普及が少しずつ始まる

一つずつ解説していきます。

トレンド1 リモート研修の割合は増加してゆくが、質の向上にはさらに工夫が必要

リモート化で「費用・移動・時間・場所の制約が減り、開催側も受講側も楽になった」ため、従来の研修をそのままリモート研修へと移行する形が増えて、集合研修は「有名講師やTOPの話といった特別なイベント」や「交流自体を目的とする場合」などに限られるようになるでしょう。

しかしこれでは見かけの効率は上がりますが、「一方通行の講義が普通のリモート研修」という誤った認識が普及してしまいます。実際に研修現場から「カメラもマイクもつけておらず、参加してないも同然」の受講者が急に増えたとのアラームが挙がり始めています。

トレンド2 会社のニーズにより柔軟かつ早く対応するプレッシャーが強くなる

一方、以下のようなニーズや期待に即回答できるようにしないとリモート研修に対する期待が縮む恐れがあります。

  • 経営層はトップダウンだけでなく、双方向のリモートツールが必要と感じはじめました。
  • リモート勤務の社員は同僚とのチームワーク不足、上司とのコミュニケーション不足、モチベーション低下を感じています。
  • 管理職もコミュニケーションの悩みが増えてきています。

人事に求められることは、現場のニーズや悩みに敏感になり、トップの方針もきちんとわかった上で、柔軟に素早く実行してビジネスにつなげることです。

トレンド3 「ブレンドラーニング」の普及が少しずつ始まる

以前から、集合研修とオンラインセッションを融合させたブレンドラーニングはキーワードでしたが「多様なツールを載せるIT共通基盤がなかった」「IS部門の制約が固かった」などの理由でなかなか普及しませんでした。
しかし今年から、やっと実現できるようになります。これで様々なツールの導入がしやすくなり、適材適所で組み合わせて最適なカリキュラムを実現できるようになりました。

ポイントは、人事も受講者も「集合研修以外にどのような可能性があるか」をリモートで体験する(した)ことによって初めて考えられるようになったことです。

例えば「ビデオやPDFで事前学習」「リモートミーティングでディスカス」。これらを繰り返してゴールに向かうのが第一歩。次の段階では「研修内容を事前インプットする」「とにかく職場で実践してみる」「結果を振り返り、リモート共有する」と繰り返す体験学習も可能です。
そして自己学習、職場実践、リモート研修、コーチングを組み合わせた「ラーニング・ジャーニー」が実現できます。

3つのトレンドを実現するための簡単な第一歩として、お勧めしたいこと

まず、リモート研修の質と効果を高めるためには「ブレイクアウトルーム」を積極的に使って研修時間の割合を演習7:講義3にすることです。ブレイクアウトルームとは途中で小グループに分かれての交流やディスカスをするためのWeb会議ツールにある機能です。

次に、ニーズ把握のためには他部署とのコミュニケーションが大切で、接点を増やすことが重要です。そこで現場社員は何が困っているのか、ラインマネージャは何をしたいのか、トップは何を考えているかに着目しましょう。

最後に、ブレンドラーニングを実現するためには、アウトプット中心の進め方に変えることです。反転授業のように講義内容を事前課題としてインプットし、リモート研修ではアウトプットに集中しましょう。

2021年は人材育成にとって新しいステップに進む可能性に満ちた年になりそうです。例えば「ラーニング・ジャーニー」がその一つです。がんばりましょう!

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