約6,000社の「経費精算」データの増減から見る コロナ禍が中小・中堅企業に与えた影響

ラクスが提供する経費精算システム「楽楽精算」は、企業の経費精算を一元管理できる経費精算システムです。中小・中堅企業をメインに2020年3月末日現在で累計6,000社に導入され、国内累計導入社数No.1※を獲得しています。
その豊富なログデータをまとめ、2018年1月から2020年4月までの経費精算の傾向を分析いたしました。再びコロナの感染拡大が広がる中、今後の予測や対応を考える上での参考情報として読んでいただけますと幸いです。コロナ禍が中小・中堅企業に与えた影響について考察した、CSアカウンティング株式会社の代表取締役 公認会計士・税理士中尾篤史氏のコメントも添えてご紹介します。

※ ITR「ITR Market View:予算・経費・就業管理市場2020」SaaS型経費精算市場:累計導入社数ランキング(初期出荷から2019年12月末までの累計導入社数)

目次

  1. 「中小・中堅企業のこれまでとこれから」
  2. コロナに関する世の中の動きについて
  3. 1月から4月にかけての「交通費」「交際費」「国内・海外出張費」の精算件数データから見る影響

「中小・中堅企業のこれまでとこれから」

CSアカウンティング株式会社 代表取締役 公認会計士・税理士 中尾篤史氏のコメント

【Topics1】2020年1月から3月までの中小・中堅企業の現場の状況について
コロナの影響について、肌感覚でも確実に交通費、出張旅費、交際費などは減ってきていると思います。当社の取引先でも、出張の禁止の通達等を発令していて、明らかに出張等のコストは激減しているのが現状です。

【Topics2】2020年4月に入ってからの中小・中堅企業の直近の動きについて
当初は事業部門がリモートワークを始めて、バックオフィス部門は比較的、時差出勤のみでリモートワークをしていませんでしたが、今の状況が短期的なものではなく、ある程度長期化することを見越して、バックオフィス部門でもリモートワークできる環境づくりを始める中小・中堅企業が増えてきたように思います。我々のようなBPOの活用を検討される企業や、各種システム導入を進める企業が増えているように思います。

【Topics3】これから推測される中小・中堅企業が受ける経済・人員・組織そのものへの影響について
今後は、資金手当てが必要な中小企業の事業の継続性と雇用の維持が喫緊の課題だと思います。この課題を乗り越えられそうな中小・中堅企業は、リモートワークを安定化させるための投資、遠隔での業務を可能とさせるペーパーレス、押印レスのための仕組みづくりといった1人あたりの生産性をあげる活動にシフトすると思われます。

※2020年5月19日発表時点の見解です。

コロナに関する世の中の動きについて

  • 2020年1月3日、「中国で謎の肺炎拡大」というニュースで初露出
  • 2020年1月28日、武漢渡航歴なしの「新型肺炎」感染者を確認
  • 2020年2月3日、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」検疫開始
  • 2020年2月27日、公立小中学校休校を首相が表明
  • 2020年3月30日、コメディアン志村けん氏が新型コロナで逝去
  • ​2020年4月21日、コロナの影響を受けNY原油が史上初のマイナス

1月から4月にかけての「交通費」「交際費」「国内・海外出張費」の精算件数データから見る影響

コロナ×「海外出張費」の増減

自粛開始は2月から。いち早く、最も大きな影響を受けた「海外出張」

コロナ×「接待交際費」の増減

緊急事態宣言の影響か。3月~4月にかけて最も減少した「接待・交際」

コロナ×「国内出張費」の増減

海外出張と比べると遅いスタート、3~4月で自粛が進んだ「国内出張」

コロナ×「営業交通費」の増減

進まない在宅勤務も反映? もっとも自粛スピードが遅い「営業活動」

【おわり】

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