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新入社員の本音を調査 入社半年後のモチベーションを左右する2つの要因とは?

期待や希望を胸に抱き4月に入社してきた新入社員が、日を追うごとに意欲をなくし、やがて早期離職につながってしまう。そんなケースを目にしたことがある方は少なくないはずです。

それは、新入社員の「会社へのロイヤリティ」と「仕事へのモチベーション」が低下していることに原因があるかもしれません。

そこで今回は、新入社員を対象に2018年3月から10月にかけて独自に実施した、アンケートの結果を公開したいと思います。このアンケート結果から、ロイヤリティとモチベーションが低下する原因を明らかにし、その対策について解説します。

普段社内では言いづらい本音を含む、新入社員の生の声をお伝えします。本レポートが、新入社員育成のための参考になれば幸いです。

《調査概要》

・調査目的:
2018年度新入社員の方々が入社当初に抱く会社や仕事に対する考え方・傾向を知り、社内教育の一助となること。
・調査対象:
2018年度新入社員(有効回答数:春 495名 秋 334名)
・調査期間:
春 2018年3月1日(木)~2018年5月31日(木)
秋 2018年8月1日(水)~2018年10月31日(水)
・調査方法:
アンケート用紙を配布し、各人の匿名性を保証した上で回答を依頼した。

《概略》

この度のアンケートから確認できた2018年度新入社員の傾向は、主に以下の通りです。

・秋時点での自社に対するロイヤリティは、春に比べ大幅に低下する。
・ロイヤリティやモチベーションを左右する要因は、「人間関係」と「成長実感」である。

秋の時点で3年以内に辞めることを考えている新入社員は全体の約半数。春から秋にかけて2倍に増加する。

「今の会社でどのくらいの期間、働こうと考えていますか?」の項目において「1年未満」と「1~3年」と回答した割合の合計が、春時点での24.8%から秋時点では50.7%に増加し、全体の約半数を占める結果となりました。

<質問>春・秋共通:今の会社でどのくらいの期間、働こうと考えていますか?
(該当するもの1つに○)※無回答は削除

また、「今の会社を好きですか?」の項目に「とても好き」「好き」と回答した割合の合計は、春時点の78.7%から秋時点では62.9%と、16ポイント減少しています。

<質問>春・秋共通:今の会社を好きですか?
(該当するもの1つに○)※無回答は削除

さらに、「今の会社を好きですか?」の項目に「どちらともいえない」「好きではない」「全く好きではない」と回答した方へ、その理由をお聞きしました。自由記載で回答を求めたところ、春は「将来への不安」、秋は「具体的な不満や悩み」という回答が多く見られました。

会社に対しての不満・不安は、「人間関係」「業務内容」「成果・成長」に関わるものが大半。

「今の会社の不満を友人にぶちまけるとしたら、何を話しますか?」の項目において、春時点では「まだない・分からない」「先輩社員への不満」「働き方」に関する回答が多かったのに対し、秋になると「先輩社員への不満」「勤務時間・休日数」「仕事内容」に関する回答が増える結果となりました。

また、「働くということの不安、悩みはどんなことがありますか?」の項目において、「成果・成長」という回答が、春秋ともに最も多く見受けられました。

さらに、2番目に多い回答としては、春秋共通して「人間関係」が挙げられました。職場の人間関係に対して不安や悩みを持っている方が多いことが伺えます。

<質問>春・秋共通:今の会社の不満を友人にぶちまけるとしたら、何を話しますか?
(自由記入)※無回答は削除

<質問>春・秋共通:働くということの不安、悩みはどんなことがありますか?
(自由記入)※無回答は削除



生活環境の変化による体調面への不安と、慣れない仕事に対する苦しさが「会社や業務への不満」「人間関係への不満」にすり替わり、早期離職を考える割合の増加に繋がっていることが分かります。

また、「業務内容」と「人間関係」を個別に取り上げ満足度を調査したところ、それぞれ以下の結果となりました。

<質問>今の会社の業務内容に満足していますか?
(該当するものに1つ○)※無回答は削除

<質問>今の会社の人間関係に満足していますか?
(該当するものに1つ○)※無回答は削除


業務内容に満足している方が36%、人間関係に満足している方が59%いる一方で、どちらに対しても15%程度の方は不満を抱えていました。

ロイヤリティとモチベーション向上のキーワードは、「成長実感」と「人間関係」。

以上の結果を踏まえると、新入社員のロイヤリティとモチベーションの向上には、「業務内容」と「人間関係」が重要であるように思えます。しかし、もう少し掘り下げて見てみると、新入社員は「業務内容」自体に不満を持っているわけでは無いことが分かります。

秋時点の新入社員が仕事を楽しいと感じる理由には、「業務での成長実感」が影響する。

「今の会社での仕事は楽しそう(楽しい)ですか?」の項目で「とても楽しい」「楽しい」と回答した方は春時点の79.5%から、秋時点では52.6%と26.9ポイント減少する結果に。

<質問>春実施時:今の会社での仕事は楽しそうですか?(該当するもの1つに○)
秋実施時:今の会社での仕事は楽しそうですか?(該当するもの1つに○)※無回答は削除

 


その理由について自由記載で回答を求めたところ、春は「期待と不安」からくる楽しさ、秋は「業務での成長実感」などが挙げられました。

業務理解が進むことで「仕事が楽しい」と感じる理由が具体的になり、「目の前の作業の楽しさ」や「成長を実感できたか」を重視するようになりました。しかし、任せられる業務範囲や業務経験がまだ少ないため、成長を実感できる瞬間も多くないはずです。そのため、「仕事の楽しさ」にまだ具体性を帯びていない春時点と比較すると、秋時点では仕事上の楽しさを感じられる場面が減ったことが伺えます。

したがって、新入社員のロイヤリティとモチベーションを上げるには、「業務内容」ではなく「成長実感」を重要視すべきではないでしょうか。

ネガティブな理由になる一方で、ポジティブな質問項目においても「人間関係」を理由にしている方が多い。

次に、「人間関係」についても少し補足していきます。

前述の「今の会社を好きですか?」という項目において、「とても好き」「好き」と答えた方の理由として目立ったのは「人間関係」に関するものでした。

また、「今の会社を友人に自慢するとしたら、どんなことを話しますか?」「入社前と入社後のGAPは何ですか?(ポジティブGAP)」という質問に対しても、やはり「人間関係」についての回答が最も多い結果となりました。

<質問>春・秋共通:今の会社を友人に自慢するとしたら、どんなことを話しますか?
(自由記入)※無回答は削除


<質問>入社前と入社後のGAPは何ですか?
(自由記入)※無回答は削除


このように、社内の「人間関係」は良くも悪くも新入社員のモチベーションに大きく関わるということが複数の調査項目で示されており、良好な人間関係を構築することの重要性を裏付ける結果となりました。

新入社員のロイヤリティ・モチベーション向上に有効な3つの対策

改めて、本調査によって明らかになった2018年度新入社員の傾向をまとめると、以下の2つになります。

・秋時点での自社に対するロイヤリティは、春に比べ大幅に低下する。
・ロイヤリティやモチベーションを左右する要因は、「人間関係」と「成長実感」である。


これらの対策には、以下を行うことが有効だと考えます。

1.不安や悩みを棚卸し、解消する。

入社から半年ほど経過すると、現場でのさまざまな不満や悩みが出てきます。

また、生活スタイルが学生から大きく変わりうまくいかない経験が増えることで、「生活や仕事に対する苦しさ」が「会社や業務への不満」にすり替わる傾向が見られる時期でもあります。

秋頃に一度これらの不満を棚卸しし、一つ一つ解消するフォローアップを行うことで、本人の納得度と意欲を回復させることができます。

2.成長実感を与える。

日頃から、「その作業の先にどのような価値が創造できるか」を伝え続ける教育や、「小さなことにも成長実感を得られるようなコミュニケーション」を行うことで、業務に対する楽しさを感じやすくなります。

また、適切な壁にぶつかる経験は業務の満足度に繋がるため、日頃の業務に加え、少しでも「新しいことにチャレンジする場」を設けることが、新入社員の意欲向上につながります。

3.先輩社員への「部下後輩を育成する力」を伸ばす教育を行う。

配属先の「人間関係」はポジティブにもネガティブにも働く上、影響が大きいもの。入社直後は期待とワクワクが入り混じった高揚感から、先輩・上司に対する好意や尊敬の念が高まりますが、それを継続させるには対策が必要です。

先輩社員が一生懸命働きその背中を見せることや、コミュニケーション量を増やすこと、またその適切な方法について学ぶことで、人間関係に関する満足度を上げることができます。

採用難の今、「早期離職防止」「生産性向上」が経営課題に

しかし、これらの対策を自社内で行うには限界があります。

この度の調査においても、第三者が実施しているアンケートの中でなければ言い出すことのできないような本音が多々見受けられました。

弊社は、こういった毎年の調査による新入社員の声や、科学的根拠に基づくオリジナルメソッド(情熱マネジメント®)を用いて行動定着まで落とし込む研修を行っております。

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■情熱マネジメントとは:
気合や根性論ではなく、科学的アプローチで「仕事への情熱」を開発し、管理するためのメソッド。
https://at-jinji.jp/expertcolumn/118
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社員の皆様に「自社の理念や行動指針を体現し、生産性高く働き、成長や幸せを感じてもらいたい」とお考えでしたら、ぜひ一度お話をお聞かせください。

年々、新卒の有効求人倍率が高まり、企業は空前の採用難となっています。そのような状況の中で採用できた貴重な新入社員の早期離職防止・生産性向上は、大きな経営課題であるといえます。

本調査が、その解決の一助を担えておりましたら幸いです。

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