最先端の企業が取り組むVR研修とは? 活用事例4選

この記事では、今話題になっているVRを用いた研修についてまとめています。さまざまな研修方法がある昨今、実際にどのような理由でVR研修が選ばれているでしょうか?国内/国外問わず先進的な取り組み事例とともに、詳しくお伝えしていきます。

VR活用の代表的事例

1.ウォルマート

ウォルマートは言わずと知れた世界最大のスーパーマーケットチェーン。日本では「SEIYU」を展開しています。世界最大の売上額を誇る企業として有名ですが、それでも気の抜けない状況が続いています。

というのも、eコマースの台頭によって小売業者は長く苦戦を強いられているからです。かつて小売業界でウォルマートと双璧を成していた大手のシアーズでさえも、ネット通販市場の拡大で後手に回り、破産してしまいました。

そんな中、ウォルマートは生き残るため、次々にテクノロジーを駆使した施策を打ち出しています。決済がすべてスマホで完結する店舗の出店を進めたり、心拍や体温を計測するショッピングカートを開発したりと、興味深い話ばかり。

そしてその一環として、ウォルマートは17,000台ものVRデバイスを導入してVR研修を行うことを決めたというわけです。

ウォルマートではVR研修を導入し、接客トレーニングを行っています。VR研修では再現の難しい状況も体験することができるので、セール時の大量の顧客への対処法をVRで研修させているようです。


https://youtu.be/oRbmLBWdEoI

上の動画では、従業員がVR研修を受けている様子が収められています。ブラックフライデー(アメリカの感謝祭翌日の金曜日。買い物客が殺到する)のような特別な状況下で、他の店舗がどのように対応しているかをVRで学習しているようです。

また、ウォルマートは積極的にテクノロジーを活用する企業であるため、新しい設備の使い方を学ぶ機会が非常に多いです。VRの活用により、設備の導入前から操作方法に慣れさせておくことで、現場のオペレーションの円滑化にも成功しています。

2.ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)

ケンタッキーフライドチキン(以下、KFC)は日本でもおなじみのファーストフードチェーン店です。KFCもVRを用いた独自の研修(ゲーム)を提供しています。

まずはyoutubeでその研修の一部をご覧ください。


https://youtu.be/jmRQBugNDGQ

動画を見るとお分かりいただけるかと思いますが、VR形式の「脱出ゲーム」になっています。カーネル・サンダースの顔がホラーのように描かれていて、なんだか怖い感じです。

要は「ちゃんとチキンの作り方をマスターするまで脱出できないぞ」というゲームです。従業員限定のコンテンツのようなので、今のところ実際に体験するには米KFCに入社するしかありません。

KFCによると、このVR研修は新人にフライドチキンの作り方を教える際に使っているそうです。実際のキッチンで行うと25分かかるトレーニングですが、VRを用いることでわずか10分で完了できるようになったとのことでした。

3.東日本旅客鉄道(JR東日本)

JR東日本は皆さんご存知の鉄道会社ですが、実は既にVR研修を導入しています。これまで研修で体験することが不可能だった労災事故の状況を再現し、疑似体験ができるようにした点が特徴です。

JR東日本では従来、線路関係の工事担当スタッフに向けて、運転手目線の体験研修のみを行ってきました。しかし、この研修では危険な状況を体験することはできず、危機感の欠如が問題となっていました。

そこでVRによって事故の現場を再現し、危機感をより持ちやすい研修を実現することができたようです。

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東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)は、新たな安全教育としてVR技術を活用した教材を導入しました。コンテンツは、鉄道の三大労災といわれる「触車」、「墜落」、「感電」のうち「触車」と「墜落」に関する4つの事故を再現し、2016年6月に設立したソフトバンクの「VR事業推進室」と合同で制作されました。視聴にはVR視聴機器(ヘッドマウント)にスマートフォンをセットし、スマートフォンのアプリからVRコンテンツを再生するため、機材さえあれば集合研修の必要がなく社員がそれぞれの職場で疑似体験ができます。
※引用:Softbank公式サイト VR導入事例
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4.増田パートナーズ法律事務所

少し変わったVR研修として、法律事務所のコンプライアンス研修をVRで行うというものがあります。企業法務を手がける増田パートナーズ法律事務所は、グリーと共同でVRを使った企業向けのコンプライアンス研修を始めました。

研修内容は、業務上の不正やハラスメントについてのショートドラマを「当事者の視点」に立って視聴するというもの。コンプライアンス違反を引き起こす状況をリアリティをもって体験してもらうことで、違反を防ぐ狙いがあります。よく問題になっているパワハラ・セクハラの対策としても有効です。

筆者もVR体験会で体験してきましたが、VRの動画形式でリアルにパワハラの様子を体感することができました。社内の研修にはもってこいですね。

VR研修による3つのメリット

VRを研修に導入する利点としては、

・リアルな体験が可能なため、高い学習効果が出る
・コスト削減になる
・危険な状況もリアルに再現できる


が大きな理由として挙げられていました。

VR研修を導入する大企業も増えてきており、今後ますます需要が高まっていくと考えられます。

ぜひこの機会に、自社の研修について振り返ってみてはいかがでしょうか? 手法を変えることで、今以上の効果を得られるかもしれません。

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