経営者JP総研 エグゼクティブ・ウォッチ
リカレント教育、エグゼクティブが最も注目する学びのテーマは「AI」
エグゼクティブ向けの転職・キャリア支援サービスを展開する株式会社 経営者JP(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長・CEO 井上和幸)は、管理職以上のエグゼクティブに対して「学び」に関する意識調査をいたしました。
当社とお付き合いのあるエグゼクティブの男女約7,000 名(有効回答数184 名)を対象に、学びに対する意識や注目するテーマ、部下に学んでほしいスキルについてリアルな声を伺いました。
【主な調査結果】
■上司が部下に1番学ばせたいのは「コミュニケーション力」
Q.あなたが部下に学ばせたいスキルや能力はなんですか?
1位:コミュニケーション力 53.3%
2位:ロジカルシンキング 40.8%
3位:セルフマネジメント 34.2%
コミュニケーションはビジネスにおいても重要なスキルのため半数以上が部下に学んでほしいとの回答になりました。
■「リカレント教育(学び直し)」、実践するエグゼクティブは37.5%
政府は「リカレント教育(学び直し)」拡充に向け環境整備を加速させる方針を打ち出している中で、実践しているエグゼクティブは全体の 37.5%という結果になりました。 一方で自分のスキルや能力を高めたいとの回答が99.5%となり、具体的な方法としては「外部セミナーへの参加」が最も多く32.6%、「テキストや書籍で勉強する」が31.0%という結果になりました。
■ エグゼクティブがいま最も注目する学びテーマは「AI」
事業成長のため、仕事内容・働き方を変えるためなどを目的に「AI」を学びたいという回答が目立ちました。他にも「これからの時代を生き 抜いていく上で、このような最新技術の基本的な理解は欠かせない。」「人口構成が変わっていく中、企業存続と個人の安定のため、何を どのように活用するか考えたい。」などの理由からも「AI」に注目しているという結果になりました。
人生100年時代に突入したいま、社会人になっても「学び続ける」ことの重要性に注目が集まっています。政府が後押しする「リカレント教育 (学び直し)」の実施や今エグゼクティブが関心のある学びテーマ、部下に学んでほしいスキルなど、学びに対する実態を明らかにしました。
上司が部下に1番学ばせたいのは「コミュニケーション力」
部下に学ばせたいスキルや能力について伺ったところ、「コミュニケーション力」が最も高く53.3%、続いて「ロジカルシンキング」が40.8%、 「セルフマネジメント」が34.2%という結果に。コミュニケーションはビジネスにおいても重要なスキルのため半数以上が部下に学んでほしい との回答になりました。
若いころ学んでおけばよかったスキルは「英語」
若い時に学んでおけばよかったと思うスキルや能力について伺ったところ、「英語」がダントツに高く66.3%、続いて「会計・ファイナンス」が 38.0%、「経営戦略・事業計画」が20.1%という結果になりました。
今回の調査では回答者の半数以上が「英語」と回答しており、グローバル展開をする企業が増えたことも一因として考えられます。
今後高めていきたいスキルは「経営戦略・事業戦略(57.6%)」
自分が今後高めていきたいスキルや能力について伺ったところ、「経営戦略・事業戦略」が最も多く57.6%、続いて「経営学」が42.9%、「マーケティング」が41.3%という結果になりました。より実践的かつ経営に影響力のある 項目が上位にきています。
今後高めていきたいスキルを身に付けるための手段について具体的に伺ったところ、「外部のセミナー参加」が最も多く32.6%、続いて 「テキスト・書籍」が31.0%という結果になりました。そのほかはどれも少数派ですが「大学院・ビジネススクールに通う」「eラーニング」「社内の研修・勉強会」などがありました。
政府が力を入れる「リカレント教育(学び直し)」、経験したことがあるのは37.5%
政府は社会人が新たな技術を身に付けるための「リカレント教育(学び直し)」拡充に向け環境整備を加速させる方針を打ち出しています。
この「学び直し」が注目されている中で、実践しているエグゼクティブは全体の37.5%と半数にも満たない結果になりました。
99.5%のエグゼクティブは学びに意欲的
自分のスキルや能力を高めたいという意識について伺ったところ、「非常にある」との回答が66.3%、「ある」との回答が33.2%と全体の 99.5%が自身のスキル・能力アップへの意識が高いことが明らかになりました。
その目的についても伺ったところ全体では「新しいことにチャレンジするため」が最も多く66.8%、続いて「自社経営に役立てるため」が 47.8%、「マネジメントに活かすため」が44.0%という結果になりました。
役職別に見てみるとそれぞれ特徴があり、経営者は「自社の経営 に役立てるため」との回答が86.5%となりましたが、課長クラスは33.3%、部長クラスは36.2%と大きな差が見られました。一方で課長ク ラス・部長クラス共に最も多かった回答は「新しいことにチャレンジするため」となりました。
いま最も注目する学びテーマは「AI」
いま注目している学びのテーマについて伺ったところ、「AI」が最も多く、ほかには「マネジメント」、「ブロックチェーン」という回答がランクイン しました。
「AI」に注目している理由としては
- 「これからの時代を生き抜いていく上で、このような最新技術の基本的な理解は欠かせない」
- 「人口構成が変わっていく中、企業存続と個人の安定のため、何をどのように活用するか考えたい」
- 「時代が変化しているのを時間するから」
- 「AIがもたらすであろう無限の可能性を探るとともに失っていくものについても同時に知見を広めたい」
- 「AIの進歩により、仕事内容や働き方が全く変わる可能性があるため」
などが挙げられました。 自社の事業成長や、仕事内容・働き方を変える可能性を探る目的から注目しいている人が多いことが明らかに なりました。
学びの時間は週末の21:00~24:00が多数
学びの時間帯はいつが多いのか伺ったところ、「21:00~24:00」との回答が約半数の50.5%、続いて「6:00~9:00」が36.4%、 「18:00~21:00」が30.4%という結果になりました。
曜日別に見てみると、「土曜日」との回答が最も多く38.0%、続いて「日曜日」が37.0%と、週末を学びにあてているエグゼクティブが多い 結果になりました。
エグゼクティブが学びにかける金額と時間は?
自分のスキルや能力を高めるためにどのくらいの金額や時間を投資しているのかを伺いました。全体の平均は1週間に6.2時間、1ヵ月に 19,043円投資している結果になりました。
役職別にみてみると経営者が飛躍的に多く、1週間に8.1時間、1ヵ月での投資金額は37,622 円と平均の倍近いといった結果が明らかになりました。
会社も学びを後押し!福利厚生でのサポートが「ある」64.7%
社員の学びを推奨する企業が増える中、社員の学びを促進させるような福利厚生があるか伺うと「ある」との回答が半数以上の64.7%、 「ない」との回答は35.3%という結果になりました。
具体的な内容を伺うと「外部講座・セミナー参加費の補助」、「eラーニング学習の補助」、「資格取得の補助」との回答が目立ちました。
今回の調査で明らかになった学び続ける意欲の高さに応えるため、また、学び続ける力はエグゼクティブにとって重要だと考えるため、当社は、経営者向けの講座やセミナーをはじめ多面的に学びの場を提供してまいります。
・実施期間:2018年4月18日〜2018年5月2日
・調査対象:エグゼクティブの男性・女性(課長職以上・個人事業主含む)
・調査機関:経営者JPメルマガ会員:約7,000名(有効回答数184名)
・調査手法:インターネット調査
※本調査の著作権は「株式会社経営者JP」に帰属します。
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