よろこびあう職場つくりの秘訣
【第3回】「風土改革」を実現させる2大アプローチ
ついにこのシリーズも最終回になりました。ここまでお読みの皆様は、
なぜ今の時代、風土改革が必要なのか?
どのような職場を目指してゆけば、社員が幸福で、やり甲斐をもって働くことができて、会社の業績が上がる会社が作れるのか?
つまり、人も組織も元気になる社風ができるのか?
これらの問いに対する答えがイメージできているはずです。
それでは、風土改革を行うには具体的にどのようなことをすればよいのでしょうか? 今回はその2つのアプローチ法をお伝えします。
風土改革を実現する2つのアプローチ
1.理念の浸透
1つ目は、「理念の浸透」です。
過去の研究によると、持続的で社会にインパクトを与えている会社は、「いかに素晴らしい理念を掲げているか」よりも「どれだけ理念が社員の間で共有され、浸透されているか?」が重要だということが分かります。
社員たちが同じ夢を持つ仲間になるとき「1+1=3」以上の、想像を超える成果を出すのです。
では、理念の浸透のためにはどうするか?
まず経営陣は、理念を明確にすることが重要です。そして、その理念に従って、ビジョンや行動指針を明確にしてゆくことです。このビジョンや行動指針をつくってゆくところに社員を巻き込むと、より主体性や納得感が高まります。
さらに、社内でも活発にコミュニケーションがとれる仕組みをつくることも重要です。その仕組みを「インナーコミュニケーション」と言います。インナーコミュニケーションには、以下の5つの手法があります。
A媒体活用:クレドカード、事業計画書など、社員のふれるもの、見るものに必ず理念を入れてゆく
B啓蒙・啓発:理念について深めるセミナーを開催する
C話し込み・ミーティング:理念をどう解釈するか? ということのミーティングを定期的に行う
D儀式・イベント:理念を実施している人をMVPなどで表彰することで、意識を高めてゆく
Eシンボル・組織化:理念の実行を象徴する語り継がれるストーリーなどを共有する
そして、これらの手法をミックスすることを「プロモーションミックス」といいます。
「インナーコミュニケーション」や「プロモーションミックス」を実践し、心を共有することができたなら、組織は活性化し、リーダーは自発的に育ってゆきます。
逆に、理念が共有されなければ、一部の優秀な人たちだけで経営は行われ、「人」に依存した組織となってしまうのです。
2.チームプロジェクトの実践
夢ややりがいのある職場開発のアプローチの2つ目は「チームプロジェクト」です。
チームをつくるとなぜ良いのか?そのメリットとして、以下の5つが挙げられます。
■大きな組織の中で、肌のぬくもりを感じるチームの距離感は、深いコミュニケーションを実現する
■チームでプロジェクトを行うと、一定期間、知恵を出し合って集まる持続性が生まれる
■お互いのことを認め合うチームを形成することで、思いを共有しやすい関係が生まれる
■チームの中でお互いの強みを理解し、活かし合える
■一定の枠の中の自由とコントロールが与えられることで責任感が生まれる
小さなチームが生まれ、チーム同士の連携ができるようになれば、組織は活性化され生物的になるでしょう。
組織で「共有化」を起こすことが重要
「理念の浸透」「チームプロジェクト」に共通しているのは、「共有化を起こしてゆく手法である」ということです。
「個の時代」「多様性の時代」と言われる今だからこそ、人が集まっている存在意義について一度考えてみませんか?
社員一人ひとりが自分らしい行動を起こせるよう「能力」「仕組み」「風土」を考え、すべての職場が同じ夢を持つ仲間の職場、よろこびあう職場になるよう、私たちはこれからも貢献してゆきます。
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