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10連休大反省会 『連休に弱い日本の休み方改革』

史上初の10連休となったゴールデンウィーク。続けて休めた方も、そうではなかった方も、どう過ごされましたか? 今年は「令和元年」のお祝いモードが日を追うごとに加速し、お正月休みのような錯覚を受けた方も多かったのではないでしょうか。

私たち日本人にとって「長期休暇」は、取得するのも、職場復帰をするのも、苦手分野とされています。しかし、日本の企業の有休消化率は未だ50%程度なのに対して、祝祭日の数は世界一。

そろそろ「長期休暇が苦手」「大型連休後に不調をきたしやすい」という日本特有の体質を改善するときが来ているのではないでしょうか?

「お父さん預かりサービス」のある国ニッポン

今回の連休は、人によっては10連休から10連勤までさまざまではあれ、「休み方改革」には持ってこいの実践経験となりました。

連休前のメディアでは「10連休ブルー」なる新語が登場し、「お父さん預かりサービス」という、名前だけを聞くと恐ろしくなるようなサービスも話題を呼びました。

「10連休ブルー」は、働く主婦たちが「10連休に対してブルーな気持ち」になることの象徴として使われ始めました。働く主婦を対象に10連休について行ったアンケート調査で、「嬉しい」と答えたのは全体の30%。それに対して「嬉しくない」と答えたのは40%と、「嬉しい」と回答した割合を上回りました。

嬉しくない理由のほとんどは、「連休中に子供を預ける場所がない」というものでした。保育施設問題は小さな子どもを抱える社員にとって慢性化した問題になっていますし、休日中の家族の世話は、どうしても負担がかかるものです。

また、話題性のあるネーミングでニュースになった「お父さん預かりサービス」は、通常は貸会議室や展示場を運営する企業が、その施設を「お父さんたちの快適空間」として開放したもの。ワークスペース、コミックコーナー、フットマッサージや寝転がれるスペースを設け、もちろんWifiも完備。連休中に気軽に使える休憩施設が提供されたわけですし、助かった人も多かったでしょう。

ただ、「お父さんを預ける」というネーミングの発想を生み、さらにはそれを「面白い」と感じる日本のライフスタイルやバケーションスキル(とあえて呼びましょう)そのものに、ちょっとした空恐ろしさを感じてしまいます

私たちの身体には、知らず知らずのうちに「ブラックな休み方」が染み付いている

日本には長期休暇を取り慣れていない、実際に取りにくいという労働スタイルや習慣がありました。これは、今でも根強く続く習慣とも言えます。

そんな中、働き方改革の一環として、「有給休暇の消化を推進している」と声高に主張する企業も出てきました。しかし世界的に見ると、有給休暇の消化を「会社として推奨する」という考え自体が疑問視されます

休暇を「権利」と考える欧米スタイルと、休暇に後ろめたさや申し訳なさを感じる日本スタイルの違いは大きいのです。

改めて考えてみましょう。日本の多くの会社員は、現在の「休み方」をいつどこで学んできたのでしょうか?

意味不明の残業をすること、帰宅しづらい雰囲気を読みとること、休日出勤の正当性を持つこと、仕事を持ち帰ることは勤勉である、有休消化はできないのが当たり前、休み申請は社則とは違う暗黙のルールに従う、等々。

就職後の職場で「ブラックな働き方」と同時に「ブラックな休み方」も身体で学んでしまっていることがほとんどです。

人まかせ主義な日本人は、自分の「休み方」を選択することができない?

「働き方改革」の次に、日本政府が主導して取り組んでいるのが「休み方改革」です。官民一体となり、有給休暇取得や長期休暇の取り方や過ごし方を見直し、休みを取りやすい職場環境を作るのが目的とされています。

2017年からは、東京オリンピックの開会式が行われる7月24日を起点に「テレワークデイズ」を設定し、期間中のテレワークの一斉実施を呼びかけています。

【これほどやらないと休めない?】
【これほどやっても休まない?】

問題はここなのです。「働き方」も「休み方」も、国で取り組まないと改革できないのは、いかがばものでしょうか

【正しい休み方をちゃんと教えてもらっていないから】

では済まされないことであり、国の取り組みだけに頼るのも、残念ながら「人まかせ主義」な日本社会の典型といえるでしょう。

「働き方改革」と「休み方改革」は表裏一体、どちらの改革にも成功の鍵となるのは、「個人の意識改革」です。働くことも休むことも、自分にとって共に重要なことだと認識し、どうあるべきかを自分の脳みそ使って考え、選択できる。このスキルは、個人にとっても、会社組織にとっても有益なものです。

「休み方」にもスキルが求められる時代

もはや、休み方にも「スキル習得」が必要な時代なのかもしれません。仕事でも勉強でも、自分の可能性を生かし、生産性や効率を上げるためには、「心身ともにしっかりと休める自己スキル」が求められるのです。

職場での「実質的な休み方」は企業文化や職場環境が影響しますが、「休む」の基本概念は、幼少期からの生活体験や現在の生活習慣が影響しています。さらに、自分の周りの人は「どう休んでいたか」「休むとは自分にとってどういう感覚なのか」という体験から構築されるものでもあります。

しかしこれらは、自分自身の意識改革ひとつでいかようにでも向上させることが可能なのです。

五月病対策には「休み方スキル」が効く

毎年ゴールデンウィーク明けには、日本中で「五月病」が懸念されます。インターネット検索で「連休明け」と入力すると、それに続けて「仕事 行きたくない」という言葉が現れ、「連休明け 仕事 行きたくない」の検索件数は343万件に上ります。

五月病の原因は、環境の変化への適応障害で感情や体調にブレが起こることと言われていますが、職場全体で「人まかせ主義」が蔓延していると、適応障害を悪化させてしまいます。自分には何もできない、どうせ何をやっても無駄という感覚から、「学習性無力感」といわれるうつ病に類似した症状を呈すると言われているのです。

休みのときに十分かつ自然な睡眠と休養を取ることができるかどうか、心が休まる時間をしっかりと過ごせるかどうか。こんな当たり前すぎることも見直してみることが「休み方スキル」習得の第一歩になります。長時間睡眠を取っても、心身の疲労が回復しない、眠れた感がない、眠るとさらに疲れる……こんなサインは見逃してはいけません。

有能な社員は「豊かに休む」

自分自身に問いかけてみてください。

【あなたは休日を心から満喫し、自分のために生かせていますか?】

休日の過ごし方や使い方に正解不正解はありません。だからこそ、「休み方スキル」は自分の意識改革一つから、始めていくことが可能なのです。

休日を有意義に楽しめるマインドとライフスタイルを持つ有能な社員が、常にリフレッシュされた状態で実力を存分に発揮できる企業文化には未来があります。さらに、有能な社員が休暇を取っても、組織は潤滑に業務を機能させることができる職場環境は、誰もが理想とするところです。

今回の10連休を終えて、反省点としても可能性としても、見えてきてものがあるはずです。これからの「休み方改革」のためには、今回の気付きを効果的に生かしていく道を考えたいものです。

次の連休は7月15日の海の日、たったの3連休。楽勝ですね!

 

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