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テレワークのマネジメント課題は、ツールの導入では解決しない

新型コロナウイルスの感染拡大は、働き方を大幅に変更するきっかけとなりました。時に、テレワークやオンラインによる会議・打合せは、今後、コロナが収束しても継続していく企業が多いと予想されています。
そんな中、「対面での接触頻度が圧倒的に減るが、部下の指導、育成、評価等はどうしていくべきなのか?」という疑問を持った方は少なくないことでしょう。

Google等で「テレワーク マネジメント」と検索すると、沢山の情報が出てきます。特に、「勤怠管理、コミュニケーションチャット、目標管理アプリといったツールを駆使して、、、」という情報が多く見受けられました。

しかし、誤解を恐れずに言うと、まずツールに目を向けるというのは得策ではありません。もちろんツールは必要ですし、弊社も活用させていただいておりますが、それは本質ではない、ということです。

ツールを提供している会社さんは、営業活動の一環で「テレワークにおけるマネジメントに必要な5つの、、、」といった情報発信をします。しかし、それは自社のツールを知ってもらう、という第1目的があった上での発信であり、テレワークにおけるマネジメントを成功させる要素をMECEに分解したものではないのです。

では何を考えるべきかというと、「ドリルを買いにきた人が欲しいのは、ドリルではなく『穴』である(セオドア・レビット)」という言葉が示しています。
お客様が本当に欲しいのはドリルではなく穴であるように、勤怠管理やコミュニケーション、目標管理等のツール(道具)が手に入ったらゴールではありませんよね。まず自社が求めるテレワークにおけるマネジメントの成功、自社の発展の形とは何を指すのか、を考え、それに合わせた解決策を探す(考える)べきなのです。

そもそも、「マネジメント」とは?

そもそもの部分になりますが、テレワーク特有の課題を考える前に、マネジメントとは何か? を理解し、役割をはたしているのか?を確認するところからがスタートだと我々は考えております。

辞書によると、マネジメントとは「経営」「管理」のことです(weblio英和辞典・和英辞典「management」)。
また、P.F.ドラッカーは「組織に成果をあげさせるための道具、機能、機関」であると定義しています(『明日を支配するもの 21世紀のマネジメント革命』ダイヤモンド社、1999年)。

つまりマネジメントとは、「組織の成果をあげるために必要なもの」ということです。

その「組織の成果をあげるために必要なもの」とは、具体的に何を指すのでしょうか。我々は、以下のように考えています。

本コラムのメインテーマから外れるため詳細は割愛しますが、「仕事のマネジメントも人のマネジメントも、根幹にはバリュー(価値観、行動指針)をおくべきである」というのが我々の考えです。

フィードバックの際、「仕事が遅いから、もっと早くして」と言うのではなく、「うちの会社のQuick and Dirtyというバリュー(価値観、行動指針)が体現できていないから、もっと早く対応してほしい」というように、バリュー(価値観、行動指針)に紐づけたフィードバックや指導をするのです。それがカルチャーになり、無意識にできるようになれば、組織が強くなります。

テレワークに特化したマネジメントスキルについて考える前に、まず必要な要素をしっかり抑えたマネジメントが行えているかを確認しましょう。
その上で、「働き方がテレワークになることで欠ける●●を、どうするか?」→「ツールで補おう」という順番で考えることが最も大切なのです。

これは、人材育成の権威である立教大学の中原淳教授も提唱しています
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参照:リモートワークは「これまでのマネジメントの手抜き」を白日のもとに晒しただけ!?
http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/11659
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課題の本質を捉えた上で解決策を考える

テレワークにおいて上記を踏まえたマネジメントを行うにあたり、まずは課題の本質を捉える必要があります。その上で解決策を考えていきます。

例えば、「人間関係に重要な雑談の機会が激減してしまった」、「勤怠、体調、業務量等の把握ができず、過度に業務を依頼してしまった」という問題が起きたとします。

これは、対面でコミュニケーションを取る機会が減ることで上司が部下の業務の状態や部下の思考を把握することが難しくなり、部下の業務に対する視界が狭まり、視力も極端に下がることで起きる問題です。
視界が狭まるとは、「部下は何を(what)、どのように(how)、なぜ(why)やっているのか」の把握が少なくなってしまう、つまり、見える範囲が狭くなるということです。
視力が下がるとは、「どこまで具体的に見えているか」が、深いところまで見えなくなってしまうということです。例えば、「見込み客のリスト作成」しか見えていないのか、加えて「顧客管理ツールをソースとして、直近3年間のやり取り実績で抽出して、スプレッドシートでアウトプットする」、というレベルまで見えているのか?という部分です。

これに対する解決策には、
・team単位を小さくしたり、一人ひとりと15分の面談を実施したりすることで視界と視力を上げる。
・リアル対面、オンライン対面時に必ず雑談が出来る仕組みを作る。

(例えば、会議の最初の5分は雑談しかしてはいけないルールを設定する等)
といったものがあります。

ただツールを導入して何らかの良い効果が出ることを期待する、「ビデオ通話のツールを導入し、常時繋いでおくだけ」、「各人のタスク管理シートを共有するだけ」といった行動をとっても、上記の問題が解決しないことは想像に難くありませんね。
何が課題なのかをしっかりと捉え、それに合った手法を選ぶことが必要です。

どのような働き方においても、皆が幸せになるマネジメントの追求を

「テレワークだからマネジメントが上手く機能しない」というのは、管理職の言い訳に過ぎないのかもしれません。原因の9割以上は、今まで培ってきたマネジメントスキルが関係しています。
とはいえ、リアルのオフィス業務と違う部分も沢山あるので、その点を考慮した、部下も自分も幸せになるマネジメントを日々追求していきたいですね.

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