第14回HR EXPO春(人事労務・教育・採用)|RX Japan株式会社第14回HR EXPO春(人事労務・教育・採用)|RX Japan株式会社

調剤薬局が教える社員の健康管理に役立つコラム

『健康経営』のツボ ~口内トラブル 歯周病「歯滅(はめつ)への道」~

口に災いのもと

ごはんを食べる。人と話す。私たちは、日々の生活の中で特に意識することなく「口」を使っています。
だからこそ、むし歯や口内炎といった口内トラブルが発生すると普段は感じない不自由さからごはんを食べるのも、人と話すのも、おっくうになったりするものです。

「でも、命にかかわるわけじゃないから…」。そういってお口のケアの優先度を下げているみなさん。実は、口内トラブルはお口の中だけにとどまらず全身の疾患に関係する場合もあるんです。
お口の状態は自身の健康状態のものさしになります。健康のためにはまず“健口(けんこう)”から。あとまわしにしがちなお口のこと、この機会にちょっと考えてみませんか?

危険 歯滅(はめつ)への道「歯周病」

現在、日本人のおよそ7割は、歯肉に腫れや出血などの何らかの症状があるという調査結果が出ています。
これは歯周病、もしくはその予備軍の割合ということもできます。今や国民病といっても過言ではない、歯周病。健康な口内を保つため、歯周病について学んでみませんか?

【特徴】

歯を支えている歯周組織(歯肉、歯根(しこん)膜(まく)、歯槽(しそう)骨(こつ)、セメント質)が破壊される炎症性の疾患です。初期段階では歯肉の腫れや出血がありますが、痛みなどの自覚症状はないため、気付かないうちにひそかに進行しており、最終的に歯を失ってしまうケースがみられます。

【原因】

歯周病の一番の原因はバイオフィルム(プラーク)とよばれる細菌のかたまりです。これが歯の周りにつき、細菌と体を守る細胞との戦いの結果、歯肉に炎症が起こり、進行すると歯槽骨まで破壊されます。

【予防】

歯周病の予防で一番重要となるのがやはり日々の歯みがきです。適切な歯みがきを行うことでバイオフィルムが歯に定着することを防ぎます。
また、歯肉炎であればセルフケアで改善することができるので、定期的に歯科医療機関で検診を受けて問題があれば早期に対処することも大切です。そのほか生活習慣としては喫煙や口呼吸、ストレスなどがリスクを高める要因となります。

歯肉炎:セルフケアで改善が可能

歯についたバイオフィルムが体を守る細胞と戦った結果、炎症を引き起こすことから歯周病が始まります。
この炎症によって歯と歯肉の間にすき間ができます。歯肉に赤みがかかる・腫れる、歯ブラシがあたるなどのちょっとした刺激で出血するという症状があり、この段階を歯肉炎といいます。

歯周炎:歯科医療機関での治療が必要

歯肉炎を放置していると、次に炎症によって広がった歯と歯肉のすき間(歯周ポケット)にさらに汚れや細菌が入り込み、炎症が進みます。すると、歯を囲み支えている骨(歯槽骨)が破壊されていきます。
この段階は歯周炎とよばれます。歯槽骨が破壊されはじめると、歯のぐらつきなどの自覚症状があらわれます。

黒幕は歯周病!? 歯周病と全身疾患の密接なカンケイ

歯周病と全身の疾患は、実は関係が深いのです。
歯周病を放置しているとどんなリスクが高まるのか、学んでいきましょう。

歯周病→誤嚥(ごえん)性(せい)肺炎:肺に口内の細菌を感染させる

歯周病の原因となる細菌やほかの細菌が口内で増殖すると、唾液にも多くの細菌が含まれるようになる。食べものや飲みものを飲み込む際に誤って食道ではなく気道に入ってしまうと、唾液に含まれていた細菌が肺で増殖し、肺炎を引き起こす。特に飲み込む力や免疫力が低下している高齢者は要注意。

歯周病⇔糖尿病:互いに悪化させる

血流の悪化による免疫の低下や口のかわき(唾液分泌量の低下)により、歯周病を引き起こしやすく、進行がはやいのも特徴。歯周病により歯肉に炎症が起きると、サイトカインという物質が活性化。これが血糖値を下げるインスリンのはたらきを阻害するため、血糖値のコントロールが困難になり、糖尿病が悪化することが多い。

歯周病⇔関節リウマチ:互いに悪化させる

関節リウマチにより炎症が起きると、サイトカインが活性化。すると、新たな骨を作るために古い骨を破壊する、破(は)骨(こつ)細胞のはたらきが促進される。新たな骨を作る造(ぞう)骨(こつ)細胞とのバランスが崩れることで、骨の破壊ばかりが進むことに。骨の破壊により歯を支える歯槽骨ももろくなるため、結果的に歯周病が発症・重症化しやすくなる。
また歯周病の炎症でもサイトカインは活性化されるので、歯周病の人は軟骨や骨の破壊が進みやすく、関節リウマチを悪化させやすい。

歯周病→心筋梗塞・脳卒中:動脈硬化を引き起こし、血管を詰まりやすくする

歯周病にかかると、歯周病の原因となる細菌が歯肉から血流にのって全身に。血管がこの細菌に感染すると炎症が起こる。そこにマクロファージとよばれる白血球が付着して悪玉コレステロールを取り込み、動脈硬化となる。結果的に血管が詰まりやすくなり、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まる。

歯周病→早産・低体重児出産のリスク上昇:子宮を収縮させる作用をもつ物質の分泌を促す

歯周病によって炎症が起こると、歯周病菌が血流にのって胎盤や子宮に運ばれたり、サイトカインという物質の血中濃度が高くなったりする。サイトカインは、プロスタグランジンという子宮を収縮させる作用をもつ物質の分泌を促すため、胎児が十分に育つ前に子宮の収縮が始まって早産となるリスクが上昇し、結果的に低体重児出産となるリスクも上昇する。

社員の健康意識の向上も人事部の大きな役割に

より詳しい内容は、弊社が発行しているヘルス・グラフィックマガジン「口内トラブル」号に記載しておりますので、そちらをご覧ください。冊子のほか、下記URLよりPDFでもご覧頂けます。
https://www.aisei.co.jp/hubfs/Portals/0/images/pages/user/efforts/magazine/HGM33.pdf?hsLang=en-us

近年では、社員の健康管理だけでなく、健康意識の向上も人事部の大きな役割になってきています。アイセイ薬局では、予防医療啓発情報誌「ヘルス・グラフィックマガジン」を健康経営教材として企業の皆様に定期購読していただけるサービスを提供しております。さまざまな症状や疾患をテーマに年4回発行している当誌の詳細や、定期購読のお申込については弊社HPをご覧ください。
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