人事に薦める一冊

スローガン・伊藤豊氏推薦「本当のブランド理念について語ろう」

2015.07.29

スローガン代表の伊藤豊氏がお薦めするのは、ジム・ステンゲルの著書『本当のブランド理念について語ろう』です。採用活動を見つめ直し、どんな企業理念が魅力的なのかを考えていた際に、この本に出会った伊藤氏。答えが見つかり、その後の採用活動の道がひらけていきます。

優秀な人材獲得を目指すなら、企業理念や組織ブランドを形成するカルチャーが魅力的であるかを問うべき

世間的には無名でも、新興の成長企業の中には「有名大手企業でも採用したいレベルの人材」を採用できている会社があります。そのような企業に共通するのは、理念や組織ブランドを形成するカルチャーが魅力的であることです。

『本当のブランド理念について語ろう』（ジム・ステンゲル）: 単行本（416頁）
2013/1/9発売
本体2000円＋税
出版社：CCCメディアハウス

理念なんてどこも似たようなキレイごとばかりでしょ？
と思っている人事や経営者がいる会社は危険信号。本書を一読することを勧めます。

この本は、企業理念の良否を分けるのは何かを考えていた際に出会った本です。
そもそもなぜ採用を本気で行うのか？　
それは、企業成長を考えてのことであり、企業成長とはすなわち、実現したい世界観へのコミットであると思います。

パンフレットやウェブをかっこよくするのも良いですが、幹となるブランド理念をまずは経営陣とともに良いものにつくりあげることが、採用成功、ひいては企業成長につながります。

改めて理念の大切さを人事担当者が理解し、経営陣とコミュニケーションできる会社は強いだろうなと思う次第です。

執筆者紹介

伊藤豊（いとう・ゆたか）(スローガン株式会社代表取締役社長) 1977年生まれ。東京大学卒業後、外資IT企業を経て、05年にスローガンを創業。学生向けメディアGoodfindを運営。15年より投資育成事業もスタート。協力した著書に、『大手を蹴った若者が集まる知る人ぞ知る会社』（朝日新聞出版）がある。