jMatsuzakiの「自己啓発書評」
「ストレスフリーの整理術」に学ぶ、GTDによるタスク整理術
2015.09.04

「GTD」という仕事術をご存知でしょうか。ストレスフリーの仕事術とも言われ、仕事術やタスク管理の手法の1つとしてポピュラーなメソッドです。
GTDは「Getting Things Done」の略で、生みの親はデビッド・アレン(David Allen)という人です。GTDに関する著書も複数出版されています。
今日はこのGTDについて紹介しましょう。
ストレスを減らして生産性をアップさせる仕事術「GTD」とは?
GTDは身の回りのタスクをシステマチックに片付ける仕組みを提供してくれます。GTDでは、情報を整理してタスクを片付けていく流れを以下5つのステップに分けています。
- 収集 …頭の中の気になることを書き出す
- 処理…収集した内容を分類する
- 整理…処理した内容を使っているツールに移動する
- 見直し…情報に抜け漏れがないか定期チェックする
- 実行…今やるべきタスクを決め、実行に移す
先日紹介した『7つの習慣』が目標から現状を改善するトップダウン式のメソッドだとすれば、GTDは現状の改善を積み上げていくボトムアップ式のメソッドと言えるでしょう。
「GTD」が優れている3つのポイント
GTDの優れた点は、ストレスレベルを下げながらも生産性がアップするところです。がむしゃらに頑張る必要はありません。
いかにしてそんなことが可能なのか。GTDが優れている3つのポイントを見ていきましょう。
1.頭の中のものをすべて書き出してスッキリ!
先ほどお話した5つのステップの最初にあるのが「収集」です。これは頭の中にある「気になること」をすべて書き出すステップです。気になることを「Inbox」と呼ばれる場所にガリガリ書き出していきます。
GTDを試してみて最初に驚くのは、収集ステップを実行するだけでもかなりスッキリした気分になるというところでしょう。この収集はGTDの中でも特に重要なステップになります。ほんの些細な「気になること」の積み重ねが脳内メモリを消費し、ストレスにつながっているからです。
GTDではこれら気になることを徹底的に頭の外に書き出すことで、ストレスフリーを実現します。
2.情報を管理する「整理フロー」が秀逸!
GTDは、Inboxに収集した「気になること」を整理していくためのフローを提示してくれます。Inboxの中の「気になること」を1つ1つ取り出して、行動不要なら参考情報のリストへ、複数の行動を含むならプロジェクトリストへ、というように情報を整理していきます。このフローが実に秀逸で、Inboxの中身をスムーズに整理できるのです。
また、GTDでは収集ステップと整理ステップを明確に分けることで、気兼ねなく「気になること」を書き出しながらも、それをきちんと整理できるようになっています。
3.週次レビューで生活を改善し続ける!
GTDの「見直し」ステップでは「週次レビュー」というものを行います。
週次レビューでは収集から整理までをもう一度行うことで、以前収集して整理したことを最新の情報にアップデートします。これを週に1回、1時間〜2時間ほど時間を確保して実施します。
週次レビューを行うことで、せっかく整備した情報を腐らせることなく、常に最新の状態に維持し続けることができます。そして、最新の情報が整理されているという実感が、ストレスレベルを大きく下げてくれるのです。
この本を読めば「GTD」をマスターできる!

- はじめてのGTD ストレスフリーの整理術(デビッド・アレン/二見書房)
- GTDを学ぶためのオススメ本は以下です。GTDのメソッドが初心者にも分かりやすく解説されていて、ひと通り実践できるようになります。

- ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則(デビッド・アレン/二見書房)
- この本を読んでさらにGTDの考え方を深く知りたい方はこちらの本がオススメです。具体的なメソッドでなく、GTDの根底にある高度な考え方を知ることができます。
貴下の従順なる下僕 松崎より
執筆者紹介

松崎純一(jMatsuzaki) IT系専門学校を卒業後、システム屋として6年半の会社員生活を経て独立。 ブログ「jMatsuzaki」を通して、小学生の頃からの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスを公開することで、のっぴきならない現実を乗り越えて、諦めきれない夢に向かう生き方を伝えている。 2015年からはjMatsuzaki名義でバンド活動を開始。 ブログ:jMatsuzaki(http://jmatsuzaki.com/)
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